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シバノソウ「カーテン・コール」を制作しました

 こんばんは。すっかり秋ですね。こちらは変わらずやっております。

 シバノソウ さんへ楽曲提供した「カーテン・コール」収録のCD、「夏で待ってて」がリリースされました。大変めでたい!
→こちらのオンラインストアで販売されています。https://soshibano.thebase.in/
 サブスク配信も後ほどされるのかな?詳細はご本人のTwitterやHPをご確認ください。
追記:サブスク配信スタートしました→https://ultravybe.lnk.to/ebi002


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 本日リリースなので購入した人でもまだ手元にないとは思うのだけど、今回の制作の模様を書こうと思います。

 自身にとっては初めての楽曲提供でした。楽しくやれてよかった。

 Balloon at dawnをやっていた頃からシバノさん直々にお話を頂いていて、ようやく実現した形となりました。確か去年、東京のライブハウスでたまたまお会いして、「また依頼の連絡をします」と仰って頂いた記憶があります。楽曲に関してはすべて僕に任せてくれていて、Balloon at dawnの曲と参考になりそうな曲を数曲送ってもらって作業がスタート。


 はじめは転校生みたいなスローバラードを作っていました。

 ただ、5月にリリースされたシバノさんの「あこがれ」というアルバムを聴いて、作業中の曲と今のシバノさんのモードに明らかな相違があったのでまた書き直すことに。それくらいパワーのある、マインドの変化を感じる転換期のようなアルバムでした。眩しいくらい力があるアルバム…。

 リファレンスにも挙げてもらった曲たちもどちらといえば爽やかなイメージだったので、やっぱりこっちだよな〜とリフを組み上げていきました。リファレンスにBalloon at dawnを挙げてくれた意図をなんとなく想像して、その当時の手グセや音像をある種デフォルメしながら、自分のクセを前面に出したものになりました。そういえば、当時とは違うエンジニアの方にミックスをしてもらったのがなんか新鮮だったなあ。レコーディングはお馴染みKensei Ogataさんだったので、またご一緒できて嬉しかった。ボーカル録りの時は電話で繋いでくださってオンラインで歌のディレクションをした。といっても、口出しすることもほとんどなく、「めっちゃ歌いこなすやん」と思いながら聴いていた。

 個人としてはアルバムをコンセプトや曲順から曲を作るので、それと同様にアルバムとして流れの良いように、他の楽曲提供者の作風と被らないように想像して、またリリース時期も鑑みて夏らしく仕上げました。この辺は100%想像だったのですが、上手くピースがハマったような気がしています!安堵…。


 ご本人は嫌だろうけど、歌詞を書く上で過去のインタビューやブログを読み漁りました。置かれている状況や心境をただ憶測で思いながら、人柄に当て書くイメージで書いていきました。このストーリーへの当て書きはやっぱり得意分野だ!誰でもない目線で書ける。POVでもない、俯瞰ですらないような気がする。


 「カーテン・コール」という曲ができた。

カーテン・コール
夏木立の朝露のように揺れ落ちた
それは見えないと知る
席を立った 白昼のホーム 君が待っている
焦げるようで溶けるような 消え入りそうな 輪郭に

花びら ひとつ 痛み
過ぎ行く駅を目で追えば
また降りては座る季節
体がふたつあればな
言葉が及ばないほどの感覚だよ
薄い幕の向こう

水彩画の朝靄のように渦巻いた
それが未だ映る
遮光性に溢れ出した仄あかりに舞う
日陰かとか日向かでは分けられないよ その色は

向こう側 触れる痛み
仕切られるカーテンが閉じて
役を降りたらズレるリズム
体がふたつあればな
心が追いつかないほどの感覚だよ
捧ぐカーテン・コール

世界の大きさに気づく虚しさと
かすめた天井のうら 
君が手を振るホーム

花束 ひとつ わたし
迎える駅に降り立てば
跳ねる日差しに眩む季節
二度とは見えないから
過ぎ行く日々に手を振って 言葉にしないでいて
捧ぐカーテン・コール

 先述した「あこがれ」の気概を聴いて、雰囲気だけのドリームポップは書けないと思った。かといって、説明臭くなく、日本語の響きも良いものを意識して書きました。

 こっちと向こうを区切るカーテンと、通過してどこかに運ばれていく電車をモチーフにしました。 

 ぜひ聴いてほしいです。感想が気になります!

曲でお困りのかたはご相談ください。楽曲提供の依頼は随時受け付けております。アレンジのみ、歌詞のみ、メロディのみでも制作します。得意分野としては、メロディ,歌詞>アレンジ>>>ミックスです。今回ベースとドラムの音源を買い込んだので、続けていきたい!
all.lull.wave[アットマーク]gmail.com までご連絡お待ちしております。

 それでは良い週末を。




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