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アレ観た報告#15 【言の葉の庭】

どうも、雨の日に庭園に行ったら素敵な女性がいるので雨が降るたびに通いまくったある日警察が待っていて、つまりはいつの間にか通報されちゃったんだねおじさんです。

それは冗談でして肝数値高男です。

この夏は何かに取り憑かれたかのようにホラー映画ばかりを視聴しておりますが、その理由は自分でもわかっています。多分、コロナ明け・・・とは言っても厳密に言えば全然明けていないんだけれども“決まり”の中では明けてしまったので、4年ぶりに仕事がバカ忙しくなってしまい、コロナ禍で完全に根性を失った俺の腐りかけのメンタルでは手に負えなくなっているのでしょう。仕事はめんどくさいしそれに加えて外がバカ暑いので毎朝憂鬱で仕方ない。
こんな時は毎朝、女優の桜井日奈子さんが俺の家に来て「高男くん、オハヨ!ねぇ、早くしないと遅刻しちゃうヨ!ホラ、おいで!」くらいのことをしてくれたら俺もこの夏を乗り越えれそうですけれども、そんなわけないのが人生です。
せめて前の日の晩にでも映画なんかを見て日常を忘れる時間を作らないと俺はどうにかなってしまいそうです。この「どうにかなってしまいそうです
」の“どうにか”ってのが、人によって違います。多くの方は家に完全に引きこもって・・・的なことなのでしょうけれども、俺の場合ポコチン全開で外を練り歩く的な人間なので結構本気でなんとかしないといけないのです。

映画館に毎日通って最新の映画を観まくる時間もお金もないので、いわゆる「サブスク動画サービス」を駆使していろんなホラー映画ばっかり観ていましたが。最初はいい感じにビビって映画を楽しめていましたが、繰り返しホラー映画を観るとだんだん耐性がついてきまして、最近は映画にビビらなくなってしまうんですよね。

こんな時は一旦ホラーから離れよう。普段見ないような映画を観てやろうと思ったんですけれどもなんせ俺は映画の知識が全然ないので、こんな時はいろんな人にオススメの映画を聞きまくるのです。会社に行っても聞き込み、友達と遊んでも聞き込み、家にやってきたカミさんの友達にも聞き込みます。今の俺だったらある日突然親に呼び出されて「実はずっと黙っていたんだけれども、お前はうちの子じゃないんだ。こちらのおふたりがお前の本当の両親だよ。」と、見知らぬ老夫婦が俺の前に現れても「そんなことはどうでもいいんですけれども、ところでおすすめの映画は何ですか?」って聞いてしまうでしょうね。
あるいは深夜3時過ぎに自宅のチャイムが鳴り響き、眠い目を擦りながら「誰ですか?」と玄関に出てみると、頭に斧が刺さった状態で「助けてくれ!ヤバい奴に追いかけられている!俺は殺されるんだ!!」と血と涙を流している男がいたとしても「その前に、おすすめの映画って何ですか?」って聞くでしょうね。
あとは平日の日中にチャイムが鳴って出てみたら2人のおばさんがニッコリ笑いながら「あなたは神を信じますか?」的なことを聞かれたら「神よりもおすすめの映画は?」と聞くでしょう。

会社の先輩は俺の数倍の時間サブスク動画サービスで映画を観まくっている人です。仕事もかなりできる方で、休みの日には小さいお子さんたちと出かけている姿なんかもよく観るしで、俺なんかより相当忙しい方のはずなのに、映画の知識はダントツです。俺の中では「一睡もしないで映画を観続けている」説がある方です。おすすめ作品を知りたいのならばこういう人に聞くのが一番てっとり早い。

「この時期にピッタリな、爽やかな映画がいいです。」と伝えたその日は雨が降っていました。雨に煙る窓の外を見つめたまま先輩は「じゃあ、新海誠監督の“言の葉の庭”なんかいいんじゃないかな?」と言ったのでした。窓の外のチューリップは雨の雫で濡れており、それがそれが水滴となり地面に落ちたと同時にチューリップも縦に揺れたのであった・・・的なことを一度 note で書いてみたかったんですけれども、嘘ですよ。
会社の窓の外にチューリップなんか咲いていません。どこを見渡しても「花」なんかありません。あるのは死体の山だけ。俺の職場はそんな場所だ。そんな場所で一緒に働く先輩に「言の葉の庭」をすすめられ、その日の夜に視聴をし、終了後にこの原稿を書いております。というわけでいつものように、感想文を書いていこうと思います。

タイトル:言の葉の庭
公開日:2013年5月31日
上映時間:46分
試聴方法:Amazon Prime Video

「言の葉の庭」は2019年に公開された「天気の子」でお馴染みの新海誠さんが2013年に発表した作品。「君の名は」ではなく「天気の子」を“お馴染み”にしている理由は俺自身が「天気の子」は劇場で観たけれども「君の名は」は、2023年7月現在まだ未視聴だからでございます。

電光石火でネタバレ禁止主義の思想のもと、ストーリーを軽く書きますと、靴職人を目指している15歳高校生の男の子が主人公なんですけれども、困ったことにこの男の子の名前が肝数値高男と同じ「タカオ」でございます。
この「タカオ」がなかなか香ばしい高校生で、かなり真面目そうな人なんだけれども、その「真面目」が危うい方向に行っている系の男の子。
「靴職人」はどうも本気で目指しているようで、学校生活はいい加減なんだけれども、バイトをしまくって稼いだお金で皮を買いオリジナルの靴を作るというスーパー高校生。

そんな彼ですがなぜか雨の日になると学校には行かずに庭園の屋根付きベンチに座り靴のデッサンをするのです。ある日いつものように庭園に行くと隣に午前中から仕事をサボって缶ビールを飲んでいる女性と一緒になります。次の雨の日も行くとその人がいる。気になるんだけれども会話をしないでいるところで、タカオが落とした消しゴムを拾ってもらったのをキッカケに、2人は会話をはじめます。
やがて東京は梅雨入り。雨の日が続きタカオは庭園に通う頻度が増え、その女性とも会う回数がだんだん増えていき、だんだんアレがアレになってアレになっちゃうんですが、何があったのか気になる方は是非と「言の葉の庭」を観ていただきたい。

ちなみにこの「庭園」なんですけれども、今から9年ほど前「デング熱」が発生したでお馴染みの「新宿御苑」をモデルにしているみたいですね。ええ、もちろん1回も行ったことないですけれどね、ワーハッハッハッハ!(首から家を流しながら)

新海誠さんの作品「天気の子」と今作しか観ていないという、彼の作品の感想文をここに書くことすらおこがましいけれども書いちゃうでお馴染みの俺ですけれども、絵が本当に綺麗。「水」の表現が実写と見間違えてしまうほど美しいのです。
物語のほとんどが雨のシーンなんですけれども、雨の描写が本当に美しい。雨に濡れた道路や塀に信号機の灯りが反射する感じも含めて、あまりの美しさに口をポカーンと開けながら観てしまいました。でも家の中湿度高いから口のなかは乾かないじぇ!!
雨だけではない、例えば野菜のみずみずしさの表現なんかも本当に美しかった。

主人公の「タカオ」と俺が同じ“男”としてめちゃくちゃわかるのが、あのくらいの年頃って年上の女性がめちゃくちゃ魅力的に見えちゃうんですよね。まぁ、15歳の頃の俺なんか頭の中エロいことでスパークしていましたので、同世代の女の子も大好きで仕方なかったんですけれども、そうではない、年上の女性は本当に神秘的要素も含めて「魅力的」でございました。
干支が一周以上年上の方でも関係ない。

会社の先輩はこんなにも甘党なのか!と、なんだか拍子抜けするほど甘酸っぱくてロマンチックな映画だったな。めちゃくちゃいい映画で教えてくださったことに感謝&この映画を吸収できたことが嬉しいんですけれども、会社の先輩の意外な好みも知れてよかったなぁ。
これが女性の先輩だったら現実世界で甘酸っぱくてええやんええやんですけれども、残念なことにその先輩はおっさんでございます。

「雨に濡れる学生の男と大人の女性」で、心の汚れた俺はとある大人の作品を思い出し、その件について文章をサラッと書いたのですが、本当に美しいこの映画の話にこの話を盛り込むのはさすがにやってはいけないことだってことと、素敵な作品なのにそういうことを考えてしまう俺の心は本当に汚れているということを思い知ったのでこれからチョーク早食い選手権に出場してきます。それでは永遠にさようなら。

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というところまで書いたところで文字数が3703文字になってしまいましたので、今日はこの辺でオヒラキにしたいと思います。今日もここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました。
この文章を読んで、僕のことをすごくキモいと思ってもらえたら幸いです。明日のコンテンツでもキモいと思ってください。よろしくお願いします。

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