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オフコースの名盤 The Best Year of My Life から40年

どうも、最近まで「ヒルズ族」のことを全身ヒルまみれの人のことを指す言葉だと思っていた人です。

それは冗談でして肝数値高男です。

1970年代〜80年代、日本の音楽シーンをバリバリ引っ張ってきたバンド「オフコース」を、なぜか令和の時代に、しかもオフコース世代をかすりすらしていない俺が爆語りするテキストを昨日書きましたが、今回はその続きでございます。本当は「オフコースのこの時代の作品、バンドの雰囲気が好きなんだよなぁ・・・。」ってのを書きたかったんですけれども、それを書くにはなんとなくバンドの歴史がわかったほうがいいかなと、書いてみたら結局バンド全体の歴史を書いてしまっておりました。ああ〜なんで俺っていつもこうなんだろう〜〜。という感じで今日も最後まで異常なテンションで執筆を頑張って行きます。よかったら前回のテキストもよろしくお願いします。

1982年にデビュー当時からの小田和正さんのパートナー、鈴木康博さんがバンドを脱退。オフコースというバンドは、小田さんと鈴木さんが作ったバンドですから、その片方が脱退してしまうというのは、バンドにとって大事件でございます。
1981年の年末に発売されたアルバム「over」を提げてのツアーは1982年の6月末まで続き、ツアーラストは伝説となっている日本武道館10日公演を遂行。最終日の6月30日の公演は映像化され、これが実質5人での最後の演奏となってしまいました。
この映像は時代を超えて DVD 化、Blu-ray 化され、今もたくさんの人に愛されており、ファンからは毎年「6月30日」になると「今年もまたこの日が来た。」だなんて言われることもあったりします。
そうそう、1982年から40年後の2022年に、この日の演奏がまさかのライブアルバムとして発売されたのですが、これがマジで最高。Spotify なんかで聴けちゃったりするんですけれども、どの曲もしっかり「ライブ映え」していて、オフコースのバンドサウンドがしっかり堪能できる内容となっております。マジでおすすめなので気になる方はぜひ聴いてみてくださいな。

翌年1983年は新作アルバムやシングルが発売されず、ベスト盤のみが発売されるという、いわゆる活動休止状態になってしまいます。実はこのタイミングでレコード会社が変わったりもしたりしていました。
ネットを駆使して調べた情報によると、鈴木さんの脱退を受けて、音楽を行うイメージがまったくつかなかった小田さんは、音楽を辞めることも考えたそうなのだが、メンバーの清水さんから「4人で頑張ってみようよ。」と助言を受けて4人でオフコースの活動を続けることを決意したとのこと。
ここからの活動期間は「オフコースというバンドがなくなってもやっていけるように一人一人が力をつけるための期間」であり、当初それは「3年だけ」と期間を設け活動を行うこととしたそうです。
こんな話があったのかどうかは本当のところはわからないのですが、「バンドの解散」ありきの活動ってのは、とっても切ないものでございます。

残されたメンバーでのミーティング、楽曲作り、レコーディングなどを経て、ついに1984年4月21日にシングル「君が、嘘を、ついた」を発表。2ヶ月後の6月21日にはアルバム「The Best Year of My Life」をリリースするのですが、これがめちゃくちゃいいアルバムでして、オフコースの20年近くのキャリアの中で発表されたアルバムの中で個人的に一番好きな作品でございます。
何が最高かって、当時のオフコースからしたら「新しい音」がギッシリ入っているのです。鈴木さんが脱退をし、メンバーが4人になってしまったこと。あとはレコード会社が変わったことも少なからず影響しているのか。この時期に小田さんがメディアに出演した時にもボソッと発言しておりましたが「おんなじことをやっていても意味がない」と言っていたように、その部部分はかなり意識したのでしょう。

わかりやすく言いますと、5人時代のオフコースというのは「さよなら」の大ヒットもあったりとか、まさに武道館のライブ映像もあってなのか、女の子がウルウルしながら聴いている的な。あとはちょいとネガティブな表現になってしまいますけれども「女々しい感じの曲」だなんて当時は世間から言われてもいました。その上、都会的でオシャレなサウンドで、当時のメンバーの衣装やアルバムのジャケットの影響からか「白」が似合うような、綺麗でおしゃれなバンドでした。

しかし、4人になってから初のアルバム「The Best Year of My Life」の音作りはその辺がガラリと変わり、「愛を切り裂いて」みたいな男っぽい感じのサウンドがあったりとか、「愛よりも」のような硬い感じのサウンドがあったり、「君が、嘘を、ついた」のようなリズム感が全面に出ていたりとか、「恋びとたちのように」のようなかなりセクシーな表現を攻めた曲があったり、かと思ったら「夏の日」のような、今の時代聴いても古さを感じないポップな楽曲があったり、全体的にはシンプルな音作りが施されているんだけれどもアルバムの真ん中部分には「緑の日々」のようなスケールのデカい楽曲があったり。その中に「気をつけて」のような小田さん節全開の泣きのバラードがあったり。これまでのオフコースの作品にはないんだけれども、でも外れすぎていないという、まったく新しい「音」が散りばめられているのです。
でもそれがとっ散らかっている感じではなく、全9曲が収録されているのですがどの曲もお互いを邪魔することなく、絶妙な曲順でアルバムに収録されているのです。
このアルバムが本当によくできていて、今でも年に何回かヘビーに聴き込んでしまいます。

4人時代がはじまったばかりのオフコースの挑戦は、「The Best Year of My Life」だけではありません。アルバム発売後に「夏の日」「緑の日々」がリカットシングルとして発売されるのですが、この2曲には今でいうところの「MV」が収録されることに。
当時は MV に力を入れるアーティストはほとんどいなかったのですが、なんとこの2曲の MV はまさかの「ドラマ仕立て」の内容で、しかもオフコースのメンバーが中心に出演されているのです。

最初に発表された「夏の日」の主演はドラムスの大間さんで、ヒロインがなんと田中美佐子さん!あとは「冗談はよせ!」でお馴染みの西川のりおさんも出演されています。
楽曲の歌詞の世界観にピッタリあった爽やかな内容であり、海辺のロッヂのような白を基調としたスタジオでリハーサルをするオフコースと、恋煩いで元気のない大間さん。意中の彼女がなんと誘拐されてしまうんですよ。で、どうなってしまうのか・・・ってのは、これはぜひご自身の目で確認していただきたい。

次に発表された「緑の日々」の出演はベースの清水さん。「夏の日」の MV ではオフコースのメンバーの大間さんという設定の内容でしたが、こちらでは「オフコース」というバンドの描写はなく、主演の清水さんは元世界チャンピオンのボクサーという設定。「ロッキー」や「天国から来たチャンピオン」を合わせたような内容で、ヒロイン役に高樹沙耶さんが出演。もちろんオフコースのメンバーも出演しているし、さらにとある役では武田鉄矢さんも出演していたりと、「夏の日」とは違う仕上がりになっております。この作品もぜひ、どういう結末になるのかは、そして高樹沙耶さんが数十年後どういう人生を歩むのかは是非ご自身の目でご確認していただきたいです。

そんな昔の映像作品、一体どこで確認できるんだって話ですが、こちらは「Movie The Best Year Of My Life」という映像作品で確認することができます。数年前に Blu-ray 版も発売されたので、是非!

まだまだ語り足りないのですが、今回のテキストがすでに3000文字を超えてしまったので、次回のテキストで続きを書きたいと思います。それでは今日はこの辺で。


というところまで書いて文字数が3455文字になりましたので今日はこの辺でオヒラキにしたいと思います。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。明日も元気いっぱいにテキストを更新しますのでその時また会いましょう!!! ・・・俺が逮捕されていなければ。

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