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微分音和音の開拓!24平均律編【010】
こんにちは、こんばんわ、ユートピア!
変拍子兄さんです
微分音に手を染めるのなら、圧倒的に24平均律がおすすめなのですが
どのように和音に組み込めばいいかわからない!って方へ
今日は、24平均律の各音程を使用したコードについて解説していきます
◆24平均律の音程
24平均律は24音あるので、音程ももちろん24種類あるのですが、
12平均律を中に含むので、12平均律の音程を省いた12種類がどのようなものか
まずは全体的にみていきましょう
僕独自の音名でいうと
ドデネゲ レルリム ミメ ファヴァフィショ
ソゴゾマ ラワセゼ シス ド
このドレミの歌で使用した音名です
ドを0番目として、何番目が何の音なのか?
左側に通常の12平均律が、右側に半々音高い12平均律が並ぶように書くと↓このようになります
今回はこの右側の奴らをどう扱うか?というお話
実際に和音にしてみるとこんな感じになります
この12種類を軽めに解説していきましょう
24平均律の微分音をいい感じのコードにする例
— 変拍子兄さん@冬コミ最終日西H31a (@OrangeTheKeyqa) November 12, 2019
(リメイク版) pic.twitter.com/6QJTkzeKiw
①長1度
音名:デ ピッチ:Cキ、Ddb
インターバル:長1度(Major1)、縮2度(infra2)、長8度(Major8)
インターバル名:半々音、クオータートーン
ステップ数:1
サイズ:50セント
純正音程:33/32
カラーノーテーション:Lovendor1
CuM5,M8
ドミソドのミソドをジャンプしたもの
不思議な感じのドミソドですが、ドミソドが原型であることはわかる
というトリック的なバイアス和音です
僕独自の用語では
上にずらした和音を「ホット」という風に表します
長1度として和音で使うとデチューン的な効果がうまれ
ルートの約1/33倍の周波数のうなりが発生するため低音として聞こえる効果もあります
②中2度
音名:ゲ ピッチ:Dd、C⩨
インターバル:中2度(Neutral2)
インターバル名:強半音、セスキトーン
ステップ数:3
サイズ:150セント
純正音程:12/11
カラーノーテーション:Luvendor1
Cn9m5
これも同様なバイアス和音で
CM9(ドソシレ)のソシレをジャンプさせたものです
これも「ホット」という状態です
③縮3度
音名:ル ピッチ:Dキ、Edb
インターバル:拡2度(ultra2)、縮3度(infra3)
インターバル名:カスキトーン
ステップ数:5
サイズ:250セント
純正音程:7/6,8/7
カラーノーテーション:Blue2,Red2
Ci7
Csus2とCmのニュートライズで
マイナーより低く7倍音系の和音でもあることから渋めな雰囲気があります
④中3度
音名:ム ピッチ:Ed、D⩨
インターバル:中3度
ステップ数:7
サイズ:350セント
純正音程:11/9
カラーノーテーション:Lovendor3
Cn
短3度と長3度のニュートライズ、純正音程5/4よりは低いためやや暗く感じます
釈然としないメジャー7って感じですね、非常に表情が読めない和音です
ニュートラルが面白いのは「経時バイアス」という現象で
例として、
Cm→Cn とならすとCnが明るく聞こえ
C→CnとならすとCnが暗く聞こえる
というコントラスト効果みたいものが味わえます
⑤短4度
音名:メ ピッチ:Eキ、Fd
インターバル:拡3度(ultra3)、短4度(minor4)
ステップ数:7
サイズ:450セント
純正音程:9/7、7/6
カラーノーテーション:Red3rd,Blue3rd
Cu7
メジャーとサス4のニュートライズ
M3rdの情感とsus4の浮遊感を織り交ぜた雰囲気になります
M3もP4もなじみのある音程でその間をつくというハモリは
僕イチオシの微分音和音です
⑥長4度
音名:ヴァ ピッチ:Fキ,Gdb
インターバル:長4度(Major4)
ステップ数:11
サイズ:550セント
純正音程:11/8
カラーノーテーション:Lovendor4th
C(M4,n7,n9)
4度堆積:ドファシ♭ミ♭のファシ♭ミ♭をジャンプさせた和音です
これもバイアス和音(ホット)ですね
荘厳な4度堆積のはずが、調子が外れてアップセットしたような雰囲気ですね
CM7,11
11倍音テンションです
これはかなりオススメなテンションコードで
#11thのテンションよりノスタルジックな雰囲気があるコードです
この和音を聞いて11倍音に惚れこみました
⑦短5度
音名:ショ ピッチ:Gd,F⩨
インターバル:短5度(minor5)
ステップ数:13
サイズ:650セント
純正音程:16/11
カラーノーテーション:Luvendor5
Cnm5(ダークメジャー)
ドミソのミソをドロップしたバイアス和音、
濁ったメジャーの響きになる「ダーク」の状態です
ちょっと表情の異なるメジャーとして使える和音です
⑧長5度
音名:ゴ ピッチ:Gキ、Adb
インターバル:長5度(Major5),縮6度(infra6)
ステップ数:15
サイズ:750セント
純正音程:7/9
カラーノーテーション:Blue5
CuM5(ホットメジャー)
ドミソのミソをジャンプしたバイアス和音
これは逆にホットの状態のメジャーです
オーグメントにも近い雰囲気があります
ダークの方が純正音程に近いためか、こちらの方が異質な感じがします
⑨中6度
音名:マ ピッチ:Ad,G⩨
インターバル:中6度(neutral6)
ステップ数:17
サイズ:850セント
純正音程:18/11,13/8
カラーノーテーション:Luvendor6
Cn6
ぶつかりそうでぶつからない感じが非常に面白い6thが特徴の
Cn6です
n6は13倍音の840セントにも近いのですが
13倍音に関しては聞こえ具合が微妙なので、僕の範囲ではあまり考慮しないということにしています
⑩縮7度
音名:ワ ピッチ:Aキ、Bdb
インターバル:拡6度(ultra6),縮7度(infra7)
ステップ数:19
サイズ:950セント
純正音程:7/8
カラーノーテーション:Blue7
Ci7
7倍音にあわせた7thで通常の7thよりも哀愁感をもった7th和音となります
これもオススメの和音のひとつで
7倍音=哀愁を感じさせてくれるうってつけのコードです
⑪中7度
音名:ゼ ピッチ:Bd、A⩨
インターバル:中7度(neutral7)
ステップ数:21
サイズ:1050セント
純正音程:11/6
カラーノーテーション:Lovendor6
Cn7
またもや釈然としない4和音です
マイナー7とメジャー7のニュートライズ和音になっていますので
4和音ごと中間的な感じです
⑫短8度
音名:ス ピッチ:Bキ、Cd
インターバル:拡7度(ultra7),短8度(minor8)、短1度(minor1)
ステップ数:23
サイズ:1150セント
純正音程:64/33
カラーノーテーション:Luvendor1
Cnm5,m8
ドミソドのミソドをドロップしたバイアス和音
こちらもダークの状態ですが
ホットの状態より聞きやすい感じがします
◆まとめ
24平均律の各音程を和音に組み込んだ使用例でした
これらの音程は、半音で衝突するといった現象は起きないので、
実際にはもっと適当に使用しても問題ないです
作曲に応用するため、和音進行やスケールチェンジのセオリーを
組み立てていきます
前回のお話で、
「バイアス」「ハイリミットハーモニー」「ニュートライズ」「シンインターバル」
の4つの技法をとりあげたのですが、
この4種の方法でそれぞれの和音を使ってみたパターンも網羅して
再構成しようと思います
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ここで僕からのお願いなんですが
「変拍子ラボ」という変態音楽家が集結しているDiscordサーバーがありまして、僕は常にここで構えてます
我こそは!て方は、遊びに来てください、おしゃべりしましょう!
それでは!
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