時間。
時間の粒子が大きくなっている。その変化はあまりにもあからさまでかけがえがなく、大きなに満ちている。そしてそれは誰にも平等に起こる。そして、結果は決まっている。もう決まっていることなのだ。それは変えられない。それもまた平等と言えなくもない。全てはここに至るまでの彼らの行いの結果であるゆえに、そう言えなくもないという話だ。しかしそれは恐ろしく精密で落差が激しく行き来のできない世界が生まれるということで、その事実は私をしんとした静かな気持ちにさせる。
いま、時間を現す粒子はどんどん大きくなり、さらに拡大を続け、その光は増している。
それは星の流れから勘案しても掛け値ない大きな変化を過ごすゆえの光なのかと思っていたが、それだけではなかった。時間そのものが、力を増しているのだ。もはや変質を始めたと言ってもいいのだと思う。人類によってまるで奴隷のようにぐいぐいと引きずり回されることはもはやない。彼らはもうすでに彼ら自身の意思を得たようなのだ。
もはや彼らは止まるも流れるも自由であり、みずからが望むように過ごすため、彼ら自身の望み通りに生きている人間のそばへと集まってゆく。
さらさらとただひたすらに流れたければ流される人の元へ。星のように大きく光るなら、そのような生き方を選ぶ人類のもとへ。
彼らはもはや、自ら選び、向かうのだ。そしてそこへ留まる。永遠に。
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