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小池百合子学歴詐称問題本当のヤバさとは何か【後編】 -石井妙子・著書「女帝 小池百合子」の深すぎる闇

謎謎帝国のT・Oです。

今回のテーマは、
小池百合子学歴詐称問題本当のヤバさとは何か【後編】
ー石井妙子・著書「女帝 小池百合子」の深すぎる闇

前編では、主に小池百合子がエジプトのエージェントであることを説明した。後編は彼女がエージェントであることを前提とした話をしていくよ。

ベストセラーとなった石井妙子さんの著書「女帝 小池百合子」を読んだ人は分かるのだが、本書には小池百合子がエージェントであることについては一切触れられていない。
しかし、石井さんはあれだけ取材して回っていたわけだから小池百合子がエージェントであることに気づかないはずはないと思う。
でも、本で訴えるテーマは一つに絞らないと焦点がぼやけてしまうのであえて外したと思われる。

でも、エージェントであることが分かった上で女帝を読み進めると、エジプト時代の小池百合子の謎が次々と解けてくるから面白いよ。
この解読は女帝をまだ読んでいない人が見ても極めて興味深い内容だから、女帝を読んでいない人でも理解していけるように説明していきたいと思う。

■ エジプト時代の謎解き

たとえば、彼女はハーテムと知り合ってエジプトに渡ったものの、1年目はカイロ大学ではなくアメリカンカイロ大学に入学し、入学金も学費も自分で払っていた。
知り合って2年目にしてようやくカイロ大学に編入させてもらい、今度は入学金を免除され、奨学金も得ている。
なぜハーテムは最初からバックアップしてくれなかったのだろうか。
おそらくハーテムはエージェントとして小池百合子に資質があるのか、そして信用できるのかをテストしていたのだと思われる。
そして、1年間を通して結果を出したから対価を与えたのではないだろうか。

また、エジプトにいた頃、小池にはハーテム以外の人と同居していた時期がある。
相手は日本人女性で1972年6月から1973年の2月までと1976年の1月から同年12月までの計2回だ。
この同居人には、小池と一緒に暮らす中で不可解に感じた点がいくつもあったとされる。
しかし、彼女が不可解に思っていたこともエージェントという側面を知っていれば解いていくことができる。
たとえば1度目に同居してた頃、小池が勉強せずに駐在員の男性達と遊んでいたことや、極貧状態のはずなのに時折突然海外旅行で家を留守にしていたことを同居人は不思議に思っていた。
これは諜報活動をしていたと見れば合点がいく。
駐在員の男性と積極的に接点を作り、距離を縮めていくのは女性の諜報活動の常套手段ではないか。
そして、2度目の同居の際の小池の行動はもっと露骨だ。
この頃、小池は毎日夕方になると外出し、夜遅くに帰ってきたらしい。
どこへ行っていたのか同居人は知らされていなかった。
しかし、小池が帰国した後、知人を通して小池百合子が毎晩どこで何をしてたのか、同居人は知ることなる。
なんと日本大使館の書記官の家に行って夕食作りのアルバイトをしていたのだ。
これはハーテムの指示でその人をマークし、諜報活動をしていたとしか思えない。
日本大使館の書記官だ。
エジプトからしたら喉から手が出るほど欲しい情報を持っていたことであろう。
弱みを握って、お仲間にするということも考えられる。

同居人によると小池には秘密主義なところあったと記されているが、それは彼女が二十歳そこそこながらにエージェントの仕事を必死にこなしていたがゆえであろう。
アラブや欧米圏のエージェントにはできない諜報活動がさまざまにあると思う。
特に日本人駐在員のプライベートに入り込む、とか。
そんな中、小池百合子は当時のエジプトでは希少な若い日本人女性という存在で、そのうえ頭の回転が早く、愛嬌があり、肝っ玉も座っていたのだ。
重宝されたであろう。

他にもそういう文脈で読み進めると合点のいくことがある。

小池は二十歳前後の頃、現地にいる日本人学生と突然結婚し、いつのまにか離婚している。
彼女が帰国した後、例の同居人が彼と会った際に小池の名前を出したところ、咄嗟に話をさえぎられたとのことだ。
彼はおそらく小池の諜報活動に利用されたのであろう。
エジプトの学生は2013年からの1年弱で1671人が逮捕されていて、そのうち191人が亡くなっている。
40年以上も前の当時、
僕ら日本人には想像もできないような脅しをかけられ、不法行為に加担させられていたとしても不思議ではない。

らくだ


■ 小池百合子、マスコミ進出の真相

小池百合子がマスコミに進出したのもハーテムの意思ではないだろうか。
その後、彼女がテレビに進出したのも。
何度も言うが、ハーテムはメディアの力とその使い方を誰よりも熟知していた。
当時すでにテレビが洗脳に一番有効であることを看破していたであろうし、そのノウハウもハーテムはマスターしていたはずである。
なぜならばエジプトで最初の通信社を作ったのも、そして最初のテレビ局を作ったのもハーテムだからだ。
ハーテムが小池百合子をマスコミに送り込んだ理由の1つには、日本のエジプトに対する印象操作があったと思う。
そして実際に彼女はエジプトに対して日本人が抱くイメージを虚飾で塗りたくっていた。

過去の新聞を探していくとその証拠を見つけることができる。
帰国して間もない頃の彼女のインタビュー新聞記事だ。
「エジプトその魅力と女性」というタイトルの中に「完全な男女平等と能力主義」という見出しがある。
記事の中で彼女は「都市部のインテリの女性に限ってのことですが」と前置きしつつ、エジプトでは女性が強い、意識は徹底して平等、と話しを進めてゆく。
しかし、都市部のインテリの女性はその頃のエジプトの女性人口でどの程度の割合を占めていたのだろうか。
エジプトの独立系調査報道サイトEgyptian Streetsによると2014年度においてもエジプトの少女のうち500万人が小学校に通ったことすらなく、エジプト人で字が読めない人たちの割合は、女性が男性の倍以上を占めており、69%以上にもなる。
こういった国家状況の中であえてインテリ層の女性にフォーカスした情報だけを日本に向けて発信したのは、極めて恣意的だと思う。
また、人口保健調査DHSによると、2014年のエジプトにおける15歳から49歳までの既婚女性のうち36%が肉体への暴力を経験していることがわかっており、
ユニセフによる2016年の調査では上記の年代の女性の87%がFGM・女性器切除を受けていることが分かっている。
FGMは法律によって禁止されているがエジプトの女性人権団体ECWRは法律が未だ機能していないことを訴えている。
エジプトの女性の人権は昔から今にいたるまでずっと国際問題となっている。(*注1)
新聞の見出しに、エジプトは完全男女平等、などと書くことは国際基準ではありえないことなのだが、当然エジプトとしてはそういった負の側面を日本に知られたくない。
小池百合子のインタビュー記事はエジプトによるプロパガンダそのものだったと思う。
能力主義に関しては何をもって能力主義というのか難しいところだが、何もかもが軍閥のコネによって動かせてしまう社会を僕ら日本人の感覚では能力主義とは呼べないであろう。

この新聞記事一つを取ってみても、今の彼女のメディア対応が日本に帰ってきた時点で既に完成されていたことがわかる。
このやり方は、実は独裁国家のプロパガンダテクニックを日本で実践したものだ。
中身のない大げさなキャッチコピーやパフォーマンスで国民をごまかし、誘導するのは独裁国家の手口そのものである。

■ 独裁国家プロパガンダテクニックの日本における実践

エージェントを他国のマスメディアに送り込み、自国の印象操作を行うことはまあ情報戦の常套手段である。
小池百合子はハーテムから指令を受け、日本メディアを通しての印象操作を行っていたのだ。
実際日本人の多くが思い描くエジプトは古代遺跡のイメージに偏っており、独裁軍閥国をイメージする人は少ない。
エジプトにとって都合の悪いことはかき消されているのである。
このイメージ作りに小池百合子は加担してきた。
実際、小池が自らのTwitterでエジプトの最大の産業は「外交」と言っていたではないか。

そして最後に一番重要なことなのだが、小池百合子がカイロ大学を卒業しないで帰国したのもハーテムの考えだったと思う。
あの時が小池百合子を日本のマスコミに進出させる絶好のチャンスだったから。
1976年10月25日、サダト大統領の代理として妻ジハン・サダト夫人が来日した。
そのアテンド役という大役に、なぜか当時まだ日本でのキャリアゼロの学生・小池百合子が抜擢されたのだ。
「カイロ大学を卒業した初めての日本人」
という肩書付きで。
こんな通常ならありえないキャスティングを可能にしたのはもちろんハーテムの力が働いたとしか思えない。
彼女をマスコミ業界に対して、また日本国民に対しても売り込む絶好のチャンスだったからだ。
もちろん実際には卒業していなかったのだが、そんなことはハーテムからしたらどうでもいいことだ。
売り込むのに一番効果的な肩書を選んだだけだと思う。
で、実際に彼女はこれで一躍脚光を浴びた。

その後彼女は、荷造りのために一度エジプトに戻ると、すぐにまた日本へと帰国した。
そしてもうエジプトには戻らず日本での活動を本格的に開始させる。
ハーテムは、この時こそがエージェント小池百合子をマスコミに進出させる絶好のタイミングと見たはずだ。
もはやカイロ大学に通わせてる場合ではない。

その後、彼女がマスコミの舞台へと羽ばたくことに成功し、さらには参議院議員となり、果ては東京都知事にまでなったのはみんなも知っての通りだ。
50年前、極貧の泥沼でもがいていた少女が、世界最大都市の最高権力者にまで上り詰めたのだ。
その最大の立役者は実はハーテムだったのである。

しかし、彼女が都知事の座についた時、ハーテムはその姿を見ることはなかった。

前年の2015年7月7日にハーテムは既にこの世を去っていた。
70年代初頭から、40年以上に渡って激動の日々を共にくぐり抜けた二人。
小池百合子はそんな二人の関係性を今どう思っているのだろうか。
僕はいつか日本のメディアで、本人の口から本音を聞きたいと強く思う。

前編・後編を通して長々と小池百合子のエージェント話をしてきたわけだけど、みんなはどう思ったかな。
いろんな思いが交錯するだろうけど、こんなにダイナミックな人生を歩んでる日本人はなかなかいないよね。
僕は、ハッカーが逮捕された後にセキュリティアドバイザーになるような感じで、小池百合子は政治家を引退したら名誉教授にでもなったらいいと思う。
そしてプロパガンダの危険性について、学生や政治家向けにレクチャーして欲しい。
この分野に関しては天才だし、彼女にしかない実戦経験が大いにあるわけだから(もちろん現実には不可能な話だ。彼女は十代の時点で死ぬまで抜け出せない世界に足を踏み入れている)。

らくだ2


■ 「女帝 小池百合子」の罪

そして、ここからは著書・女帝の深すぎる闇について話すのだが

この本、5年後、少なくとも10年後には評価が180度変わってると思う。
色々な問題点を含んでいる本なのだが、中でも小池百合子の生まれながらの身体的特徴の描写の仕方、
そしてそれをもとにしたストーリーの組み立て方が完全にアウト。
相手が政治家であれ誰であれ、これは完全にアウトなやり方だ。
一昔前まで、バラエティ番組でも漫画でもLGBTを差別的描写でもってギャグとして扱うことを平然と行っていた。
著書女帝の罪はそれと同種だ。
だから表現法も論法もモラル的に許されなくなる時代がいずれ必ず来る。
政治家小池百合子は確かに問題がある人物だし、女帝はそこに一石を投じる一冊となったが、そのやり方がまた新たな問題を生んでしまった。
正直こんなにイジメ的に、身体的特徴を書き続けていく本を読む機会はなかなかない。

都知事選も終わったし、そろそろこの本のモラル面を指摘する人が増えてくるのではないだろうか。(*注2)
まだ読んでいない人は、この辺のことを押さえてから読むか否か決めることをお勧めする。
人によってはこれが原因でかなり気分を悪くすると思われる。

というわけで、小池百合子学歴詐称問題の本当のやばさは実はその問題の火付け役となった本自体にもあったわけだ。
生まれながらの変えられない前提はたとえ相手が政治家であっても土足で踏み込んではいけないプライバシーであり、侵してはいけない人権である。
それをもとに権力を獲得し続け、問題を引き起こしてるならば話は別だが、小池百合子はそれはしていない。
石原慎太郎の厚化粧発言への切り返しとして、そのことに触れたことがあるが、あの場のあの発言は正当なものである。

以上、小池学歴問題で本来注目すべき点は2つ。
1つは小池百合子がエージェントだということ、
そしもう1つは小池百合子が問題ある政治家であったとしても踏み込んではいけないプライバシーがあるということ。
この2点だ。

これにて、小池学歴詐称問題本当のやばさとは何かシリーズは終了。
次回は、小池問題とは別の切り口から妄想を膨らませていくよ。

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ではでは謎謎帝国T・Oでした。
またね。

■ 注記

*注1
これらすべての問題はコロナの影響で悪化している。コロナの影響で多くの日本人が自分のことすらままならない状況だとは思うが知っておいてほしい。
https://www.plan-international.jp/press/release/2020/0616.html
*注2
女帝には事実に基づかない記述をした疑いがある。著書では小池百合子と舛添要一さんとの恋愛話が一つの見せ場として描かれているが、そのような事実は一切ないことを舛添さんが明確に否定している。

舛添さんの記事によれば、著書の記載が事実無根であることは北海道の別荘がある地域へ取材に行き、町民に聞けば明らかになるとのことだ。

なぜ石井さんは舛添さんへの取材を怠ったのだろうか。
このことは著書「女帝」全体の信憑性を大きく下げた。
モラルの件も舛添さんの件も、どちらもレッドカードである。

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