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パペットと雑談「狛犬小話」

皆様、こんにちは。
先日、神社の狛犬さん達とお話ができる、とある方の話を書きました。(※多少ホラー風味です)

今回は、そのお方さんから頂いた新たな狛犬エピソードをご紹介します。

さて、心強い仲間たちに登場してもらいましょう。
テンテケテンテン、ツクツクツクツク、ボワ~ン(銅鑼の音色)。


狛犬と話せるようになった頃

私「ポトフちゃん」

ポトフ「はい」

私「ポロフちやん

ポトフ「なんですかぁ

私「今日もかわいいっすよ

ポトフ「ヒョッヒョッヒョッ」

私「ちょっと不思議な話を聞いてくれよ」

ポトフ「どうしたの」

私「私のお友達で、神社の狛犬とお話しできる方がいるでしょう。
その方、狛犬さん達と話せるようになった頃、嬉しくって、そのことを色んな人に言って回ったんだって」

ポトフ「あのお方さんにもそういう時期があったんだねぇ」

私「そう。それで、ある夜夢を見たらしい」

ポトフ「どんなぁ?」

私「狛犬さんが登場して、
『中学生レベルの翻訳ならやめろ!!!』って叱られたらしい・・・」

ポトフ「ひっ

近くで寝ていたはずのカムカムも起きて、青ざめた顔で聞いています。

私「めっちゃ怖いよね~、狛犬さん野太い声かなあ。
見えない存在からの言葉を預かったら、丁寧に取り扱わなきゃいけないねぇ」

話しかける場合

カムカム「れいなちゃんさぁ、こないだ狛犬さんのいるお寺に行って、狛犬さん達へ、どう話しかけてたよ」

私「そういえば・・・音声に出してない、心の声でなんだけど、
『こんにちは、失礼かもしれませんが、たいへんかわいらしいです!』と言って、もう一体のところに行って同じく、

『こんにちは。失礼かもしれませんが、まことにかわいらしいです!首回りにモフモフ感がおありです!かわいらしい!失礼いたしました!
と言って去りました・・・」

カムカム「この場合は、何というか言い逃げだねぇ」

私「いきなり、かわいいですと切り出したらさすがにセクハラじゃないの。だから怒られる前に気づいて『失礼かもしれませんが』と言った」

カムカム「狛犬さんは何て返事してたの」

私「表情的には、『いや~突然来た妙な人だけど悪くないねぇ』と言われてたね」

カムカム「お告げみたいのを期待して話しかけないの?」

私「はぁ?!かわいいですと伝える以上の楽しみって何よ!
あ、でもそういえば先日、ある狛犬さんからサインを受け取りました」

愚痴を聞いてもらう

カムカム「つい、こないだのことだよね」

私「そうそう、最近また仕事が極端に忙しくなってきて、お方さんから『ストレス溜まってます?』って連絡もらったわけ」

カムカム「ふむふむ」

私「実際、あまりにも件数が多くて、ずっとマラソンしてるような状態なのよ」

カムカム「それはしんどいよねぇ」

私「そしたらお方さんが、
『ご近所の狛犬さんに打ち明けてみては?守秘義務を守ってくれますよ』
とのお返事下さったの」

カムカム「何でお方さんはぼくと話してって言わないんじゃい」

私「煮詰まってた私に、外の空気を吸って気分転換した方がいいと思ってくれたんじゃないの。
そんで、休日だったもんで、神社に出かけたのね」

カムカム「みゃー

私「(拗ねている・・・?)話続けていい?続けるよ?
そんで、鎮守の神社に行ったの。
古い狛犬さん達がいつものように左右にいらっしゃったから、まず、口を閉じている方に近づいたわけ。

それでも、たいしたことは言葉で出てこないよ?
おはようございます。仕事がたいへんで、喋りっぱなしで、のどが痛いです』くらい。

何かサインを受け取りたいなと思いながら、今度は口を開けている方の狛犬さんに近づいて、同じく挨拶した。

そこで、気づいたの」

カムカム「むー
ポトフ「何に???」

私「そこの狛犬さんは、空襲のせいか煤けたように外見が黒いんだけど、開いた口の中に白い部分があるのね。小さく、少し浮き出た感じで」

ポトフ「うん」

私「あれ、のど飴だ・・・。
私がのどを痛めてるように、狛犬さんも終始、参拝客たちに話しかけてのどを使いまくってるんだ!と思ったわけ」

ポトフ「おお~っっっ」

私「私たち、同じですねぇと言って去りました。
だから、狛犬に会う機会があったら、何を伝えようとしてくれているのか耳を傾けてみましょうというお話しでしたーーー」

カムカム「ま、れいなちゃんはコロナだったけどね」

私「いつ治るんだろ。のどが痛いから夜更かしが続いてて、記事も書いてるけど、今日こそふつーに眠れるかな?」

カムカム「それはぼくたちパペットが、どんな記事を上げたいかによります

私「んなわけあるかい」

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

画像出典元:ANiMi こころによりそう妖精たち


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