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合う

花粉症で鼻呼吸がままならないほど詰まっている。

例年ここまでの症状はなかったので一旦市販の点鼻薬で凌いでいる。「ヨーグルトを食べると良い」や「ワセリンを塗ると良い」と聞いた。試してみる。。

この頃は部屋を充実させるべく、ラグや家具を調べている。するとInstagramの広告がそれら一色になった。
気になってタップするも今いちピンと来るものがなく、まあ無理して買うもんでもないしなを繰り返している。逆に言うと良いものばかりで決めきれない。種類が多すぎる。

そんな中、先週出かけた時に実店舗で見たラグが気になっている。結局出会い方で決まるもんなのかと勝手に納得する。

新生活が始まるので引越し前にルームフレグランスを買った。
わざわざ大阪駅で降り、名前をよく聞く店舗へ足を運んだ。匂いを通販で買う勇気はなかった。
店員さんが丁寧にひとつひとつ説明してくれた。好きな匂いが2つあり、そこでもかなり迷ったが気に入ったものを買うことができた。
良い匂いに包まれた新生活に期待を抱きながらルームフレグランスを部屋に置く。翌日にはこの匂い苦手かもしれないと思っていた。きっとあの棒が多かったに違いない。半分以上に減らしてみる。いややっぱ苦手かもしれない。棒も減らしたのに。

置き場所が悪かったんだと思った。リビングに置いているから直接的な匂いになっている。玄関に置くことにする。翌日、帰宅し扉を開けると匂いにウッとなり気持ち悪くなったのでさすがに使うのをやめた。難しい。自分で選んだ匂いなのに。出会いに行っても失敗することはある。


暮らしていた島に行く用事があった。文字通りにもご飯を食べさせてもらっていたカフェに行くと店舗のレイアウトは変われど安心感すらあった。

やっぱり初対面の場は難しいなとか、社会人としての振る舞いマジでわからんとなっているタイミングだったので帰ってきたという感覚になった。波長が合う。場所にも宿る。

偶々大学生が移住についての講義?リサーチ?をリモートで繋いでいる現場に居合わせたことがあった。「移住して感じたギャップはありますか?」と聞かれハッとした。あまり移住を移住と思っていなかった。移住と引越しの何が違うのかは今でもわかっていない。ギャップはそんなになかったです!と答えた。理想もそこまで抱いていなかったからだと思う。

語弊がありまくるので言わなかったことがある。どうしても日本の地方の町並みはある程度似通う。都市とベッドタウンの構造も至る所にあるし、住みやすさを比べても似ていると思う。全国各地にそれを実現しているインフラ整備も凄いって話だけど。
ただ文化がそれぞれ違う。住んでいる人が違う。やっぱり出会い方なのだと思う。本当に運でしかないから再現性がない。いざ暮らしてみるといややっぱり苦手かもと思うこともある。そこを離れても立ち寄れる場所がある自分は本当に幸運だと思った。


波長が合う人との繋がりは大事にしたい。
バンドを一緒にしている人たちと通話した。久しぶりだったこともあって人見知りしてた?鼻詰まりもあり、集中力もなく上手く話せずにゆるく近況報告をした。

今はバラバラな場所に住んでいるから、いわゆるバンドマンの文脈からは大きく外れている。外れているからこその活動を模索している。今年はアルバムを出す。

「次はカメラ付きで通話しよう」と言って会を閉じた。嗅覚の問題はクリアしたので、次までに鼻呼吸を良くしたい。

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