ミッキーのネックストラップ
どうも、「おーい!誰か俺と100年桃鉄やろうぜ!」と、自分以外の人類が消えた終末世界で叫ぶ男です。
それは冗談でして肝数値高男です。
と・つ・ぜ・んですが、これは何でしょうか?
俺くらいの note クリエイターになりますと、クイズを出した後すぐに答えを出さずに、しつこく引っ張ることもできるんですけれども、今回はさっさと正解を出してしまいますが、これは「ネックストラップ」でございます。
その名の通り、首に巻くための輪っかになっていて、先端がストラップになっているので、鍵や携帯電話に取り付けてそれらを首元にぶら下げることができるものでございます。
よく、首に携帯電話をぶらさげているおじさんがいるじゃないですか。しかもガラケーの。まさに俺が働き出した時にいた厳しい上司がそれだったんですけれども、それ以外にも会社の IC カードとか、名刺をぶら下げているサラリーマンなんかは平日の昼間に見かけたりするものでございます。
その「ネックストラップ」にまつわる文章を今日は書こうと思いますが、何故にこの文章を書いたのかと言いますと、俺は普段、自宅や会社の鍵の束をネックストラップにつけているのですよ。まさにこんなふうに。
鍵の束に、ネックストラップをつけた時のことを今でも覚えております。あれは当時 AKB48 のメンバーだった小嶋陽菜さん(通称:こじはる)が大好きな友達に「お前がこじはる推しだったら、俺はオボハル推しだ!」と騒いぐちょうど1年前のことだったので2013年の出来事です。
え?オボハルって誰ですって?嫌だな〜当時めちゃくちゃ話題になったじゃないですか。みなさん忘れちゃったんですか?小保方晴子さんのことですよ。
当時も俺は自宅や車の鍵、会社の鍵などをひとつのキーリングに付けて束にしておりました。なのでこれひとつあれば俺の家も、車も、会社の数カ所のドアも開けることができちゃうのです。
例えばですけれども、俺の住んでいる街が舞台の「バイオハザード」があったとしましょう。そんでもってメインの舞台が俺の勤めている会社なわけだ。俺の会社が初代「バイオハザード」で言うところの洋館であり「バイオハザード2」でいうところの警察署だとしましょう。
「バイオハザード」の世界だったら、あちこちに鍵がかかって不便な上に、鍵がそれぞれ別個で配置されているじゃないですか。それも、事務所のキーケースの中に入っているとかそう言うのではなく、あそこの部屋で飾っている宝石を別の部屋の石像にハメ込んだら仕掛けが動いて、その奥に鍵があって的な。
かと思ったら今度は別の部屋の鍵を開けるのに、あそこの暖炉に火をつけて出てきたエンブレムを別の部屋の窪みに入れてこれで OK と思いきや仕掛けが作動して閉じ込められちゃうので部屋の中央に置いてあるピアノでベートーヴェンの「月光」を弾いたら別の仕掛けが作動するのでそれを利用してその鍵を取る、みたいな。
「バイオハザード」の世界だったらめちゃくちゃ大変ですけれども、俺の会社だったら問題ありません。きっと俺のことだから T ウイルスに感染してゾンビになっているでしょう。そんな俺をハンドガンでヘッドショットをし、倒れて動かなくなったあと、ポケットの中を漁れば鍵の束が出てきますので、これを使えば一気にあちこち開けることができます。しかも俺の愛車を乗り回すことだって可能だ!
そんなバリバリ最強ナンバーワンの鍵ですけれども、そんなある日、会社で鍵を紛失してしまったのです。
帰宅時間になって鍵がないことに気づきます。家に帰りたいんだけれども、キーリングに自宅の鍵、車の鍵があるので、車を動かすこともできない。ものすごい勢いで探すんですけれどもなかなか見つからない。もう俺は右胸のポケットに隠し持っている自決用のナイフを使うしかないのではないかとも一瞬考えたんですけれども、そんな俺を見た当時の新人さえにも心配され、なんと一緒に探してくれることに。
あれは本当に情けなかったなぁ。あの時の新人くん、本当にゴメン。実はこの新人くん、この年にうちの会社に入社したのはいいんですけれども、伝説レベルの根性なしで、なんとこのわずか2ヶ月後の初夏のタイミングに仕事を辞めてしまいました。ほんの少しの間しか一緒に働けなかったので思い出はじぇんじぇんないのですが、イチバンの思い出はこの時に俺の鍵を一緒に探してくれたことでしょうか。
新人のトラブルで俺が一緒に残業して何かしてあげるのであればいい思い出なんですけれども、この場合俺が鍵を紛失したことによる出来事なので、どうも歯がゆい気持ちになってしまうのです。
どのくらい探したんだったかな。結構な時間探しましたよ。この日は歩いて帰ろうかなとも一瞬考えたんですけれども、帰ったところで家に帰れないやってことに気づき、鍵を探し続けるしかありませんでした。
鍵は結局、俺が休憩していた場所の椅子と壁の隙間に挟まっていました。多分ですけれども、座る体勢になった時に、ポケットから鍵が落ちてしまったのでしょう。
まだ仕事が慣れなくて毎日かなりお疲れな様子の新人にかなりの時間付き合わせちゃったのが本当に申し訳なく、後日飯を奢ったのですが、コレでいいわけはありません。
きっと俺のことだから、きっとまたいつか鍵をなくして誰かに迷惑をかけてしまうはずです。
なのでここで二度と紛失しないように対策を取ることにしたんですけれども、やっぱり「鍵」って、束になったとしても案外サイズ感が小さいじゃないですか。俺くらいのデカ手おじさんになれば鍵の束だとしても手のひらで包み隠すことができちゃいます。
そこで考えたのが、キーホルダー的な何かを付けるということでございます。
本当は昔のベッキーのガラケーのように、ありとあらゆるストラップをつけまくって、むしろ鍵がストラップに飲み込まれているみたいな状態にしてもいいかなと思ったんですけれども、確かに紛失はしないかもしれませんが、ポケットには入らないわ、携帯性は一切なくなってしまいます。
手頃なサイズ感のストラップを、と思ったんですけれども、コレが案外いいのがないんですよね。
とりあえず何かいいものがないかなと100円均一に行ってみたんですけれども、そこで見つけたのがこのストラップでございます。
どうですか、コレ。めちゃくちゃいいでしょう。ミッキーマウスの柄のかわいらしいストラップでございます。俺と言えばミッキーマウスじゃないですか。ミッキーマウスが大好きすぎて1年に4回もディズニーランドにいっちゃうような男じゃないですか。
・・・ってのは嘘でして、これにした理由、多分ですけれども「ネックストラップ」売り場で、一番手前にあったからじゃないでしょうか。ぶっちゃけ話、なんでもよかったんですよ。
100円均一で売っている、薄〜い布生地のネックストラップですから。どうせそう長くは使わないだろうと思い、正直なんでもよかったんですよ。
それが、それがだぞ。まさか、そこから11年の付き合いになるとは!!
ネックストラップの色褪せ具合が、11年という月日を感じさせます。
11年もの付き合いがあるこのネックストラップ。鍵がついているので、基本的にはこれがないと外に出る事ができない。つまり俺は、こいつに11年もの間、ほぼ毎日触れていたということになります。
しかしだ、不思議なことにこのネックストラップにまつわる思い出がなにひとつないのです。一緒にいる事があまりにも日常的すぎて、当たり前すぎて、何も思い出がない。
そんなネックストラップなんですけれども、11年にしてついにこのような状態になってしまいました。
ネックストラップの途中、プラスチックの素材でジョイントしている部分があるんですけれども、これが何かしらの衝撃を受けたようで、パッキリ割れてしまっております。
何をどうやっても、くっつける事ができないのです。つまりはどういうことかと言いますと、輪っかにする事ができない。すなわちそれは「首にかける事ができない」ということ。ネックストラップでありながら、ネックストラップとしての役割を果たせないものになってしまったのです。
もうこれはおしまいだ。今まで毎日当たり前のように触れていたネックストラップですので、特に愛着もなかったんですけれども、11年もの間使ったものがこうして壊れてしまうことで、はじめて愛着が湧いたります。
これを、どうやって処分するか悩みどころでございます。
・・・と、書いてはみましたが、別にこれを処分する理由はありません。
よくよく考えたらこれ、ネックストラップではありますが、これを首にかけて使用した事が実は今までないのです。
いや、厳密に言えば例えば両手が塞がっていて、一時的に使っていたこともあったかもしれない。でも俺にとって重要なのは「首にかけられる」ことではない。 キーリングにつけていることによって「ジャラジャラ」して、紛失するリスクが激減する事でございます。
ということで、千切れてしまったネックストラップ、これからも引き続き使っていこうと思います。目指すのはここから10年。2033年まで使い続ければこれは20年ものになります。
100円で購入したものを20年も使うとは、かなりロマンがありますね。
そんでもってこれを購入した2013年春の俺の年齢が22歳。つまりは22年以上使えば俺はこのネックストラップと人生の半分を過ごしているということになります。
ああ、なんて俺は物持ちの神なんでしょうか・・・。
これからもよろしく頼むぜ、ミッキーマウスのネックストラップ!
というところまで書いて文字数が4035文字になりましたので今日はこの辺でオヒラキにしたいと思います。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。明日も元気いっぱいにテキストを更新しますのでその時また会いましょう。 ・・・俺が逮捕されていなければ。
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