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「山田の隣(ここ)空いてますよ」公演 簡易レポ

「山田の隣(ここ)空いてますよ」
通称山隣(やまここ)公演。
2021年4月18日
実に初日から2ヶ月、ようやく観覧することが叶った。
ファーストインパクトを味わいたいという謎の思想を持っていたため、DMMも初日しかチェックしていなかったので、セットリストも曖昧だったのだが、これが功を奏したのか新鮮な気持ちで見ることが出来た。

当日は新潟は大雨ということで濡れながらNGT48劇場へと足を運ぶ。
劇場の斜め前にあるバスセンターの通りに掲載されているNGT48物語
「アプリ1周年記念物語GP」の上位入賞のポスターを閲覧出来た。
GWまでの期間だったため、結果的にこの日しか見れるタイミングがなかったので来れて良かったなと思う。
改めて清司麗菜さんランクイン5位おめでとう!

少し一息ついた後に劇場へ向かう。
もはやビンゴではなく受付時に抽選箱を引くスタイルも慣れたもので後方立ち見80番以降じゃなければどこでもいい感覚でいた。
おそらく通算30~40回ほど行ってるとは思うが、前方を引けたのが数えるほどしかない運なのでどうせ後ろかなと思っていたら「14番」という下手2列目という場所で驚き。

少し知人と会話した後に、開演10分前に席につくとフェイスシールドが置いてあり装着する。メガネを掛けるスタイルになるしやっぱり邪魔だなというのが正直な感想になるが、慣れれば気にならない感覚もあった。

影アナは川越紗綾。「7つの海越え島越えいいゆめにおじゃましも!」は見ながらでもタイトルをコールするのは難しそうである・・笑

毎度おなじみのOvertureが流れ、始まった1曲目は「天使だってここにいる」
NMBのオリジナル公演の表題曲である故に、NMB以外が歌っているのを初めて聴いたくらいにあまりセットリストに入ってこないような印象だが、この曲を冒頭に持ってくるのは可愛いさと独特な振り付けが印象的で良い幕開けだと感じた。今回は髪型が統一されているのもあってか、横並び時の雰囲気から5人のチームワークの良さを垣間見ることが出来た。

2曲目の「黄金センター」はAKB研究生の楽曲だが、センターを目指そうという歌詞にもある通り、若々しさ楽しさもありつつ覚えやすい歌詞とフリは聴いていてワクワクしてテンションが上がる。
アウトロで「清司ハピバ明日!」と本当に嬉しそうな清司と周りのメンバーがわちゃわちゃしている様子は見ていて幸せな気分になれた。
MIXもいいたくなるのを我慢するのが少しつらさはあったが・・苦笑

ここでソロタイムへと突入しトップバッターは小見山沙空による「制服レジスタンス」
現役の学生でスタイルの良い彼女がこの曲を歌い踊る様は当て書きされたのではと錯覚するほどに似合っている。
間奏のアクロバットも綺麗でパフォーマンスも安定しているのを見るとこれからの成長が楽しみでしかない。

2人目の諸橋姫向は「夢でKISS ME」
王道のアイドル曲が似合うメンバーというのは多くはないと思うのだが、笑顔が特徴的である諸橋のイメージとマッチしていた。途中のセリフも堂々と決めていて、彼女のアイドル性を存分に披露しつつも癒やしも感じさせてくれる。

しっとりとした雰囲気で清司麗菜が登場すると、この公演で唯一のバラード「よわむしけむし」を歌い上げる。
以前より歌唱力は上がっているのはもちろんだが、歌っているときの表情や目配せを見ると大人になったのだなと個人的にも感慨深くなる。

ソロパート最後は大塚七海による「Get you!」
楽しそうに踊りつつも色気を感じさせるパフォーマンスは、少しバラエティキャラがついていた彼女の振り幅というものを感じた。
この曲を最大限に楽しんでいる様子は、どんなに落ち込んでいても元気をもらえるくらいの笑顔を見せてくれる。

ここで山田以外の4人によるそれぞれのセンターでの曲が続く。
「涙の表面張力」はソロの歌い出しが早口であり、イントロに合わせないといけないため、清司はいつも緊張すると言っていたが今回は完璧に歌い上げていた。歌とダンス両方とも難易度が高い楽曲でファンからの人気も高いため、どうしてもハードルが高くなってしまうが4人の息のあった歌唱はそれを感じさせないくらいの迫力で思わず鳥肌が立った。

そのまま前曲の迫力を一新するかのようなかわいさをアピールする「わがままコレクション」へと続く。
小刻みにステップする振りだったり、ぶりっ子ポーズなどいろんなアクションを見ることが出来、あまり日の目を見ることがないこの曲の良さを改めて感じる事ができた。可愛いフリとサビには中毒性がありまだサビが頭に残っている。

ここで打って変わってダンスチューンな「野蛮な求愛」へと繋がれテンポが一転。
AKBでもダンス選抜として作成されたこの楽曲を踊りこなせるのはNGTでもこの4人だからではないだろうか。
Cメロのクラップ部分の煽りは客席のボルテージを上げていき、カッコ良さを見せつけるダンスを披露する。

4人での締めは「ぎこちない通学電車」
ここで初めてNGTのオリジナル楽曲が登場。
情緒あふれるゆったりとした曲であるがゆえにクールダウンしすぎてしまう感じもあるが、彼女たちの表情と楽しそうな雰囲気に思わずテンションが上ってしまう。

ここで満を持して山田が登場し、5人での「Show fight!」を披露。
もはやラスボス感すら感じる存在感は彼女らしくもあり、緩急を繰り返してきた後にこの曲を持ってくる構成はさすがである。ラストのソロダンスではエネルギッシュなダンスを見せつけてくるポテンシャルの高さも彼女の魅力。

ここで山田+1人の組み合わせでの曲が続く。
諸橋との「わかりやすくてごめん」はPRODUCE48選抜による楽曲であり、山田は唯一NGTからオリジナルメンバーに選ばれている。
少しアンニュイな雰囲気をもった諸橋との組み合わせはハマっている印象があり、可愛くも儚げな楽曲の良さを引き出している。

山田が「最年少~」と叫びながら小見山が登場し「快速と動体視力」が始まると、ステージ全体を使ったエネルギッシュあふれるパフォーマンスを披露。小見山の若さあふれるフレッシュ感とマッチした疾走感あふれるこの曲に思わず前のめりになってしまう。

この時点では山田を除くと唯一の20overであった大塚との「innocence」は若くも妖艶な雰囲気を持つ大塚と気迫の入った山田とのコンビはこの曲雰囲気に合っていて、目線の使い方は時折ぞくっとするような表情を見せつける。

ラストは同期である清司との「Escape」を披露。
腕を左右に上げる振りから激しく難易度の高いダンスであるが、息のあったパフォーマンスでキャリアとこれまで積み上げてきた信頼感を感じさせられる。声量がある2人の歌唱と赤と白の衣装のコントラストは美しいフォルムを彩っているように感じた。

2期生3人によるMCでは清司が翌日に20歳を迎えるという流れから山田のいいところを言い合うというが、すぐに出てこなくなるという謎の件など、先輩2人を少しいじったりしているところを見ると5人がこの公演で仲が深まった様子が伺えた。

「私たちのReason」から最終パートへと突入。
イントロのフォーメーションダンスから印象的で、サビの「なぜ好きになったの? なぜ私だったの?」のフリや左右に動いたり、客席に目線を配ったりとメンバーの楽しそうな様を見ているとアイドルの本質のようなものを感じることが出来る。

「オネストマン」劇場公演でのアンコールといえばのキラーキューン感のあるこの楽曲。激しい曲であるにもかかわらず息を切らさず歌う様は楽しい曲の中に感動を覚えてしまう。
この曲を目の前で推しに歌われるときほど嬉しいものはなく、最後の「好きだー」で清司と目線があった嬉しさは尋常ではなかった。

ラストは「みなさんもご一緒に」
アイドルの夜明けで序盤に歌われる印象が強いこの曲を締めに持ってくる意外性が強い。今回はイントロで清司がソロダンスをしてレクチャーするような流れで茶番もあったりと面白さも感じる事ができた。
山田がこの曲おなじみの公演料金セリフを挟んだ後にラストの「よっしゃいくぞー!」でメンバー全員が客席前方にボールを投げ込む。位置的に期待をしていたら清司が自分にボールを投げてくれたのでGET。思わず声を出してしまいそうなほど嬉しかった。

清司が10代最後のスピーチということで「れいにゃーのことずっと好きでいてね」と少しあざといぶりっ子さを見せるとと小見山の「いいと思います」で話が落ち、挨拶をして終演。

楽しい時間はあっという間とよく言われるがまさにそのとおりであった。
それでも1時間公演の物足りなさというものは全く感じなかったし、フル尺ではないとはいえ全部で18曲と密度があり2時間公演並みの充実感があった。
ダンスや生歌の難易度が高い曲が多いこのセットリストを一生懸命に歌い踊る様はこれまでの努力を感じることもできるし、フォーメーションや掛け合いなどにはこれまでNGTであまりなかった統一感を感じた。
またこの公演は推しがいなくても何度も見たくなるなと思うくらいの構成の良さもあり、回を重ねるごとに彼女たちの成長も見れる公演でもあると思っているのでこれから完成度が増していくのが楽しみで仕方がない。


今回、席運もよく終盤のパートでは清司が下手に来ることも多く目線をもらえたり、ラストでボールを取れたのもあって後半のさめかつな公演は放心状態になっていたのは言うまでもなかったし、帰路につくまで劇場公演の楽しさというものを改めて実感し噛み締めていた。

またこの日を最後に県外は抽選対象外となったが、この公演から清司の誕生日というコンボで幸福感と充実感があったのと、当面では生誕祭が延期になったので年始3ヶ月の時期と比べるともやもやしたも気持ちは減っているため、なんとかモチベーションは保てそうな気はしている。
5月は予定が多いのでいけないというのもあるが・・笑
またこれが夏まで続くとなるといろいろ厳しいところもあるが、再開される日を辛抱強く待つとしよう。

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