たまに会う友達~座敷わらしと私~
皆様、こんにちは。
私は20代中盤から、たまに、座敷わらしに遭遇します。
といっても、しっかり姿が視える訳ではありません。
もしかして前にもnoteで書いてるかもしれませんが、聞きたいというお声を頂いたので、お話しさせて頂きます。
私の生活でこういうことが起きれば、それは座敷わらしによるものなのだ、という見極めがつくまでには、心地よい体験と、怖い体験と両方ありました。
①初めて会ったとき/怖くない
当時私は、海外に少し出かける予定がありました。
その前に期間が開いてしまったため、1ヵ月少々の予定で、とある温泉旅館に住み込みで働くこととなりました。
旅館は、霧深い山奥の渓谷にありました。
温泉旅館が、もしも古い木造の日本家屋であれば、ムード満点ですよね。
しかしそこは、修学旅行の小学生たちもやってくるような、大型のファミリー向け旅館でした。
ですから、不思議な出来事があるかもなんて、一切思わないでおりました。
私は皿洗い担当だったので、ホテルビュッフェで発生する大量の洗い物をこなすことに気持ちが埋没しておりました。
職場の前の道路を渡って、徒歩3分ほどの距離に、女性用の社員寮がありました。
そこも昭和とか、新しくても平成初期に建てられたであろう社員寮で、和室ではありましたが、当然、鉄骨だったと思います。
皿洗いの仲間は男性ばかりだったし、いつも泡とか油汚れや水だらけで、夜ご飯はお弁当をもらって部屋に帰って食べる繰り返しでした。
ただし、さすがに空気が澄んでおり、毎日建物を出るたび足元は近所のニャンコが闊歩し、山あいの朝の景色にほうっとなりました。
夜は夜で、川岸に並ぶそれぞれの旅館から漏れる明かりの冴えわたる渓谷に、ため息が出るほど見惚れておりました。
その近隣には、不思議な、人形の博物館がありました。
隣接された個人宅のご一家によって、経営されているようでした。
そこは、日本人形や西洋人形が並んでいて、大事に管理されておりました。たくさん人形がいるにも関わらず不気味な雰囲気のない場所で、楽しく見ていると、ふわふわの猫のぬいぐるみが動きました。
そう、生きている猫さんが混ざっておりました!!!
ハーアァ、びっくりした!!!カワイイ!!!と、職員の方に驚きを共有して、猫をしばらく眺めてから帰りました(←当時は猫に触れなかった)。
そのように日々、ひとりで温泉街を歩いて、小さな買い物をしてみたり、展望台に行ってみたりしていたのでした。
ある朝、職場の直近に住んでいる余裕から、いつものようにゆっくりと寝ておりますと、エアコンから、お琴を鳴らすようなバチンバチンという楽しいメロディが聴こえており、一体これは何だろうとぼんやり目を開けました。
すると、私の布団の上に日本人形のように着物姿である女の子の、光の輪郭が浮かんでいました。
不思議なことですが、それも一切怖い感じがなく、ピンク色でキラキラと輝いていました。
顔の細かい造作は分からないけれど、前髪はまゆげの辺りで横一直線に切られていて、後ろ髪も肩の辺りでまっすぐに切られていました。
大きさ的には5歳も行かないくらいに見えました。
ピンク色の輪郭の周りにも、いくつかの色を放った光のキラキラが浮かんでいました。その姿はけっこう長く視えていてくれて、数分眺めていると、少しずつ少しずつ薄くなっていって消えましたが、部屋のやわらかい雰囲気は変わらず、いつものごとく自然光が穏やかでした。
普段、こういったものをはっきり視えることが珍しいので、「おわっ」と思いました。私はその姿が日本人形みたいであることと、すごくいい気分になったことから、座敷わらしが現れてくれたのだと直感しました。
②外国でも不思議な現象/怖い
それから少しして、予定通り北米のとある国に渡航しました。
私は当時その国で、ある方のおうちに泊めて頂いておりました。
空襲も地震もない地域ですから、古くて頑丈な一軒家がずっと立ち並んでおり、その中の1軒でした。
私を泊めて下さっていたのも、その物件の大家さんも白人の方でした。
私が到着すると、なぜか、その家のテーブルの上に私が見た座敷わらしくらい、縦60㎝くらいの大きな日本人形がふたつ並んでいるのです。
髪の毛も同じようにまっすぐに切りそろえられた女の子の人形で、赤やピンク色の着物を着ていましたが、縦60㎝くらいというのはなかなか日本で見る大きさではないから、正直少し怖くなりました。
このときどうして怖くなったのかは、後から分かります。
その人形2体は、それぞれが収まる木箱と一緒にありました。木箱の中には、包むための和紙が入っているのでした。
私「どうしてここに日本人形があるの?」
泊めて下さった方「大家さんが急に、奥さんの国へ出かけることになったから、預かっていてほしいと渡されたんだよ」
私「そうだったの・・・」
更に不思議なことに、大家さんから連絡が入り、数日後に私たちはその人形を、工事中で無人の大家さんの家に、夜、何とか忍び込んで、指定された場所に戻しておくというミッションめいたことをしました。
大家さんの家を見ると、派手じゃないけれどお値段が高い一軒家ということは、何となく想像がつきました。
工事中のため、木が剥き出しでがらんどうの1階を、怖がりながら、懐中電灯で照らしながら通ると、大家さんの家の2階には何と、2畳くらいでパステルカラーの、とてもとても小さな和室があるのでした。
そこは最近作られたようで、窓の淵などはきれいに塗られていて、子供のおもちゃが色々並んでいて、くらくらしました。
雪がちらついてきた季節で、白い息を吐いていた私たちは、その小さな和室空間に日本人形2体を置きました。
って書いていると、すごく「ホントに起きたのかよ!」という話ですよね。
少し種明かしをしますと、大家さんの奥さんが台湾人だったので、日本文化をお好きであったそうなんですね。
ただし、私のことは一切明かしていなかったから、日本人が来るなんて全く想定にないはずではありました。
少し怖かったけれど、温泉旅館の社員寮で見た座敷わらしが、付いて来てくれたのかな?と前向きに捉え続けました。
③帰国後、別の地域にて/怖くない
そのあと帰国して、温泉旅館とは遠く離れた地域で次の仕事を始めました。
工場で住み込みの仕事です。
入寮のとき、私は、大きな段ボール箱をいくつも社員寮に送りました。
ですから、入寮してすぐの頃は、空っぽの段ボール箱を壁に寄せておりました。
その壁側には、隣り合って、誰も住んでいない空室がありました。
家具がほぼないので、がらっとした印象の部屋ではありました。
当然椅子もなく、私はその頃、足を投げだして床に座っていることが多かったです。
ただ、何か不気味だったり、怖がるようなことは一切ありませんでした。
社員寮は工場から離れていることもあって、空気のきれいな地域でした。
窓の外は緑がいっぱいでしたし、自然光のたくさん入ってくる、恵まれている環境でした。
ある休日、ちょうど良い気候だからエアコンもつけず、外の光もキラキラと入ってくる清々しい時間を過ごしておりました。
例のごとく足を投げ出してぼんやり座っているうちに、ふと思いました。
すっかり忘れていたが、あの温泉旅館にいた座敷わらしさんは、今どうしているのかと。
するとその瞬間、空っぽの大きな段ボール箱から、ボンボンボーンと、叩かれた音が朗々と響きました。全く嫌な感じではありませんでした。
びっくりして近づいたけれど、その段ボール箱に何か動物が迷い込んでいるということもなく、中を確認してもやはり空っぽでした。
あ、座敷わらしさん、この建物にもおるんか。と思いました。
答え合わせ
不思議な話ですが(ここまで書いてきて今更何を言う!)、宇宙存在の声が聞こえるという方と、インターネット上で交流があります。
そのご夫婦にはたくさんの影響を受けていますが、YouTubeをやっておられるので、質問として送ってみたことがありました。
私が立て続けに遭遇したと思った、3回の座敷わらし体験は、実際に座敷わらしだったのか教えて下さいと書きました。
その動画では、ご夫婦がその宇宙存在に確認を取ってくれまして、あなたが出会ったのは本当に座敷わらしですよ!というおめでたいお返事がありながらも、不思議だったのが、動画の中で、私が外国で日本人形と遭遇した怖い体験だけが読まれなかったことです。
いつも時間をかけて丁寧に投稿を読み上げてくださる奥様が、「ここについては後でお返事いたしまして」と省略なさいました。
私は、どうしてだろうかと何となくひっかかりました。
その後、「動画観ました!教えて頂いて、ありがとうございました」と連絡しましたところ、
「座敷わらしさんに会えて良かったです!それと、座敷わらしは土地に宿るものなので、それぞれの座敷わらしさんたちは、別の存在でしたよ」
という前向きなお返事と共に、とある内容が添えてありました。
な、なんと!
私が海外で遭遇した日本人形ちゃん2体は、座敷わらしが宿っていたわけではなく、日本由来の霊が、日本人が来たので嬉しくなって騒ぎを起こしたということでした。
こ、怖~~~!!!微笑ましい~っ!!!
こわほほえましい~~~!!!!!
皆さん、はいせ~ので、
こわほほえましい~~~!!!!!(大合唱)
だから何となく怖かったの?!と腑に落ちるところがありました。
でも、その霊さん達が宿った人形ちゃん2体は、日本大好きな台湾人女性にきっと今でも大切にされているんじゃないかと思います。
座敷わらしと幽霊の区別をよく知らないけれど、おめでたい座敷わらしになっているかもしれないですよね。
現在の私と座敷わらしさん
以上の体験から、私が座敷わらしさん達と遭遇するときというのは、
怖くないし、良い気分になる
家の中のものが鳴る
という条件があるのだと導き出しました。
それから、住み込みの仕事にたくさん就いたために、幾度となく引っ越しをしましたが、どの家でも私が一人の時、エアコンが楽しいメロディを奏でてくれることがあって、座敷わらしさんありがとうと思っています。
また、YouTuberの三木大雲和尚は、座敷わらしを連れて歩いている(というか付いて来るのを行く先々で目撃されたり、声が聴こえたりする)そうです。
三木和尚のお寺の座敷わらしさんは、土地に宿る座敷わらしというよりかは、私が2回目で遭遇したような幽霊(?)さんなのではないかと想像しています。
ただし、先日、とってもかわいい絵葉書を買いましたので、三木和尚のお寺の座敷わらしちゃんはかわいいものがお好きなようでしたから、その絵葉書をファンとして送ったんですね。
参拝のお客様方が、「不思議ですがたくさん探し回って買いに行きました」といった不思議な経緯で、甘いお菓子やおもちゃを持ち込んでいくとは動画で知っていましたが、私も、この葉書を絶対送った方が良いようにひらめいて、送りました。
それが届いた頃に、私の部屋のエアコンが、しばらくぶりにメロディを奏でました。
とはいってもそこまでほったらかしにされている訳でもなく、時々メロディを奏でてくれているので、いつもありがとうと思っています。
また先日、キューピーマヨネーズの見学会にてお土産を選ばせて頂いたのですが、なぜか抗えず、キューピーちゃん人形がついてくるセットになったんですね。
キューピーちゃんは、うちの座敷わらしが欲しがっていたんじゃないかと思っております。
キューピーちゃん到着後数日間は、しっかりした作りだし、意外と鮮やかな発色ですから何だか存在感がすごいと思っていましたが、なじみまして、とっても楽しそうに見えます!
読んで頂き、ありがとうございます。
この土日は出かけたくなる衝動を抑え、久しぶりにゴロゴロしておりますが、とっても快適です。
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