【デュエマ】今期殿堂予想!④(2022 12月時点)
前回に引き続き次の殿堂入りカードの予想記事、本記事の概要に関しては①の記事から。
⑦ 困惑の影 トラブル・アルケミスト
殿堂確率:80%
デッキ:ゼーロベン、ジョー星ゼロルピア
今回の殿堂予想の中でも特に殿堂する可能性の高いカード。2コストでマナゾーンのカードを全て回収するデメリットを持つので、普通に考えると使い道のないカードである。しかし、こういったDM黎明期のぶっ飛んだデメリットを持つ闇のカードは時を経てそのデメリットを悪用される傾向にある。
そしてこのカードもこの例に漏れず、ループ系統のデッキで活躍することになる。最初に大注目されたのが「ジョー星ゼロルピア」デッキ。希望のジョー星がある状態でゼロルピアを出すと、全てのクリーチャーのコストが2軽減されて2コスト以下のクリーチャーは0マナになることを利用してソリティアしていくデッキであるのだが、マナをほぼ使わずにソリティアしていくこのデッキのトラブルアルケミストは実質0コストのマナ回収兼大量ドローカードだったわけである。この当時のトラブルアルケミストは再録前だったのもあり、1枚2000円近くまで高騰した記憶がある。
しかし、このジョー星ゼロルピアデッキは希望のジョー星本体の殿堂入りによって消滅。トラブルアルケミストは規制を免れた。
時を経てこのカードは現在「ゼーロベン」というデッキで使われている。デッキの主な流れとしては、序盤に必死で盤面と墓地と手札を整え、闇王ゼーロ発動から砕慄接続グレイトフル・ベンを出し、それまでに墓地に送ったカードを全てマナにしてソリティアをする。環境で強いソリティアデッキであるため、公式の傾向としては基本的に規制を免れることは難しいデッキであると言える。
このデッキはその性質上「闇王ゼーロ」でベンを早期着地させることが重要なのだが、闇王ゼーロを0コストで発動させるには場と手札に闇のクリーチャーが3体ずつ必要となる。そのため綿密な手札管理が必要になるはずだった。
しかしそこで出てきたのがこのトラブルアルケミスト。このカードによっては手札に闇のカードが3枚という条件が簡単に達成できるようになってしまった。マナが全て消し飛ぶデメリットはゼーロで出てきたベンで全て帳消し、しかも発動させたいゼーロのようなコンボパーツをマナに置いておいて守ることすらできるのだ。
現在はアプルなどの墓地メタが環境に一定数いることで若干メタられているのでぶっちきりトップというわけではないのだが、現在環境にいるデッキの中では相当理不尽な部類に入るデッキである。
カードの性質上使われるデッキのほとんどが不健全ソリティアデッキであることや、ゼーロベンが消えたとしていつぶち壊れるかわからない性能があることを考えるとこのカードの規制確率は相当高いと考えている。今まで殿堂入りした昔の闇カードも基本殿堂解除選手権の上の方にいて、理由がその当時以上に火を吹く可能性があったり、そのカード以外が無規制のやばいデッキが健在だったりするからであるので、このカードも性質上その部類に入ると思われる。
殿堂確率は80%、なんならループ系のデッキは規制をなんらかの方法でリペアする可能性もあるのでプレミアム殿堂も25%くらいある。
⑧ 闇王ゼーロ
殿堂確率:20%
デッキ:ゼーロベン、青黒ムゲンクライムなど
発売前から壊れていると騒がれていたカード。主な罪状はトラブルアルケミストでほぼ解説したが、とにかくこのゼーロは出すクリーチャーに制限がないため、3.4ターン目にゲームエンド級のカードを出すことができる。
このカードは発売日以降、3ターン目にゲンムエンペラーを出したりバラギアラでループしたりと何かと悪さをしていた。デュエルマスターズにおいて0コストで何かアクションを起こすカードは何かと規制されがちなので殿堂入りしても仕方ないと言える。
ただ、この闇王ゼーロの基本となる使い方であるザロストやターボ兆、各種手札交換カードを駆使して大型クリーチャーを早期踏み倒しするギミックはなんと今年のクロニクルデッキのコンセプトになっている。
4.5ヶ月前に開発が出したデッキに4枚入っていてなおかつ主軸のコンセプトとなっているカードに公式が規制を入れるだろうかという話。アツトやターボ兆、ザロスト、そして闇王ゼーロ自体もご丁寧に4枚積まれている。これらの理由から闇王ゼーロの殿堂入りはこれらの事情を貫通しなければないだろうという話。逆に闇王ゼーロの殿堂入りの可能性が薄いことでトラブルアルケミストの殿堂確率が高いということ。ただ、能力的には壊れているので公式がそれを重く見るなら殿堂しないとは断言できない。
逆に、このカードが殿堂入りしない前提だからトラブルアルケミスト殿堂確率が跳ね上がるという話でもある。王来MAXで再録されたことを加味するとプレミアム殿堂にはならなさそうだが、、、、(?)
次回予告
次回、殿堂入り候補⑨ 「堕呪 ゾメンザン」
おたのしみに!
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