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音楽が空から落ちてくる?! 女性最年長エントリーのエキセントリックすぎる8小節世界

10秒で高品質なMVが作れるアプリ「ムビート」を提供している株式会社クロスフェーダーの名波です。よろしくお願いします。

今日は、8小節トラックアワードでテーマ賞を受賞されたRocco Canvasさんのインタビュー記事です。テーマ賞というのは、曲名の世界観を見事に表現している曲に授与させて頂いています。Rocco Canvasさんで「ゼンマイ時計の中で in the spring clock」です。お聴きください。

(動画は、当社アプリ「ムビート」で作成してます)

まるで映画音楽の冒頭のようです。なんとも不思議な感じがします。DTMと言えばダンスミュージック、の中で異色の仕上がり。本当に目立っていました。Roccoさんは応募者の中で作曲歴が長いベテランの女性でいらっしゃいます。一概に年齢では言えないとは思いますが、若い人には出せない深みのある味であると私は思います。

加えて、よくよく話を聞くとRoccoさんはこんなこともしてらっしゃいます。ストップモーション動画。本当に多彩な才能をお持ちです。

『The Acorns in Wonderland』©︎2020 ROCCO CANVAS
どんぐりのミラクル大冒険(どんぐりの冒険シリーズ act1)

だからでしょうか。脳裏に映像を浮かび上がらせる達人ですね。

どんな曲でも最初の8小節にこだわる

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Rocco Canvas -”どんな曲でも最初の8小節にこだわる。長く聴く人が減ってきていて尺が短くなっている。そのような人達をどう捕まえるかを常に考えている。”

まさに8小節トラックアワードのために生まれた方ですね。笑。さらにその流れで、

Rocco Canvas -”8小節で何かが起こる、新しいムーブメントの萌芽を感じた。”

と仰っていただけました。

音楽と動画が完全にシンクする我々のアプリ「ムビート」で使う曲は8小節になっています。詳細はこちらに詳しく書きましたが、8小節は、音楽を構成する最小単位であり、またいわゆるショートムービーの尺に近く受け入れられやすいと考えていました。

そのような考えを持ってアプリの運営をしてきた結果、8小節「単独で」曲は成立することに気づきました。多くのインタビューを通じて、そう受け止めている人が同時多発的に多くいると実感していましたが、Roccoさんにはまさに我々が考えてきたことをズバリとまとめてくれて、そう仰っていただけたときの嬉しさは至上のものでした。

ピアノはどこでもドア

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幼少期からクラシックがレコードで流れる家庭の中でピアノを始めたRoocoさん。絵に書いたようなお嬢様ですね。ピアノの世界で音を紡ぐことにはまり込んだRoccoさんは「ピアノはどこでもドア」と思っていたそうです。

インタビュー冒頭でしたが、”?”が頭を駆け回りました。いわゆるゾーンに入ることを指しているのではないかと考えますが、それをそのような言葉で表現するセンスがずば抜けています。それでいて、いやだからこそ特別な何かが人に伝わるのでしょう。

クラシックからビートルズとロック

中学生のときにビートルズを聴き、高校生になるとレッド・ツェッペリン、デビッドボウイ、ジェネシス、トッド・ラングレン、ブライアン・イーノ、ジミ・ヘンドリックスなどを聴くように。

ここらへんは思春期にありがちな流れで、ふむふむそうですよねとお話を伺っていました。そうしたら…

大学生のときに音楽が空から降ってきた。

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Rocco Canvas -”大学生のある日、音楽が空から降ってくる感じがあった、音が波動として降ってきた。”

そういうことが幾度とあったらしく、それらをノートに書き溜めていたとのこと。「ピアノはどこでもドア」に続いての名言。絶対音感のある人は、すべての音が音階で聴こえるとか、音が色で見えるという話を聞きますが、それとは少し違う気がします。感受性という陳腐な言葉で現せられない世界の捉え方をしていらしたのでしょうか。

子供がピアノに触れる前に、実家からRoccoさんが昔使っていたピアノが送られてきたとき、久しぶりに弾いてみると、5歳くらいに感じた「ピアノはどこでもドア」の感覚を思い出したそうで、そこから作曲を開始したそうです。

「音楽が空から降ってくる」だけでなく今では、

Rocco Canvas -”音楽で宇宙・海へ飛んでいけるイメージがある”

とも仰っています。

大人になると若い時の感性は失っていくことが多い気がしますが、現在もそのままお持ちのようです。子供しか持てない感性に、積み上げた人生の経験をかけ合わせていけるというのは、唯一無二の強みで、非常に羨ましく感じました。

個人的にですが、音楽のアウトプットは論理で構成されていると考えています。音階とリズムと音色で定義される世界です。しかしRoccoさんの音楽の構成は論理を超越して生まれているように見えますが、出てくる音は論理的に気持ちよくなっています。音楽を生むプロセスがまったく外部に見えないのが実に魅力的です。

常人(私ですね)には理解できない、本当に独特の感受性としか言えない世界観。インタビュー後にもう一度曲を聴き返すと、ほんのりとした狂気を感じました。

退職を機に本気でDTMに取り組む

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Rocco Canvas -”4年前に音を表現する手段としてピアノ以外の楽器で作曲したくなってDTMで作曲を始めた。2年前の退職を機に本格的に活動を開始した。幼少期のクラシックはあくまでエッセンスで、ビート感は思春期以降のロックとかジャズが元になっている。"
Rocco Canvas -”作曲を始めて女性のDTMerには出会わなかったけれど最近はTwitterも始めて少しずつ音楽仲間も増えている。”

つまり、DTMは実質2年のキャリア。その短い間にすでに多くのものを構築しています。さらに、

Rocco Canvas -”今までにないエンタメを音楽と映像で構築したい。”

とまで仰っています。

音楽に留まらず、冒頭でご紹介したように映像にも取り組まれているRoccoさん。短いキャリアながらも無限の可能性を秘めている人だな、正直恐ろしいと思いました。
引き続きのご活躍を心より応援いたします(低頭)!

ムビートのご利用はこちらから!

冒頭で紹介した動画は、弊社アプリ「ムビート」で作れます。
ご興味のある方はインストールお願いします!

今日は、8小節トラックアワード テーマ賞のRocco Canvasさんってこんな方ですよというお話でした。


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