7倍音系が出せるぞ!31平均律【028】
こんにちは、こんばんわ、ユートピア!
変拍子兄さんの時間でs
本日は、31平均律について考察していきましょう
キッカケとしては、31平均律が7倍音をうまく表すことができる、と聞いて
「何!?はやくそいつをよこせ!」
ということで31平均律をリサーチしてみることにしました。
◆セント値
さて、まずはセント値を把握してみましょう
ほうほう、1step=38セント≒6分音
10Step=387セントが5倍音に近く
18Step=696セントは3倍音からは離れ気味
25Step=967セントは7倍音に近い
14Step=541セント、11倍音からは離れている
なるほど!5倍音と7倍音が得意な音律
3倍音はやや苦手ということが解った
これはSeptimal系をうまく扱えそうですね。
◆音名決め
前回の平均律命名法の記事は完成したもの紹介してませんが
そこで紹介する予定の命名法を実演していきましょう
①ベーシックスケール
まずは基準のCDEFGABとなる幹音を選んでいきます
わりと悩むことなくするっと決まりました
これでオッドノート(変なアルファベット)の導入の必要がないことは明らかになりました。
ということは、ベーシックスケールはわりとまともであることがわかります。
②エンハーモニックレベル
次に♮音同士の間隔を測ってみましょう。
そうエンハーモニックレベルですね
意外とうまいことできていて、
全音エンハーモニックレベルと半音エンハーモニックレベルはそれぞれ1種類ずつ、複雑な処理は発生しなさそうです
ベーシックスケールの7音のStep数を抜き出して
間隔(間の音数)を数えます
全音エンハーモニックレベル=4
半音エンハーモニックレベル=2
なかなか音名決め難易度Easyな平均律のようですね
③臨時記号決め
さあ、エンハーモニックレベル4と分かりましたので
間の臨時記号を決めていきましょう
今回1step=38セント≒6分音 であることから
6分音、3分音記号を使いたいところですね
ヘルエリノーテーション由来の6分音L/Γ 3分音サ/dlを使用していきましょう
(ヘルエリノーテーションでは純正音程用の記号でしたが
僕流ではそれをそのまま平均音程的に使用します)
シャープ側は ♮→Γ→サ→# このように変化します
フラット側は ♭←dl←L←♮ このように変化します
♯ ♭を残すか、サ dl を残すかは気分次第なので
今回はサ dl を残すスタイルで行きましょう
ということでこうなります
もちろんこのような↓スタイルでもOKです(ですが今回は伏せておきます)
半音の箇所でも決めましょう
ちょうど半分ですので、特に悩むことなくこうなります
これを全体に適用しまして
こうなります↓
これにて音名決めは終了です
◆諸々の名前決め
音名も決まったことですし、諸々のネーミングもやってしまいましょう
①Quality/インターバル
今回は24平均律よりもQualityが多いため
新しい呼び方を導入します
サブマイナー(vm)とスーパーメジャー(^M)
です
これを全体に反映させて
…という風に31種の音程の名称を決めました
②ソルミゼーション
ドレミ的な話ですが、実は僕はドレミアンチ勢ですので
サリグマパディヌサ式で定義していきます
このようになりました
ドレミと重複する呼び方は改めた方がいいかもしれませんが
そこは一旦保留としましょう。
③臨時記号の呼称
シャープ・フラット・ジャンプ・ドロップといったようにこいつらには名前がありません
そこで適当ではありますが仮称することにしました
記号の呼び名と、CΓといった音名を呼称する際の音節をこのように決めました
◆純正音程決め
18Step=696セント:3倍音
10Step=387セント:5倍音
25Step=967セント:7倍音
ということが最初の段階で分かっていたので、この辺りの組み合わせで
対応する純正音程(ハーモニックファンクション)を決めていきます
ただし、3倍音は702セントよりも8セント低いことから
重ねすぎは厳禁、せいぜい9まででしょう(これでも16セントズレ)
その結果がこうなりました
ポイントは5,7が純正に近いので
24平均律と比べて、組み合わせが容易になってきます
加えて24平均律では同一視されていた1/7と7/3もちゃんと別個の音程として
発現しています
ここが僕的にはすごくうれしいところ
24平均律のような11倍音系の音程は使えなくなりましたが
5倍音、7倍音系が強化されている音律
これもまた使いたくなってきます
カラーノーテーションでも把握してみましょう
◆テレプストラキーボード
最後はテレプストラキーボードをこしらえましょう
ナチュラル→白
Γ(グリップ)→ピンク L(ロップ)→シアン
サ(サープ)→赤 dl(ドラット)→青
というカラーリングにしました。
◆〆
これで、31平均律を分析するための土台が一通りそろいましたね
本日は定義系でおしまいになりますが
スケールや和音の比較も後々行っていくとしましょう
それでは!
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