ライブツアー 還暦少年

どうも、朝のラッシュ時に国道の横断歩道でグリコゲームしているニートです。赤信号の時に信号のど真ん中にて、じゃんけんで詰んでしまったら人生的にゲームオーバーでお馴染みの遊びではございますけれども、そんなことは冗談でして、本当の名前は肝数値高男でございます。

これを書いているのは、2月27日の深夜0時30分を回った頃です。日付が変わってしまいましたが、昨日2月26日は、大好きすぎてこのバンドのためならば全財産使い果たしてもオッケーでお馴染みの大御所バンド「スターダスト☆レビュー」が2018年から2019年の年末まで行っていた「還暦少年」ツアーのライブアルバムの発売日。
昔から日本で一番好きなバンドで間違いないスターダスト☆レビューの新譜は、アルバムとBlu-ray作品はもちろんのこと、シングルも発売日にちゃんと書います。今思えばシングルまでちゃんと買うバンドってスターダスト☆レビューしかいないなぁ。好きなバンドは世の中にたくさんいますけれども、だいたいはアルバム聴けたらそれでオッケーですからね。スターダスト☆レビュー以外のバンドやアーティストのシングルって買ったことないかもなぁ。

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そのくらい大好きでお馴染みのスタレビのはずなのに、今回フラゲに大失敗してしまいました。今北海道で爆流行り中のTウイルスが怖すぎて家にこもって自分のまぶたの裏だけを見つめる生活を極めすぎてアルバムの発売日を完全に忘れていました。2月26日18時、マスクを着用して街まで行ってCDを買いに行ってきました。
「実家には何年も帰っていないけれどもスタレビのライブは毎回行く」でお馴染みのにっしーも仕事終わりに合流して行きました。彼はマスクが手に入らないらしくノーマスクでの登場でしたが、会って最初に言われた言葉が「今日、職場の近所の保育所で勤務する保育士さんがコロナウイルスに感染しているのが判明したさ!」だったので、リアクションに困りました。そんな危険な旭川市ではありますが、よりによって晩飯までも一緒に食いに行ってしまいました。「家でおとなしくしていれや」って言われそうですけれども、スタレビの新譜の発売日ですから、僕たちはこれでも控えめにした方です。騒動が落ち着いたらまた再開して新譜を改めてじっくり聴こう。
この先何年か経った後、この日がいい思い出になればいいな。「このCDの発売日はコロナウイルス大変だったよね」みたいな感じで。
そういえば、長い間スタレビの新譜は買い続けているので、それぞれに思い出が揃っているな。ちょっとだけ振り返ってみようかな。

2010年以降、スタレビがアルバムを発売したら、車で買いに行き、車に戻った時点で即開封して、カーオーディオにディスクをぶっさして、アルバムを聴きながらドライブをします。はじめてやったのは2012年の「B.O.N.D」の時だったかな。確か2012年の9月だったんですけれども、夜勤明けで速攻買いに行ったんですけれども、その日は秋ということもあり、雨が降ったり晴れたりとか、予測不能な天気だったので、アルバムの5曲目「晴れのち雨時々曇り」、6曲目「Rainy Waltz」の雨がドバーッと降る感じかと思いきや、7曲目「夢への地図」で雲がサーっと引いていって晴れ間が見えてきて、そのあと先ほどの雨が嘘だったかのようにジワーッと暑くなってくる感じが、8曲目「肝心なことは」のサウンドにピッタリで、発売日の天気の変動が、アルバムの曲順にピッタリで嬉しかったのを覚えております。今でもあの日の秋の景色は忘れられません。

あとは強烈に覚えているのは2014年の「SHOUT」の発売日。この頃めちゃめちゃ仕事が忙しくて、連日残業だったんですけれども、発売日だけは残業を入れずに、定時退勤をしたのはいいんですけれども、2014年8月、この夏の天気は異常気象でして、確か台風の影響だったのか、俺の住む地域の雨量が異常でして、日中街のあちこちが冠水して消防車が出動してしまうという、大変な1日でした。夜になってもまだ水は引いておらず、本来ならばCDを買いに行くのは別の日にするところでありますが、スタレビに対する俺の愛情が異常なので、そのまま買いに行く上に、購入後の新譜を聴きながらのドライブを強行しました。この日は「女の裸体よりもスタレビが好き」でお馴染みのカチンくんと「2020年のお正月に俺から1万円借りたまま行方不明になった」でお馴染みのわっしーくんと3人でCDショップへ。そのあと焼肉を食べに行ったことまで覚えております。帰り道もひでぇ雨だったんですけれども、あちこち大きな水たまりが出来ていて、そこを通るたびにビシャーって洗車機に入ったような景色がフロントに広がります。あとは対向車が踏んだ水たまりのしぶきが車体右側に被ってブシャーってなって、カチンも助手席で「スゲー!」ってデカイ声を出しているし、とてもじゃないけど音楽を聴くような環境じゃありませんでした。
2016年の35周年のベスト盤はAmazonで購入したので、家で静かに聴きました。それはなんだかつまらなかったので、2018年の「還暦少年」はのちに妻になる女とともに買い物ついでに買いに行って山道を走って遠回りしながらアルバムを最後までゆっくり聴きました。妻曰くあの時は夜にどんどん山道を走っていくので「このあと私は殺される」と思ったらしいですよ。
そう考えたらスタレビの作品にはそれぞれ思い出があるなぁ。Blu-ray作品も含めたら、毎年作品が何かしら出ているので、作品それぞれを聴いては「この頃俺は何をしていたなぁ〜」って思い出します。まぁほとんどの作品の思い出はすべて独房の中での俺の妄想話なんですけれどね。目を開けたら網走刑務所の小さな窓から桜の木が少しだけ見えるだけでしたよ。悲しい時代でした。

そんで、今回の「還暦少年」ツアーの演奏を収録したライブアルバムの発売日です。正直オリジナルアルバムじゃないし、収録曲すべて歌える状態です。アルバムに入っていたスタジオ収録の曲を、ライブ会場で演奏したものを収録しただけのアルバムでしょう?って最初は思っていたんですけれども、実際聴いてみたら、俺のその考えは大きく間違っていることに気づきました。

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これがすげぇイイ。何がイイのかと言いますと、イイところがありすぎてどこから話せばいいのかよくわかりません。まず、音がめちゃめちゃ綺麗ですね。2014年のライブアルバム「Stage Bright」を聴いた時も音がめちゃめちゃ綺麗だなって思いましたが、ここ数年のライブアルバムの音質ってすごい良いですよね。録音機材が進歩しただけじゃなくて、レコーデシングエンジニアが凄腕なんだろうな。
ライブの音なんだけれども、ちゃんとバランスが取れていて聴きやすい。でも大きな音で聴いたらライブ会場にいるかのような臨場感も味わえます。
ここ数年のライブアルバムを聴いた後に「No ballads」や「FACE TO FACE」とかを聴くと技術の進歩に驚くでしょう。当時のアルバムも当時のアルバムでイイ味出ているんですけれどもね。

あとはこのアルバムは2018年発表の「還暦少年」の「リメイク作品」ということにしても良いでしょうね。2018年に発表された新曲たちが1年以上の期間、演奏され続けた結果、更に育っている。アルバムレコーディングした直後はメンバー全員もちろん100点満天の楽曲たちだったはずですけれども、長い長いツアーで何度も繰り返して演奏した結果、楽曲たちがさらに研ぎ澄まされていき、気がつけば200点くらいになってしまっているような感じです。
そう考えたら「楽曲の完成系って一体何なんだろう?」って思います。レコーディングの時は時間以内に作品を作り上げないといけないという縛りもあるでしょう。レコーディングした音声が、完成系として世の中に発表されますけれども、その後にライブで繰り返し演奏することで、一度完成系になったはずの楽曲たちが、完成系のその先に行ってしまうのです。
2018年の「還暦少年」を定価で買った方には嫌な話かもしれませんけれども、このアルバムに入っている楽曲の姿こそが、本当の意味での完成系なのではないだろうかとさえ思ってしまいます。
スタジオでレコーディングしたバージョンは、ヴィンテージの楽器を使っていたりとか、ブラスも生音を使っていたりとか、ゲストミュージシャンがいたりとか、ライブにはない良さもありますけれどね。結果どっちもいいから買えやって話なんですけどね。

ライブアルバムってことで、演奏した曲の詰め合わせかなと思いきや、数曲カットされた曲たちもあります。その曲たちを聴きたい場合は、来月発売されるBlu-ray盤を聴けやってことらしいです。
順繰り聴いてみると、なんだか妙に通常の音楽アルバムを聴いているかのような、バランスの良い曲順です。
1曲目「ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス」2曲目「Smiling Face」でドカーンと盛り上がったところで3曲目「夜更けのリフ」で落ち着いたかと思いきや4曲目「恋するTシャツ」でまたドーンと来て、5曲目で吸い込まれていくこの構成、ただのライブを録音したものを並べただけではなく、音楽アルバムとして聴きやすくできております。前のテキストで「もっと金を払うから全曲聴かせてほしい」ってバカな事を買いてしまいましたが、実際は音楽CDとして「聴きやすい構成」ってのを優先したんだろうな。全曲詰め合わせだったら、ライブとしては楽しめるけれども、家で聴く音楽としてはキツイですよね。ノリノリの曲がずっと続いていもシンドイし、バラードだけ長時間続いてもキツイだけです。会場で聴いていて気持ちの良いセットリストと、家で聴くCDとして気持ちの良いセットリストは、おそらく別物でしょうね。で、このCDは「家で聴くCDとしての部分」にフォーカスを当てた作品となっておりました。
なのでバンドを知らない人を乗せたドライブなんかでも何の違和感もなくBGMとして使えるでしょう。みなさんもこの曲をドライブで使ってみてください。間違ってそのまま犬鳴村とかにいかないように気をつけてくださいね。

7曲目「海月〜Umizuki〜」からのアルバム中心の魅せるゾーンがたまらないですね。2018年の「還暦少年」ではオープニング曲でしたが、今回はアルバムの中心部分を形成するという役割をもった曲となって再登場。このあたりで聴くと曲の印象が変わって見えて良いです。十分に良い曲だってことは理解しているんですけれども、やはり1年以上経って更に魅力的な曲として生まれ変わり「あれ!?こんなに良い曲だったっけ!?」って思ってしまいました。
2010年代前半に某バンドが曲の歌詞の中に「LINE」を使うようになって、心の底からバカにしていたんですけれども、ついに大好きなスタレビまで「LINE」というワードを曲の中で使うようになってショックを受けた曲ですけれども、さすがにもう2年経ちましたので落ち着いて聴けるようになりました。

あとは9曲目「夢伝説」この曲は歌詞どころかコード進行まで暗記してしまうレベルで聴きこんだ曲なんですけれども、今回のバージョンが凄い良いですね。「なんだかツインギターで演奏しそうなフレーズを要さん1人で弾いているなぁ」と、最初は思ったのですが、よくよく聴いてみると「あれ?これ本当にギター2本ないか」って思い、もっとちゃんと調べると、なんとこの収録にアルバム「還暦少年」のプロデューサーでギタリストの佐橋佳幸さんが参加しているのですね。7曲目の「海月」から参加していたようですが、「夢伝説」のギターソロまで気づかずにいました。俺もまだまだ音楽を聴くセンスが0億でございます。

10曲目「還暦少年」アルバムのタイトルチューンですけれども、この曲こそがアルバムの中で最も全国ツアー中で育った曲ですね。みんながよく言っている「ライブ映え」した曲ですよ。2012年の「Weicome To The Jungle」と同じで「CDの音源よりもライブ盤の方が断然良いや!」でお馴染みの曲です。スタレビはライブ映えする曲がたくさんあるので、毎回ニューアルバムが出るたびに「この曲はライブ映えするタイプだな」って想像するのが、俺の家に蒼井そらが遊びに来るのを想像する以上に楽しいです。

「ただライブ音源を順番に詰め込んだだけじゃない、曲順の構成がしっかりしていて音楽CDとしてちゃんと楽しめる」このアルバムを最後まで通しで聴いた俺の感想です。こんなにも楽しみがたくさんあるのに、1枚1000円です。消費税入れても1100円。1曲あたり78円です。俺がよく行くスーパーの鮮度が落ちて安くなったキャベツと同じくらいの値段です。こんなに低価格で曲を世の中に出しちゃうなんてこのバンドはどうかしちゃっている!だから、世の中の童貞野郎の皆さんは、お母さんからもらったお小遣いで、乃木坂46の与田ちゃんの写真集を買わずに「還暦少年」のライブアルバムを買いましょう。そして泉里香さんの写真集を買う金も持ってきているのであれば2018年発売のスタジオアルバム盤の「還暦少年」も買いましょうね。この2枚を聴き比べて、スタジオ盤という完成系と、ライブ盤という完成系を聴き比べるようになればあなたも相当の音楽オタクです。童貞のままですけどね。

という感じで、この文章買いている最中に寝ちゃったんですけど、今やっと書き上げた時点で文字数は5531文字。まだまだ書きたいことたくさんありましたけれども、好きなことを書くとあっという間に文字数がバカ増えしますね。やっぱりスタレビは最高すぎる。これからも先ずっと変態的な聴き方を俺は続けていくんだろうなぁ。そして「還暦少年」ツアー、俺は昨年6月の札幌と9月の旭川の2回だけの参加でしたけれども、とてもいいツアーでした。こうしてライブアルバムでツアーを振り返られるのがいいですね。
そして今になって思うのが、コロナウイルスがバカ流行している今、スタレビがツアー中じゃなくてよかったなってことです。こんな時にツアーやっていたら何公演か延期や中止の処置を取らないといけないし、参加するファンのみなさんはもちろんだけれども、メンバー本人たちが一番落ち込んじゃいますからね。まだまだ感染拡大は止まらないけれども引き続き気をつけて明日からも元気に暮らしていきましょうね。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。また明日も頑張って書こうと思いますので、よろしくお願いします。それではまた来世で会いましょう。See you next life!

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