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深川不動尊お護摩レポート/前編
皆様、こんにちは。
ソムリエ、私、お坊さんの3名でお出かけをして参りました。
出かけた先は、東京都内にあります深川不動尊でして、お護摩を受けて参りました。
お護摩の様子をざっくり説明しますと、お寺の室内で火を焚いて、僧侶がその前に座ります。
人々が祈りごとや名前を書いた薪を、お経を唱えながらどんどん清めて成就に近づけてくださいます。
今回の登場人物
ソムリエ
深川不動尊のお護摩にすごくたくさん通ってきて、色んな人にお護摩の良さを伝えてきた方私
ソムリエさんがきっかけで初めてお護摩に参加し、昨年末からたくさん通っているお坊さん
西の高名なお山にて、お護摩をしている本職の方
お護摩って面白い
深川不動尊のお護摩は入場無料で、毎日たくさんの人が訪れます。
朝9時から17時まで2時間刻みに行われます。
ソムリエは、
「〇時のお護摩のほうが〇〇な傾向が強い」
「あの方(僧侶)は特に祓う」
「お護摩が始まると、実際の炎の周りに、会場全体を不思議な炎が渦巻くのが視える。その色が状況によって変わる」
などという面白ポイントを説明してくれます。
初対面は、とある打ち合わせでしたが、その前にとお護摩に誘われておりました。
早朝9時からの、いちばん最初のお護摩です。
ソムリエが遅刻したので、私は会場の椅子に座って待っていました。
お方は、遠方から電車を乗り継ぎエッショエッショとやって来られて、
ソムリエ「おすすめは一番前の畳で、かぶりつき席で見ることです!」
と、私を大太鼓の前まで連れていきました。
そして30分のお護摩終了後、
ソムリエ「良かったら、11時からの回も参加しませんか」
とお誘い頂いて、まるでもうひとっぷろ入るか!と、サウナと水風呂を往復するかのごとく私たちは再び会場に舞い戻ったのでした。
以後も、機会あるたび繰り返しお護摩を受けることとなります。
そのお護摩布教への熱心さに打たれて、私は以前、「お護摩ソムリエ」というキーホルダーを文字指定で注文し、作ってもらい、プレゼントしたことがありました。
ソムリエと同行すればご納得頂けるはずですが、懇切丁寧でたいへん親切に、ポイントを押さえた紹介をしてくれます。
ちなみに私と出かけても、へぼへぼですが楽しんで頂けるよう一生懸命紹介をします。
お坊さんは遠方に住んでおられるので、実際にお会いするのは初めてでしたが、私たち二人の話題に時々上がっていました。
私「お坊さんにお護摩ソムリエのキーホルダー見せたいですね!お寺の方だし!」
ソムリエ「いや、本職の方に見せられない!!!」
私「???」
ここで、お坊さんのSNSアカウントのプロフィール写真を思い浮かべました。
そういえば炎の前に座ってらっしゃるお姿だった・・・つまり、あのお坊さん、お護摩をするお寺の方だったのか・・・と気づいて、出すぎたことを言ったと背筋が寒くなりました。
ですが、しばらくしたらまた温まりました。
私「ソムリエさんが深川不動尊を案内したら、お坊さん喜ぶと思いますよ。私も一緒に行きたいなあ」
ソムリエ「お坊さん本職ですよ!!!そんなことできない!!!」
いやいや、自信を持って頂いていいのに。
絶対に連れていきたいと思っていました。
チャンス到来
それから数か月後、お坊さんが西の山から下りて、私たちが集った東京まで来てくれました。
私「明日帰るんですよね?何時ごろ帰るんですか?」
お坊さん「昼過ぎを考えています」
私「それじゃあ早朝大丈夫ですね。(←ソムリエの影響で早朝を推しがち)
深川不動尊でお護摩を一緒に受けませんか?」
お坊さん「関東の見どころは全然知らないので、嬉しいです。ぜひ」
私「ソムリエさん、お坊さんを誘ったので、明日の朝、ぜひお護摩を受けにいきませんか?」
ソムリエ「ハイいいですよ!(即答)」
5分くらい経って正気に戻ったソムリエ
「明日の・・・朝・・・?月曜の朝・・・私2時間かかるんだけど・・・?
子供たちのご飯作って、持ち物持たせて、家から出さなきゃ・・・」
私「本当にごめんなさい・・・」
そう、約束は月曜日の朝でした。
私は、その前週にたまたま会社で労務担当者から、
「調整が必要で、シフト休を変更してくれませんか?」
とのお声がけ頂き、その日はお休みになっていたのです。
そうでなければお坊さんに声がけすることができませんでした。
私「ソムリエさん、無理しないでくださいね」
ソムリエ「来れたらで・・・」
それから、思い当たる仲間にあれこれ声掛けしましたが、皆様当然月曜日の早朝のお護摩にいきなり参加できるわけがありませんでした。
当日、朝
ソムリエさんから早朝5時にメッセージが入っていました。
ソムリエ「おはようございまーす!」
これは・・・来るぞ!起きたぞということか!と心が震えました。そして数時間後、
ソムリエ「まだ髪を乾かしていないので遅刻します・・・」
ソムリエは、たくさんのお子さんを育てているお母さんです。
私は、和ませなければならない、と使命感がたぎりました。
私「お坊さんも髪乾かしたかなあ」
ソムリエからは、笑っている絵文字が付きました。私も、相当面白いこと書いたなと思って、出発した電車の中でもしばらく、思い出して、心の中でめちゃめちゃ笑っていました。
軽率に書いたこのメッセージを、数時間後の自分が、ふとした瞬間に手違いで、お坊さんご自身に見せてしまうとは全く想定しておりませんでした。
お坊さんも広い心で笑っておられたので良しと致します。
遅刻の神様
ソムリエは、待ち合わせのたびに毎回遅刻なさいます。
お子様を何人も抱えておられるし、お住まいが遠方ですし、少しの遅刻は良いことを呼ぶすきまを空けてくれたりもします。
ですがそれを面白がった私は、この朝、ある方が大きなお仕事を抱えておられると聞き、
「安心して下さい。ソムリエさんは、今日もお遅刻です」
とメッセージして大笑いする等して、完全に調子に乗っておりました。
自分は早めのバスに乗ったから、余裕を持って到着すると思い込んでおりました。
それが、遅延があったのか、乗り換え検索先を現地ではなく駅にしていたのか原因は定かでありませんが、私自身が数分遅刻致しました。
お坊さんが大雨の中、立ちっぱなしではないか!と猛烈に反省いたしましたが、おかげ様で雨がほぼ止んでおり、お坊さんはお寺の入り口で傘を降ろして待っておられました。
これは私に対する、お不動さんのお叱りであったかもしれません。
私とお坊さんは、ソムリエの到着予定まで時間があったので、先に会場に入りました。
お護摩を仕事でやってらっしゃる方なので、あれはどう思った、これはどうしてると何となく細かく聞いてしまいます。
まず、正面にあります大きな木造のお不動さんに手を合わせました。
私「お坊さんは祈り終わるのが早かったですけど、心の中でご住所も伝えておられますか?
神仏には住所と氏名を伝えなさいとか聞きますよね」
お坊さん「〇〇山(お寺のある霊山)から来ましたと言いました」
私「うわー!うらやましい・・・!それ一発じゃないですか!ハァ~」
お坊さん「(ニヤッ)」
続きは後半でお伝えします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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