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怪奇!YesどんぐりRPGの漫才は何なのか
突然ですが、皆さんは怪奇!YesどんぐりRPGというトリオをご存知でしょうか。
怪奇!YesどんぐりRPGとは、Yes!アキト、どんぐりたけし、サツマカワRPGという3人のピン芸人によるユニットです。
主にギャグを得意としており、テレビへの出演も増えてきて最近注目を集めているのですが、彼らの漫才にはある大きな特徴があります。それは『漫才でもコントでもない』ということです。
こちらは「ムール貝」というネタ。自己紹介をした後、いきなり3人が同時にギャグを発動。かと思えば急に客席に語りかけ、また各々がギャグを披露します。これを繰り返し、最終的にはギャグをする3人が壊れ出すというルール無用さ。ボケとかツッコミとかそういう話ではないです。
この漫才ではない漫才を見た僕には、こんな疑問が浮かびました。それは...
漫才でもコントでもないのは確かです。だからといって「コレだ!」と言えるようなものも思いつきません。漫才と謳っているだけあって基本的には漫才っぽいのですが何か違うのです。今回はこれが何なのかを考察していきたいと思います。
ではここで、そもそも「漫才」とは何なのかを改めて確認していきます。
まず前提として、漫才はボケとツッコミの会話によって成り立っています。しかしもう一つ大事なのは『その人がその人自身として芸をする』ということ。
例えばコントにおいて、芸人であるAはAとしてではなく「ストーリーの中の誰か」として芸をします。
一方漫才では芸人であるAはAとして現実世界に身を置いて芸をします。ぺこぱの様なキャラ漫才の場合は「そういう芸人」として芸をします。
では怪奇!YesどんぐりRPGはどうでしょうか。確かに最初に挨拶はしているのでこの条件はクリアしているはずですが、普通の人間は会話の中で「ムール貝酒蒸しにして〜 いや、酒蒸しにしたら、酔っぱらっちゃうよ〜ん様ンサタバサ 何入ってると思います?」となることはありません。これは何?
ギャグです。ギャグというものにルールはなく、ただそこで起きていることが面白くさえあれば何でもあり。彼らはそれを漫才の中でしているのです。
また、ギャグは本人の人格のまま進むことはほぼありません。その瞬間の芸人はただの面白さを映し出すスクリーンのようなものになります。
しかしこの「ムール貝酒蒸しにして〜」というギャグは怪奇!YesどんぐりRPG本人としての人格のまま進み、そのまま漫才と行き来をします。ここにこの漫才の一番の違和感が隠されていました。
では、このギャグと漫才が混ざったネタの正体は何なのか?このネタをしている彼らの正体は何なのか?考えに考えた結果、ある一つの答えに辿り着きました。それは...
どういうこと?となるかもしれません。先程も言いましたが、ギャグというものにルールはなく、それを披露する人がそこに面白さを体現していればいい。それが漫才の様な巨大な形になったものを漫才として見せていたのです。
もっと言えば怪奇!YesどんぐりRPGがそういう漫才の様なものをするというギャグを怪奇!YesどんぐりRPGがやっていたということです。頭おかしくなりそうですね。
しかしこうして考えてみれば、彼らのネタの中で起きる全ての事象も説明がつきます。彼らがギャグを連発していたせいで気づきませんでしたがこの漫才自体がギャグだったというオチでした。もう何も考えたくありません。
いかがでしたでしょうか?彼らには他にも「プレイヤーチェンジ」「たのしい漫才」などの漫才がありますが、どれも漫才でもコントでもなく『巨大なギャグ』です。個人的にはどれもめちゃくちゃ面白いと思っているので、もしよかったらご覧ください。
それでは最後に、僕が誰に見せるでもなく一人で作っていたギャグの中から一つ披露してお別れしたいと思います。
強くなれる理由を知った
酒と
つまむ
スルメ
それでは。
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