うやうやしいコンシェルジュ
スラマッパギ
マレーシア在住1年8ヶ月の駐在妻です。
今日はシンガポール旅行に来ています。
お目当てはこちら
二郎系ラーメンです。
夫が好きで好きでしょうがないらしいので付いてきました。
二郎美味しかったし、ホテルも綺麗で満足です。
旅行のことはまた詳しく書こうと思うのですが、早速ホテルにて感銘を受けたことがありました。
部屋でシャワーを浴びている時、お風呂場のボディーソープが空になっていることに気づきました。
四つ星ホテルなんだから、ボディーソープの詰め替えくらいしっかりしてよね…。
などと思いつつ、部屋に設置された電話をとり、コンシェルジュに繋ぎました。
すぐさま電話はつながり、コンシェルジュの男性がうやうやしく応えます。
「〇〇様、こちらはコンシェルジュの××でございます。
どうされましたでしょうか。」
なんとも丁寧な紳士が電話に出てくれました。
鼻にかかったような声と滑らかな喋り方で、映画に出てくるエレガントな執事を連想させました。
「すみません、ボディーソープのボトルが空になっているので新しく詰め替えてもらえますか。」
私が拙い英語で伝えると
「これはこれは…失礼しました、サー。」
その声色はとても共感的で、本当に心から申し訳なくて仕方ないと言った感じでした。
「ハウス・キーピングにすぐさまボディーソープの新しいボトルを“2つ”持って行かせます。
よろしいですか?サー。」
えっ、“2つ”もいらないケド…!?
予想外のボトルの個数と、
コンシェルジュのうやうやしく洗練された対応にすっかり圧倒され
「センキュー・ソーマッチ」と言って電話を切りました。
ボディーソープが切れていたことに対する不満はすっかり消え、コンシェルジュのカッコいい対応に恍惚としてしまいました。
てか、ボディーソープのボトル“2つ”はいらないけどね。
1つで十分ですがね。
過剰なほど丁寧な対応にくすぐったい気持ちになりながら、満足した気持ちでボディーソープを待ちました。
しかし待っても待ってもボディーソープは来ず、ハウスキーピングの女性スタッフがボディーソープを持って部屋に訪れたのは電話から3時間後でした。
しかもボディーソープのボトルを1本、
シャンプーのボトルを1本、持ってきました。
そういう2本??なんで???
シャンプーは足りてるよ??
待ちくたびれて昼寝をしていたのを起こされた私は寝ぼけ眼で
「オンリー・ボディーソープ・イズOK。
センキュー・ソーマッチ」
と言ってボディーソープのボトル1本を受け取り部屋に引っ込みました。
なんだったんだあのコンシェルジュのうやうやしさは。
「サー。」とか言って。
懇切丁寧な対応と思わせといて適当かよ。
とちょっと思いつつ、
コンシェルジュのうやうやしい受け答えと“ボディーソープのボトル2本”と聞いた時の満足感が全てを凌駕し、
「まぁ、コンシェルジュも忙しかったんだな。」
と納得し、昼寝に戻りました。
別にボディーソープのボトル2本欲しかったわけじゃ無いんですが。
1本で十分だし、
2本もらっても、持って帰れる訳でもないし。
しかし、自分がうやうやしく丁寧に対応されていると思うと、結果がどうであれ割と納得出来るもんだなぁと思いました。
うやうやしさの持つ説得力というか、パワーを学びました。
ボディーソープはめちゃくちゃ良い香りで、買って帰りたいなぁと思いました。
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