【削除された話】パズル【Deleted stories】 草稿

注意・こちらは草稿です。
・当時、ひどくトラウマになってしまって、それで彼氏とも泣く泣く別れる羽目になった。

・何故か思い出しにくいのだが、きっかけとして釜揚げしらすの海苔巻きを食べてたので、そのワードが出ると思い出せる話。
・ドライブが趣味の彼氏と以前から楽しみにしていた連休を、揃って取れたので、その日はデートと小旅行の予定が。
二人ともお腹が空いてて合流した為、まずはご飯を、と。
・回転寿司で釜揚げしらす巻きと、他にも色々なメニューを堪能し、
『おいしかったね』
などと話をしながら、車で目的の場所へ。
・途中、左手に海が見える道を通り、その先は両脇が森になっていた。
・そこは結構それが長く続く様だ。途中で道の脇に首のない、小さめのお地蔵さんが、幾つも倒され、転がされていたりしたのを通り過ぎた。
『何だろう、あれ……
『誰かがやったんだとしたら、バチ当たるよね、お地蔵さんをあんなふうにしたら』
・昼過ぎという事もあり、Nさんは少し心細さを感じていたが、前方に何か赤い立て看板が見えて来た。
・『工事中とかかな?』
『もしそうなら、昼過ぎで、おやつ時間でもないので、誘導の人がいないのはおかしくない?』
と話しながら見ていた。
・看板が正面に来てやっと内容が読めたのだが、ギョッとした。
・そこには
『帰れ! クズどもは立ち入り禁止!!』
と、赤い下地に黒い墨の様なもので描かれていたが、何か赤黒い。
『手書きだよね?』
Bさん。
・繁華街の個室トイレのドアに書いてある様な狂気を感じる字体だった。
通報先みたいなのも書いてないし、道が遠いけどUターンして別のルートで行こうか、となった時、ガン、と轟音が車の屋根から聞こえて来た。
『!』
左手の森の中から、人影が猛ダッシュして来るのが見え、
『まずいまずいまずい! Bくん、車出して』
Nさん。
・しかし、広い道でもないので難しいし、間もなく、Nさんの側の窓にドス黒く汚れた顔の、かろうじて女性だと分かる様なのが飛び膝蹴りをして来た。
といっても、少しヒビが入った程度で、女は跳ね飛ばされて転がった。
獣の様な悲鳴を上げ、
『やられた〜! いてえ〜!!』
と言いながら起き上がる。足にこれまた、汚れ切った毛皮を巻いていた。
『ちいきしょおおおおお!』
というと、腰の後ろから、これだけは手入れをしていると思しき、ギラギラと光るナタを取り出すと、それを振りかぶって窓に叩き付ける。
が、間一髪、動かせた車のおかげで、それは前と後ろの間の窓枠に当たり、反動で女は転がった。
車の向きを変えるにも道の狭さ、そして車の外の変質者を轢いてしまったら、という常識的な部分が働いて、あり得ないけど、降りて走った方がいいんじゃないかという遅さだった。
・しかし、タイヤをパンクさせられたらアウトだ。
・女が叫んで起き上がろうとする刹那、Bさんはやっと道を戻れるかどうかというくらいまで向きを変える事が出来た。
『もうちょっと!』
『ごめん、奴の方見てて!』
『うん!』
振り返ると窓が叩き割られる所で、咄嗟に顔を背けたが、破片が飛び散った。
『あああああ!』
割れた部分から左手を入れて来た女がNさんの髪を掴む。
Nちゃん!』
恐怖と気持ち悪さで、Nさんは悲鳴を上げながら手にしていた地図帳を丸めて叩くが、頭皮ごと持っていかれそうな力に心が折れそうになる。
しかし、目に映った情報から、Nさんは
『このまま車を動かして! あいつが掴んでるから、引っ張れるよ!!』
Bさんに叫んだ。
『そ、そっか』
それはまさにその通りで、Bさんがまた、引き返すべく車を動かすと、女が今度は威嚇の声を上げ始めた。Nさんが今度は自分からその腕を掴む。
『やめろ! やめろー!!
殺すぞー!!』
割れた窓ガラスの部分が女の腕の皮膚をズタズタにしていく。
前に少し進み、バックしての繰り返し。それに合わせてベタベタと音をさせて並走するが、追い付けなくなったのか、女が転んだ。ゴリッ、と骨の軋む音と共に、体重を預けられた二の腕の内側部分にガラスの刃が食い込む。
『ギャー! あっあっあっ……
Nさんは手を離すと、そのまま肉を裂きながら、女の腕は車外に出て行った。

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