見出し画像

アレ観た報告#42 【ポップスが最高に輝いた夜】

どうも、飛行機で他のお客さんは「BEEF or CHICKEN?」って聞かれていたのに俺だけ「Dead or Alive?」と聞かれちゃったけど大丈夫かな?スペシャルです。

それは冗談でして肝数値高男です。
たまたま聴いていた有吉弘行さんのラジオ番組で、Netflix で配信されたばかりの映画「ポップスが最高に輝いた夜」が大絶賛されていましたので、なんだかわからないけれども俺も視聴してみることにしました。と、視聴してから1週間以上が経過してしまっているんですけれども、観た作品はすべてここで感想文を書かせていただいておりますので、今回も一生懸命書かせていただきたいと思います。では最初にサクッと作品の紹介でございます。

  • タイトル:「ポップスが最高に輝いた夜(邦題)」「he Greatest Night in Pop(原題)」

  • 制作;アメリカ・イギリス

  • 公開日:2024年1月29日

  • 上映時間:96分

  • 試聴方法:Netflix

有吉さんのラジオを聴き終えた数分後には、映画を視聴しはじめておりました。北海道のど田舎に住んでいる俺が、夜の時間帯にこんなにも早く公開されたばかりの最新映画を観れちゃう理由、それは今作品が Netflix 配信のコンテンツだからでございます。
大きなスクリーンではなく、作業部屋のモニターでの視聴ということで、映画館で観ることに比べたら臨場感はどうしても劣ってしまいますが、気になった映画をすぐにフルで視聴できる環境に本当に感謝しております。

タイトルから分かる通り、この映画は「音楽映画」でございます。ずーっと、ホラーコンテンツばかり観ていた俺ではございますが、たまにはこういう作品も視聴して、心のチューニングです。
内容をネタバレしないように書きますが、今から39年前の1985年に発売された人類のほとんどの方が知っているであろう名曲「We Are The World」の制作ドキュメント映画となっております。アフリカの飢餓や貧困問題を解消したい。そのためにたくさんのアーティストが集まって楽曲を仕上げ、その売り上げはもちろん寄付。この活動を通して世の中の人々から、アフリカ様々な問題に関心を持ってもらえるキッカケになればと制作されたであろうこの曲は、どんな経緯で作られたのか、そしてあれだけ有名なアーティストを一度にどうやって集めたのか、というかレコーディングってどうやったの?みんな集まって大丈夫だったの?言われてみれば今まで気にもしなかったたくさんの事がこの映画を観ることでだいたいのことを知ることができます。しかも当時のフィルムを元に映画が作られておりますので、この時代から40年経った今の時代から見たら違和感の感じるところ(文化やレコーディングのテクノロジーなどで)そして今も昔も変わらずどの時代にも情熱を持った人たちがたくさんいるということに改めて気付かされるなど、いろんなところが楽しめます。

マイケル・ジャクソンやボブ・ディラン、レイ・チャールズ、ビリー・ジョエル、スティービー・ワンダー、ポール・サイモン、ホール&オーツと、「We Are The World」に参加しているアーティストを述べよ、と言われカンペを見ずに言えるのはこのくらいでしょうか。お恥ずかしい話ですが音楽の知識が乏しいので俺がパッと言えるのはこの程度です。
というか、自分は知識不足では確かにあるんですけれども、世代的に「We Are The World」という名曲があって、どんな目的で製作された楽曲なのかはなんとなく知っているんですけれども、そこからさらに詳しい情報はほとんど知らないに等しいのです。
昔、テレビのスペシャル企画で、モノマネ芸人たちが「We Are The World」に参加しているアーティストたちのモノマネをして楽曲を完全再現をするというものをやっていました。それはとてもクオリティが高く、番組も盛り上がっていました。多分ですがシンディ・ローパーの歌い方があまりにも似過ぎて逆に笑いが起こっている感じも覚えております。それがどれだけすごいことなのか、それだけすご過ぎて逆に笑えちゃうのか。知識がなくてその辺を全然楽しむことができなかったのを覚えております。
いや、俺以外の同世代の人は案外知っていたりもするかもしれないのですが、どちらにしろ、俺はこの映画をしっかり視聴し、世界的名曲「We Are The World」のことをちゃんと知る必要があるなと思い、勉強の意味も込めて最後まで視聴しました。

自分がギリギリ知っているアーティスト以外にも世界的に有名なアーティストがなんと40名以上参加している「We Are The World」。
レコーディングはそれぞれのアーティストの都合に合わせて、それぞれスタジオに入ってもらい録音作業をしたのだと思っていました。というか俺がレコーディングディレクターだったらそうします。
しかし、このやり方は効率が悪い。この業界の人間ではないのでよくわかんないところではありますが、きっとこれだけの人数のアーティストを数日もかけてスタジオに呼ぶというやり方をすると、レコーディングの費用もやばいことになるでしょう。

かと言って、ツアーで全米を渡っているアーティストやテレビ出演などでめちゃくちゃ忙しいアーティストたちを一度に呼ぶのも大変でしょう。今まで、想像をしたこともなかったのですが、言われてみればこれほどの数のアーティストをどうやって集めたのだろう。答えはなんと「一度に全員集める」でございます。確かに、よ〜く調べたらレコーディングは1985年1月末に済まされ、3月末にはリリースをしている。ということは、短期間、つまり一晩で一気にレコーディングをしたということになります。

では、アーティストをどう集めるのでしょうか?全員スケジュールがバラバラ。1985年なのでスマホどころか、インターネットさえもありません。おそらく固定電話でのやり取りになると思うのですが、スマホやインターネットを使ってでも、大勢の人たちのスケジュールを管理するのは大変だ。しかしだ、それらがない時代に、世界的に大人気で多忙なアーティストたちのスケジュールを聞き出しレコーディングの計画はゆっくりではありますがどんどん進んでいきます。

では、どのように皆を集めたかの答え。それはレコーディングが行われた日の夜に「アメリカン・ミュージック・アワード」というイベントがあって、それに出席するのに、「We Are The World」に参加されたアーティストのほとんどが参加していたと。「アメリカン・ミュージック・アワード」が終わった後、レコーディング参加していたアーティストは皆スタジオに連れていかれ、朝までに終わらせないといけないという“時間制限”がある中、レコーディングが進められていくんですけれども、これがまぁ大変そう。

なんと言っても、世界的に大注目されているパワーのあり過ぎるアーティストたちがこれほどの数集まっているのですから、現場は言ってしまえば“カオス”です。例えが良くないかもしれないですが、パワーのある園児たちを連れた遠足のような大変さと言ったらいいでしょうか。ソングライティングができるアーティストがたくさんいることから、レコーディング中にメロディや歌詞を変えた方がいいのではと提案をする人が何人かいました。スティービー・ワンダーがスワヒリ語の歌詞を入れたいと、ある意味わがままみたいなことを言い出して、それからだんだん空気がゴタついてきて途中で帰ってしまう人もいたり。

そんなことがありながらも、基本的にはアーティスト同士がリスペクトしあって、楽しい雰囲気でレコーディングは行われるのですが、そんな中でボブ・ディランが自分の個性を出せずに苦悩するシーンがあるのですが、そこが有吉さんもまさにラジオで言っておりましたがあそこが結構な見所でございます。チャリティでやっているので自分のギャラにはならない、でも時間制限がある。しかし妥協はしない。最善を尽くそうとしている彼の姿にグッと来てしまいました。

全体も100分もない作品で、あっという間に終わってしまったなという印象です。大変に面白く、勉強になった作品でした。おすすめできる作品ですので、興味を持った方、是非とも「Netflix」でこの後視聴の方よろしくお願いします。

・ポップスが最高に輝いた夜→ https://www.netflix.com/title/81720500


・アレ観た報告 目次

https://note.com/preview/n553765964065?prev_access_key=53f3cc40521b1a8de670c2bfff33dd43

というところまで書いて文字数が3707文字になりましたので今日はこの辺でオヒラキにしたいと思います。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。明日も元気いっぱいにテキストを更新しますのでその時また会いましょう!!! ・・・俺が逮捕されていなければ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?