見出し画像

退屈な人生(人生の第2ステージ)

(1) 退屈な人生
最近、ちょっと人生に飽きて、退屈しています。
仕事、旅行、スポーツ、投資、読書、ゲーム、結婚、子育て、成功、失敗‥‥
どの体験も面白かったですし、十分楽しみました。

もし今回の人生が明日で終わったとしても、まあ満足かな~という気がします。
ただ幸運なことに、まだ体も心も健康なので死ぬ予定はしばらくありません。
人生100年時代のタイムオーバーまで時間が大分余ってしまいました。
残り時間、惰性だけで生きるには長過ぎですね。

著書「人生は暇つぶしのゲーム?」だとすれば「人生最大の敵は退屈!」ということです。
何か面白い暇つぶしを探さないと、人生が退屈なゲームになってしまいます。


(2) アフター・リッチ
暇つぶしにお金持ちになることを目標にしてみようかと思いましたが、
「お金持ちになった後どうする?」という目的探しが難しいですね。

お金は目的ではなく道具(ツール)です。
通帳の数字を増やしただけでは、何の役にも立たちません。
漠然とただ「お金持ちになる。」というのではモチベーションがあまり上がらないですよね。

20世紀は貧乏から立身出世の成功物語がみんなの憧れでしたが、
21世紀のミレニアム世代、Z世代にはあまり響かない気がします。
生まれた時から、スマホ、タブレット、PCが当たり前の世代です。
そんなに頑張らなくても十分快適な生活を送れます。
彼等は、仕事に対して報酬額よりやりがい重視の傾向があるようです。

もしあなたが資産1兆円持っていたとすると何をしますか?

20歳代~40歳代ぐらいなら自分の為に時間とお金を使って楽しめるでしょう。
別荘、高級車、自家用ジェット、船、世界旅行‥‥
若者なら「物欲、性欲、承認欲求を満たすためにお金持ちになる!」という動機もありですね。
しかし1年後、欲しい物を全部買ってしまった後はどうしますか?

お金持ちになるのは人生のゴールではありません。
お金持ちになるのは人生の第一ステップに過ぎません。

映画のシナリオなら「成功してお金持ちになる。」「恋愛が成就して結婚する。」ハッピーエンドで終了となりますが
現実の世界は長編ドラマなので続きがあります。

「宝くじが当たって大金持ちになったが、バッドエンドを迎えた。」
「幸せな結婚をしたが、不倫が原因で離婚した。」

よく聞く話です。お金の毒は怖いですよ~気を付けましょう。
そういえばジェフ・ベゾフもイーロン・マスクもマドンナもみんな離婚していますね。
まあ、それはそれで面白い人間ドラマの物語になるので良いと思いますが
私自身は男女関係のもめごとや、不倫、浮気、ドロドロの離婚劇などは、面倒くさいのでパスしたいですね。
恋愛ドラマは20代の体験で十分です。

もう若い時ほど純粋じゃないし、それほど情熱も湧いてきません。
もう少し面白そうな他のことを探してみようと思います。


(3) 世界の大金持ちの生活は?
世界中のスーパーリッチを参考にしてみました。
豪邸、別荘、高級車、美食‥‥まあみんな似たような生活ですね。
ウォーレン・バフェットのような例外もありますが‥‥

お金が余り過ぎると、寄付か慈善事業、地球上でやることが無くなると最終的には宇宙を目指すようです。
宇宙旅行や火星移住計画、民間ロケットの打ち上げ‥‥ロマンがあって良いですね。
ただ個人的には、宇宙旅行の予約は「人生のやりたいことリスト」の1番ではないです。
海が好きなので宇宙旅行よりはモルディブ旅行へ行きたいですね。

スーパーリッチの生活もあまり参考にはならないようです。
一般庶民の生活用品を高級品にグレードアップしているだけで趣味と物欲中心の生活は大して変わりありません。

お金持ちも、貧乏人も、「朝起きて~ご飯食べて~トイレ行って~シャワー浴びて~歯磨きして寝る。」みんな同じです。

「スゴイ人幻想」という言葉があります。
「お金持ち=能力の高い人」ではありません。
お金はその人の能力、人柄、善悪を選びません。
(10年前にBTCを10万円分買っていれば誰でもみんな億り人です。)

「○○○のCEO」なんて肩書に騙されないようにしましょう。
IKEAのCEO、スタバのCEO、コンビニのCEO、マックのCEO、GAPのCEO
横文字だとカッコ良く聞こえますが、日本語に直せば
家具屋の社長、珈琲屋の社長、便利なお店の社長、ハンバーガー屋の社長、洋服屋の社長
他にも車屋の社長、USBを知らないIT大臣‥‥
こうすると親近感が湧いてきませんか?

人類はみんなDNA(設計図)が同じですから、脳も肉体も似たようなスペックです。
特別すごい超能力を持った人間などいません。
ビジネス界での成功、スポーツ界での競争は、蛙の中で一番高く飛べるのはどの蛙か競っているようなものです。

「天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず」福沢諭吉

大体、お金さえ払えば魔法のようにすぐに手に入るものは暇つぶしにはなりません。

コントラフリーローディング効果 (人間の脳は苦労せずに手に入れたもの価値を見出せない。)

何の練習も努力も必要なく簡単に手に入れたものでは長くは楽しめないでしょう。
例えば、海辺のマリーナには数千万円の船が沢山並んでいますが、使うのは年に一回ぐらいというオーナーが多いですよね。
別荘を何軒持っていても、高級車、洋服や靴を買い集めても使いきれません。
肉体的、物理的に限界があるので無駄使いになるだけです。
私にとってお金の一番の価値は自由を買えることでしょうか。

「貨幣とは鋳造された自由である。」ドストエフスキー

しかし困ったことにお金を貯めてハッピーリタイヤメントをすると余計に自由時間が余ってしまいます。
リタイヤ後は海外移住して毎日ゴルフ三昧、観光、外食‥‥1年ぐらいで飽きて戻ってくる人も多いそうです。

お金と時間は余っているのに残念ながらやることがない?

じゃあ一体、何をすればいいのでしょう?


(4) 人生は暇つぶし?
「人生は暇つぶしのゲーム」だと思っていても一番やりたいことは何だろう?

お金を貰えなくても、お金が余っていてもやりたいこと
寝食を忘れて打ち込める何か

残りの人生を費やす価値のある面白い暇つぶしを探して色々な本を読みました。
なんとなく理解したのは、人生ゲームは前半と後半の2部に分けて考える必要があるということです。

前半の第1ステージは「自分の為に生きる人生」
後半の第2ステージは「他者の為に生きる人生」

子供時代はみんな第1ステージの自己中心的な人生です。
大人になると家族の為、子供の為、孫の為、社会の為といった第2ステージの人生に徐々にシフトしてゆくようです。

例外で「紀州のドンファン」のように、75歳まで現役で「美女4000人に30億を貢いだ男」という本もあります。
もしこれが真似出来るなら、あなたはピーターパンになれます。
第1ステージ「自分の為に生きる人生」の中で一生楽しめるでしょう。
本人が満足であれば何の問題もありません。

しかし普通の人は第1ステージで、お金も時間も自分の楽しみに全部使うという生活には限界があります。
贅沢三昧、連日パーティーの生活でも10年続ければ飽きてきます。
老化してゆく肉体とお金がいくらあっても逃れられない寿命という結末。

退屈と虚しさで最終的にドラッグや薬に溺れてしまうのが有名人によくあるパターンですね。
お金と時間が余っている人ほど、娯楽や刺激に飢えているようです。
退廃的な人生ドラマも味があって良さそうですが、私は遠慮しておきます。

ここで私自身を客観的に分析すると、第1ステージと第2ステージのちょうど中間ぐらいにいるようです。
もちろん、家族との生活はとても楽しんでいますが、3人の娘達も数年後には成人します。
そろそろ第2ステージの「社会の為に生きる人生」を真剣に考えてみようと思います。

自分の為に頑張る人生には限界があります。(利己主義)
他者の為に頑張る人生は無限に広がります。(利他主義)

ただ「社会の為に生きる」と言っても具体的にどうすればよいのでしょうか?
そういえば、ユニセフに寄付を10年続けていたら記念品の盾が届きました。
でも社会貢献している実感は1mmも湧きませんでした。

お金を寄付するだけでは駄目みたいです。
やっぱり自分が汗をかいて動かないと第2ステージは楽しめないようです。
どうせやるなら本気で面白いと思える内容にしたいですね。

人生を賭けてやる価値のある「究極の社会貢献」をちょっと考えてみます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?