ハロウィンについて思うこと2014。

今年のハロウィンは各地で異様な盛り上がりを見せていたようですね。日本でハロウィンが定着するのは賛成でも反対でもないけれど、お祭騒ぎに乗じた不届者が増殖するのはとても不愉快です。街を好き放題に汚すだけ汚して「楽しけりゃいーじゃん」という考えならやらないで頂きたい。

昔、勤めていた会社の前の道を毎日掃除していたことがあります。会社の前、100メートルほどの公道を毎朝毎朝ゴミ一つないように綺麗にしているのに、次の日には必ずそこらじゅうにタバコの吸殻が落ちていました。「毎日これだけ掃除してるのにどうして?」と不思議に思いましたが、簡単な話。ゴミを拾う人はまず捨てないし、捨てる人は毎日道が綺麗になっていることに気付きもしないから毎日捨てるんです。汚さない人が片付け、汚す人は永遠に汚し続けるんですよね。

巷ではお菓子くれと子供が他人の家に無差別襲撃した挙句、お菓子をもらえず怒鳴り込んでくる親もいるというから呆れ果ててしまいます。彼らは本場では訪問していい家は玄関にジャックオランタンを飾るなどして目印をつけており、決して無差別にお菓子を無心して回る祭りではないことを知っているのでしょうか。

本来のハロウィンは、秋の収穫を祝い悪霊を追い出す宗教的な意味合いのある行事です。発祥のルーツに近いヨーロッパでは日本のようなバカ騒ぎは行われておらず、今年の日本の有り様には驚いた海外の方も多かったようですね。

そもそもクリスマスやバレンタインなども本来の意味を理解しておらず、企業戦略などに乗せられて本場とは異なるやり方で「なんか楽しそうだから」イベント的に騒いでいる日本人。最近では日本の伝統行事である七五三や除夜の鐘などですら意味を知らない人がいるのですから、海外から渡来した行事の意味を「きちんと理解して!」と言う方が「何言ってるの?」と言われてしまいそうな状況です。

楽しむのは構いません。ですが、迷惑を被ってる人がいること、後始末をしている人がいることを知って、他人に迷惑をかけない範囲で節度ある行動で楽しんでほしいと思います。傍若無人な振る舞いで迷惑を被っている人がいる限り、真の定着もないと思うのです。楽しみたいならマナーを守って。

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