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アレ観た報告#14 【檻の中】

どうも、自分の家の窓からあなたの家をずーっと見ている隣人のおじさんです。

それは冗談でして肝数値高男です。
ここ最近抱えていた面倒な仕事がだいぶ片付いたんですけれども、まだまだ細かい仕事が残っておりまして、これが地味に気になってゲームをしたり本を読んだりする集中力がなかなか取り戻せない毎日でございます。このままでは娯楽を何も吸収しないまま日々が流れていくだけで、大変に不健康なのでせめて映画だけでもしっかり観ようと、週に2本くらいの頻度で映画を観ています。映画はいいですね。とりあえず映像を再生してモニターの前でそれを観ていればいいだけですから。

自分が観たい映画に出会うまでが実は大変だったりするかもしれません。そんな俺みたいな奴は Netflix や Hulu などを開いた時に表示される「あなたへのおすすめリスト」の映画を片っ端から観ればいいだけなんですけれども、俺としては自分自身の力で新しい映画を知り得たいなぁと思い、日々何か面白い映画はないかとネットで検索しまくっている日々なんですけれども、それこそ最近サービスがはじまったばかりの「Threads」をぼんやり眺めていると、ファッションモデルでタレントの滝沢カレンさんがご自身のアカウントでおすすめ映画をシェアしまくっているのを見つけます。滝沢さん、ずいぶん映画に詳しいようで、相当な数の映画を Threads で紹介しております。

その中で紹介されていた作品の中でとても気になるものがあり、先日試聴しました。今回はその作品の感想文でございます。今回観た映画は、こちらでございます。

原題:Jaula
邦題:檻の中
公開年:2022
上映時間:107分
試聴方法:Netflix で視聴

滝沢カレンさんが Threads で公開していた「檻の中」のフライヤー画像に「あなたのご近所さんは 信頼できますか?」というキャッチコピーが書かれているのが印象的で視聴することを決めました。
なんと言いましても、俺は2020年に今住んでいるど田舎の地域に引っ越してきたんですけれども、引っ越して早々に町内会に入れられました。それはそれは、高齢者中心の組織で当時まだ20代だった俺はそれなりに歓迎されたんですけれども、町内会に入ったわずか数週間後に近所の高齢者の方の訃報が。引っ越してきたばかりで会ったこともないしなぁ・・・と思っていたら臨時で町内会の会議が行われ、参加してみるとどうやら葬儀の手伝いをするとみなさん張り切っているではないですか。

つまり、どういうことなのかと言いますと昔は近所の方が亡くなったらみんなで葬式を取り行っていましたが、さすがに現代では葬儀屋もどんどん増え、近所の方が葬式の手伝いをするってのは少なくとも平成初期生まれの俺の世代では信じられない話ではあるんですけれども、どうやら俺の住んでいる地域では令和の時代だってのに今でもその風習が続いているようで、当時の町内会長さんから「肝数値さんははじめてなので、いろいろ頑張ってもらうよ。」と、喪服に着替え葬儀場に連れてかれます。とは言っても、一般的な葬儀屋が執り行っていましたのでいくら町内会とは言え俺たちがやることなんか何もないような感じですけれども、関係者しか入れない事務所みたいなところで集まった香典の計算などを2時間ほど行い、その後葬儀に参列。

翌日はまさかの火葬場まで連れて行かれ、町内会長さんに「遺族の方が食べられるお弁当を配りなさい」と言われ、火葬場の休憩室にあったダンボールの中の弁当を取り出し、机に並べようとしたら部屋にいた葬儀屋さんに「こちらで並べるので触れないでください。」とめちゃくちゃ怒られました。多分ですけれども俺のことめちゃくちゃ腹が減っている人、もしくは弁当泥棒か何かだと思ったんだろうな。
一度もお会いしたことも、話したこともないご近所の方のお骨の拾い上げまでも参加しました。頭の中では「俺ここでこんなことしていていいの?」の思いでいっぱいで頭がおかしくなりそうでした。

という出来事から「なんて最高なご近所さんなんだろう」って思うようになりました。あとはそうですねぇ・・・、町内会の活動として7月の最初の日曜日の朝8時から除草をしましょうって話がありました。で、世の中の社会人って全員日曜日が休みだとは限らないじゃないですか。何を隠そう何も隠していない俺こそ、世の中の暦とは関係のない仕事をしているので、日曜日が仕事だったりするのです。
除草の日が休みだったら参加したかったんですけれども、残念なことに朝から仕事だったので、除草のリーダー的な方に「すみません、仕事なので今回は参加できません」と正直に伝えると「わかりました。お仕事お疲れ様です。」くらいの返信は来るかなと思うじゃないですか。しかし帰ってきた言葉が「仕事前に、顔だけでも出してください。」ですよ。
多分俺のこと惚れているんだろうな、と思いました。

というわけで、ご近所さん LOVE エピソードが無数にありますので全部書くわけにはいかないのでこの辺でキャッツアイさせていただきますが、映画のキャッチコピーが「あなたのご近所さんは 信頼できますか?」だったら、俺みたいな奴は観ないわけにはいきません。

これはご近所さん同士で何かドタドタが起こる映画なんだ。下手したら「ガンニバル」みたいな事が起こるのではないかと期待で胸を膨らませて E カップになりながら映画を見始めたんですけれども、最初のあらすじが子供のいない夫婦が深夜に車を運転中、真っ黒な道路の中央車線を歩いている小さな女の子を保護。女の子の親を探すがなかなか見つからず。どうも虐待された上についには捨てられたような様子。
あれやこれや手続きを済ませ、女の子は夫婦の家で暮らすことになるのですが、心に相当深い傷を負っているようで白いチョークで引いたラインの中でしか過ごせないなど、日常生活を送るのには相当大変です。

さらに女の子を保護したあたりから、夫婦の周囲ではあれやこれや異変が起こり「あれ?もしかしてこの女の子かなりヤバイ子なのかな?」って感じになっていくのです。「サイレントヒル」でいうところの「シェリル」的な存在なのではないか?果たしてどうなっていくのだろうか?という内容なのですが、ここで思い出してほしいのが、キャッチコピーに出てきた「ご近所さん」のワード。えっ、ご近所さん??この話の流れでご近所さんとどうリンクするのだろうか?と観ていたんですが、それはラストの部分ですべてわかりました。
ここまで書いちゃっておいて書くのもアレですけれども、この「ご近所さん」の部分はそれなりにネタバレ要素かもしれない。でもこれは公式が先にキャッチコピーにしているくらいだし「ご近所さん」が大事なキーワードであることを知った上で、この物語がどう「ご近所さん」と絡んでいくのか、流れを見守りながら観ていっても十分に楽しめるので安心してください。

先日紹介した「マリグナント 狂暴な悪夢」と同じで、劇中の謎が終盤で一気に溶けていく流れが本当に気持ちよかった。何があってこんなことが起こっているのか、わからないことだらけで下手したらそれなりにストレスさえも溜まってしまっているかもしれない。しかし終盤部分での急展開ですべての線が点で結ばれ気持ち良くて仕方ない。

最近ホラー映画ばかり続いていましたが、こちらの映画は「サスペンス・ミステリー」に分類されるみたいです。ちょいと怪我をしているシーンや、子供がかわいそうなシーンとかありますけれども、過度なグロシーン。恐怖シーンなどはないので気になる方は眠れない夜に視聴するといいでしょう!

https://www.netflix.com/jp/title/80242820

というところまで書いたところで文字数が3327文字になってしまいましたので、今日はこの辺でオヒラキにしたいと思います。今日もここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました。
この文章を読んで、僕のことをすごくキモいと思ってもらえたら幸いです。明日のコンテンツでもキモいと思ってください。よろしくお願いします。

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