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発想力
古賀 古賀だよなぁ
こういう日には
古賀を思い出すよなぁ
古賀のパイ毛の〔優越〕
皆さん、発想力持ってますか?
クリエイターであれば無くてはならない力、それが発想力です。
作曲家、漫画家、画家、芸人…… 何かを創作する人であれば必ず発想力を頼りにするはずです。
先ほど引用させていただいたのは、オモコロチャンネルのとある動画にて原宿さんが詠んだ川柳です。
「夏の暑さ対策」がお題だったのですが、この川柳を見れば原宿さんの発想力が並大抵のものではないことは明白でしょう。
僕も原宿さんの発想力には毎回驚かされますし、ああなりたいと憧れるものです。
そんな原宿さんですが、僕が凄いと思うのは”あの川柳を思いつく発想力”ではありません。いや、当然それも凄いのですが、原宿さんはそれ以上に凄い力を持っているのです。それは”あの川柳を捨てない発想力”です。
例えば、あなたが「夏の暑さ対策」というお題で
古賀 古賀だよなぁ
こういう日には
古賀を思い出すよなぁ
古賀のパイ毛の〔優越〕
という川柳を思いついたとします。その後、あなたは「それをスケッチブックに記し、人前で発表する」という行動に移せるでしょうか?
「思いついたんだからできるだろ」と思うかもしれませんが、意外と難しいのではないかと思います。
まず五七五になっていないので
こんな日は
古賀のパイ毛の〔優越〕
そもそもお題に沿っていないので
暑い日は
古賀のパイ毛の〔優越〕
「優越」と書いて「ドミナンス」とは読まないので
暑い日は
古賀のパイ毛のドミナンス
結局意味が分からないので
かき氷
涼しい部屋でがっつくぞ
……といった具合に、おのずと多少の修正を加えてしまうのではないでしょうか?
このような形ではないにしても、自分で思いついたアイデアを「これは流石におかしい」「いくらなんでも成立してない」などといった理由で変えたり捨てたりした経験はあると思います。
もちろん場合によりますが、思いついたアイデアは変えたり捨てたりしない方が良いというケースは多いと感じます。そして、それを常にやってのけているのが原宿さんなのです。
原宿さんは0を1にする発想力において優れていますが、これは多くのクリエイターにも同じことが言えるでしょう。しかし、原宿さんはその1を1のまま保つ発想力においても優れており、これが原宿さんの最たる強みであると考えています。
『千原ジュニアの座王』という番組に寺田寛明さんが出演した際、寺田さんはモノボケにて「海に、数字の9で、”海9”です。」と自己紹介するボケをしました。しかし、オンエアでは”海九”という表記になっていました。
だったら何だよという話なのですが、自分の中では「海9」表記のつもりでした
— 寺田寛明 (@teradann) June 25, 2023
これは何故でしょう?
答えは「座王のスタッフの発想力」なのですが、前述の通り発想力には2つあり、2つの可能性が考えられます。
まず”海9”という表記を思いつかなかった、つまり0を1にする発想力が無かった可能性(正確には0ではない)。
そして”海9”という表記は思いついたが「これは流石におかしい」と思いやめた、つまり1を1のまま保つ発想力が無かった可能性。
個人的には後者の確率の方が高いのではないかと思います。寺田さんは「数字の9」と仰っていたので、”9”の表記は容易に想像できるはずです。
しかし、座王のスタッフは瞬時に「名前にアラビア数字が入る訳がない」という発想をしたことにより、1が1ではなくなってしまったのです。
他にも『新しいカギ』という番組内の「寿司ネタを言い換える」という企画にて、霜降り明星の粗品さんが穴子のことを”うなぎツー”と言い換えたのですが、オンエアでは”うなぎⅡ”という表記になっていました。
これに関しては粗品さん本人の見解を確認できていないので、もしかしたら”うなぎⅡ”という表記が正しいのかもしれませんが、恐らく正しい表記は”うなぎ2”か”ウナギ2”か”鰻2”でしょう。そうでなかったとしてもローマ数字よりアラビア数字の方が面白い気がします。
しかし、新しいカギのスタッフは「それっぽさ」に誘われてローマ数字にしてしまったのだと思います。
こうしてみると、真の発想力とは0を1にする発想力ではなく、1を1のまま保つ発想力であると言っても過言ではないのではないのでしょうか。
改めて自らを振り返ってみてください。あなたも知らず知らずのうちに1を削ってしまっていたのではないでしょうか?「思いついたのに一瞬で却下した」ことに気付かずに「思いつかなかった」と言っていたのではないでしょうか?
本当は「発想力が無い」のではなく「発想力を信じていない」のではないでしょうか?
もう一度、自分のアイデアと向き合ってみましょう。
最後になりますが、一方的に言うだけで終わるのも良くないので、実際に「夏の暑さ対策」がお題の川柳を詠んで終わりたいと思います。当然、1を1に保つように、思いついたアイデアはなるべく採用します。
では、詠みます。
ミランダ・カーの髪が
家電量販店の扇風機に吹かれるうちは
猿
KISS
猿
そして久遠のグラタン 冷めても
いいトゥモロー
てかピュアホワイト食いたないすか!!!??!??!?!?!?!?!??!?!?!??!?!?!?!?!?!?!!?!??!?!!?!??!?!??!!?!??!??!!!?!?!??!??!??!?!???!!?!?!?!?!?!??!??
それぞれのDream
あなたの創作活動がより充実することを願っています。
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