街の小さな本屋さん

ひと頃流行った脱サラで退職金全力投入のそば打ち職人を思い出す、街の小さなお洒落本屋さん📚
我は本に詳しいのじゃと自負する一国一城の主の自分が置きたい本だけ並べてカフェやらバーやら併設、自分のセンスを理解できるお客に謁見歓談の場を提供…たぶんそこに今私の欲しい本は無いんだよなぁ😂

地元校区に国立大学があったせいか近所に小さな書店3軒の他古書専門店が7軒ほどある恵まれた立地で小中学生の頃から店先の格安本を漁るのが大好きな昭和の子供で、それが高校生になるとバス通学路に天神があったから毎日定期券で途中下車して大型書店で1時間以上店内散策して帰るのが日課で社会人になってもその癖は抜けなかったし友人も同様で店内書棚のどの辺りに欲しい本があるか記憶するくらい生息してひと月の本代にも結構注ぎ込んでたクチでしたが決して図書館に通い詰めひたすら本を読む文学少女では無かったと言う自覚はある、だって読みたいと思う本は古本でも自分の物にして自分の本棚に並べたいのだから本に対する欲の根本が違うし感覚としては小さな本屋さんの城主様の方に近いのかもしれない。

なんにしても拘り城主様がこの棚の中から選んでいいのよと言う本の中にも買ってもいいと思える本は必ずあるだろうけど自分の手持ちの本を減らそうとしてる時にわざわざ増やすのは不本意でしかなく、もはや中古買取すら望めないものはそれをうちに連れてきた自分の責任で本を焼き捨てる罪悪感と共に可燃物にて荼毘に付してるから気軽に連れ帰れるその一冊はとても重くそれだけに自分の本棚に連れ帰る本は城主様の選んだ厳選チョイスよりもっと広い選択肢から選ばせて欲しいし、高い意識で街の小さなプライベート本屋さんや本屋文化を救うと言う崇高な自己満足に投資できる程我が家の財政面に余裕は無いのが現実問題😅

あと本屋で喋るな暴れるな飲み食いするな主義だから余計に飲食スペースを併設していない従来の大型書店巡回するし、そこで見つからない本はネットの海の密林大陸や古本遺跡からピンポイント発掘になってしまう。

大型書店でもまず自分のスマホでうろ覚えの本や目の前の本の続刊検索してから店内検索機で在庫の有無と棚の地図調べるかなぁ…自分がレジで書店員さんにお尋ねするのは自分で検索機で調べた店内在庫ラス1を所定の棚上から下まで何回見ても発見できずこれはもしやタッチの差で売り切れたタイムラグかもと思いながら無いなら取り寄せ注文を依頼するつもりの場合のみで、レジに列があるのに居座ってまで書店員さんと語りたいとは思わないしそもそも自分の中では書店を歓談の場とは想定していないあたりからして街の小さなお洒落本屋さんとはやっぱり波長が合わないんだろうなとは思っている。


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