MEC メジャーの特徴

 MECのメジャー科目は臓器別講座という名前で、担当しているのはDr.渡です。テキストは紙の本として配布されるものの他にPDF版も用意されています(少なくとも2年前まではそうでした)。


講義スタイルについて

 講義は1コマ約60分、(おそらくMECの校舎で対面で行われている)生講義を録画しているので、講義を受けていると言う感覚に1番近いです。
 講義動画は教習所のビデオかな??ってぐらい古臭い雰囲気です。黒板とOHC(over head camera/書画カメラ)を使って講義が進んでいくので、あらかじめテキストが埋まっていたり早送りになっている箇所もなく、ノートを取るスピードが遅い人にとって1番ありがたい仕様です。

扱う内容について

 頻出内容はしっかりと丁寧に、10年に一回ぐらいしか出ないものに関してはあまり扱ってない印象です。ただ、MECの講義は臓器別の他にサマライズもあるので、最後までMECを取り続ければ知識不足にはならないと思います。
 病態について、表や簡易的な図を用いて説明するので、視覚的にもわかりやすく記憶にも残りやすいと思います。
 また、「国試的にはこうやって解く」「この表はここを覚えればいい」というテクニック的なことは結構多く教えてくれます。このテクニック的な解き方を多く教えてくれるのはMEC(というかDr.渡)だと思います。
 

 テキストが結構丁寧に作られているのでMEC未受講の人にテキストを見せると「これ全部覚えるのきつそう、、、」とか言われがちですが、他の教材に比べて細か過ぎる内容を扱ってるという訳ではないと思います。

テキストについて

 余白が多く自分で覚えたことを書き込むスペースがあるので、自分だけの参考書として使うにはとてもいいです。図や表も多く、大体どの疾患も病態、所見、治療の順とフォーマットが決まってるのでパッと見で復習しやすくなっています。

 練習問題も載っていますが、講義では掲載してある問題を全部解説するわけではないのでそこが少し微妙な点です…

MECのおすすめポイント

 自分で手を動かして図を描いて覚えたい人には合ってると思います。個人的にメジャー科についてはDr.渡の説明が1番すんなりと頭に入ってきやすかったです。

MECの微妙な点…

 マイナー科を担当する講師がDr.渡ではないので、マイナー科との繋がり(ここはマイナーのどこで説明する)とかがないのが微妙な点です。また、定期的な講義のアップデートがないため直近の過去問が反映されてない点も他の予備校に比べて物足りない点です(多分サマライズとかでは扱うとは思います)。
 講義動画を見る専用のアプリもないため、気軽に見るという感じではなくしっかりと受講する感覚に近いのは合う合わないがあるでしょう。

 ただ、これらは臓器別講座のせいではなくMEC全体のシステムの問題なので、講義自体は良いものなのにMECのシステムのせいでマイナス面が目立ってしまってるのは勿体ない気がします。

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