medu4/Qアシ くらべてみた(循環器)

medu4とQアシを比べてみたpart2です。
今回は質問箱にリクエストが来ていた循環器について書いていきたいと思います。
前回はテキストの内容について触れたので、今回はテキストに掲載されている練習問題について、少し多めに触れていきたいと思います。

本題に入る前に少し思い出話を……

自分が初めて視聴した予備校系の動画は約3.5年前、清澤先生のQアシ循環器でした。
その頃はQアシが無料だったので、勉強のためというわけではなく無料だし見てみるか~程度の気持ちでした。
初めて予備校の動画を見た時、衝撃的でした、、、世の中にはこんなに分かりやすく心電図を解説する人がいるんだ……って感じでした。
あまりにも衝撃的に分かり易過ぎたので、循環器総論の範囲はまだ大事に保管してます(紙だから劣化してるけど)。

Qアシの循環器

そんなQアシの循環器ですが、図が豊富で、循環器という範囲を原理から学ぶことができると思います。循環器領域で図が豊富なのはありがたいです。昔のテキストも図が豊富ですが、今はそこに実際のCT画像や細かい説明も加わり、更にパワーアップしています。しっかり病態から説明があるので、心電図であれば「なぜこの波形が現れるのか」、心不全等の疾患だったら「なぜこの治療法を選択するのか」などを図や表と一緒に学べると思います。情報が豊富なので、分からなかったらテキストを見ればいい、という安心感があります。

Medu4の循環器

medu4のテキストは真逆で、リアルに基づいた図ではなく模式図で理解する部分が多いです。医学的に正しいかどうかはさておき、試験本番でも思い出せそうな模式図なので暗記しやすいと思います。循環器に限らずMedu4の講座は、医学的に正しいことよりも「暗記しやすい・理解しやすい・イメージしやすい」を重視している(と思う)ので、メジャー科の膨大な量の総論を覚えるのに向いている部分がある思います。
疾患について、ガイドラインに則って記載すると複雑になる治療でも、国試に問われる部分だけをうまく抜き出しているのでシンプルにまとまっていました。

掲載問題について

Qアシもmedu4も、単元が終わるごとに練習問題が付いています。medu4は出題年が新しい順に掲載されています。
今回はその中から両方のテキストに掲載されている問題をピックアップして、それぞれどのように解答を導いているのかを比較してみようと思います。

105A50  洞不全症候群Ⅱ群

Qアシの解き方は一言でいうなら丁寧です。この問題の心電図に関して「P波の欠落」と丁寧にコメントしています。そして、正解を導くのにはあまり関係ありませんが、なぜ洞不全症候群になったのかにも少し触れられていました。また、今回の問題は「埋め込み型除細動器の留置」が正解ですが、「抗コリン薬の投与」がなぜ不正解なのかにも触れています。

Medu4の解き方は、正解にたどり着く道筋がはっきりしています。よくmedu4受講者から「Medu4を見てほずみ先生の解き方を身につければ得点アップにつながる!」という声を聞きますが、確かにmedu4は問題を解ける思考回路が身に付くと思います。
今回の問題に関しても、
心電図でし~んってなっている部分がある(medu4はイメージしやすい言葉を使うことが多い)⇒洞不全症候群を考えてⅠ〜Ⅲ型の特徴をそれぞれ思い出してみる⇒Ⅰ~Ⅲのうち今回はⅡ型があてはまるので治療を考える⇒洞不全症候群の場合で症状が繰り返す場合はペースメーカー
というように、問題を解くまでの流れを意識した解説になっています。


107C21 心不全の治療

この問題の解答自体はそこまで難しくないので、各々がどこまで詳しくこの患者の状態を評価するかが分かれました。

Qアシでは、問題文の症例に対してForrester分類的な図を書き、どんな状態なのかまで把握しています。また、慢性心不全とAFの関係についても触れていました。問題を解くには必要のない知識かもしれませんが、細かいところまで丁寧に解説しています。

Medu4は、与えられた検査所見から得られる情報を抜き出す⇒心不全と心房細動であることを把握⇒選択肢を見る
というように、実際に問題を解く人の目線で解説しているような気がします。症例についてそこまで深く掘り下げることはしていませんが、この問題に正解し、不正解選択肢を全部切るのに十分な程には触れていると思います。

ちょっと思ったことがあって......
(ここから先は完全に自分のイメージです)

医師国家試験って大学受験のセンター地理に似てるという話をよく聞きます。自分の周りでもそう言っている人はいましたし、Twitter上でも耳にしたことがあります。
ただ、medu4はどちらかというと数学的な解き方をしている気が……
問題文を読んで、これはあの知識が使えるのでは?と予想して頭の道具箱を整理しつつプロセスを考える、、、全ての予備校の中で一番数学的な解き方をしていると思いました(あくまでも個人の感想です)。

まとめると
Qアシ⇒丁寧。問題を解く際は細かい知識の補足がある。問題を解くたびに新しい知識に出会える感覚。

medu4⇒イメージしやすい。問題を解くときの流れに沿って解説。思考力が鍛えられる。

って感じですかね。


おまけ
この記事を書くにあたってmedu4とQアシの動画をスマホで交互に見てるんだけど、Qアシのアプリのサクサク具合が本当にすごいと思った。



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