高校生の自由研究

ある夏のこと。
私は夏休みに入ってから退屈していた。
最初の1週間はゴロゴロして過ごしていたがそこからは家にいても退屈でしょうがなかった。
気晴らしに町へ出ようかと思ったがこの暑さではとても外に出る気にはならない。
それでも近くのコンビニには夜の少し涼しい時に出掛けていた。

ある日、いつもの様にコンビニを出て帰ろうとした時、備え付けのゴミ箱の横でキラリと輝く物が見えた。
近くに行って見てみるとそれは注射器だった。
実物を見た事があるわけではないが、それがおもちゃではない事は分かった。
まず頭によぎったのはドラック(薬物)を吸引する類だったが周りには車も人もおらず今使われた形跡はない。
私は何を思ったのかその注射器をレジ袋に入れて持ち帰えることにした。
物珍しさもあったが、何より試したい事がふと頭の中に浮かんだのだ。

それは人に注射を刺してみたいという願望だった。
元々看護師を目指していたのもあって本物の注射器であればそれが試せると思ってしまった。
家に帰り改めて見てみるが質感といい重さといい本物だと確信した。
私はワクワクとドキドキが収まらず早く使ってみたい!となった。
そうするとまず、
•誰に刺すのか
•どこに刺すのか
を考えることになった。

友達や知らない人はもちろんだが刺すことをお願いするのは無理だなと思い、こっそり刺せる人を考えた。
結果、寝てる人に刺すことにした。
そしてそのターゲットは父親に決めた。
理由としては、身内である事、寝てるところに近づく事が出来る事、夜はお酒を飲んで酔っ払って寝ることが多いので少しの刺激でも起きないと思った事が条件であった。

次に、どこに刺すのかだが腕や足、胴体だと万が一大事な部分を傷つけてしまうと怖いので悩んだ。
そうして考えている時に金玉はどうだろうかと思った。
体から外に飛び出ていて刺しやすそうだし、もう子どもを作ることもないだろうから万が一壊れても問題ないと思ったのだ。
何より観察対象が金玉というのが個人的に面白かった。

決まったからには行動が早かった。
•実験対象は父親の金玉
•実験は父親が酔って寝ている時に行う。
•その後の父親の様子や金玉の状態を記録していく。

こうして私の夏休み中の自由研究が始まった。

1回目
次の日の夜、父親は会社の人と飲んできたのか既にベロベロに酔っていた。
母親はもう寝ており、父親はソファで横になったまま寝ていた。
スーツを脱ごうとしていたのかズボンは床に落ちておりパンツ一丁の姿だった。
私はすぐさま注射器を取り出した。
今回金玉に打ち込むものは食塩水だ。
まずは刺激の弱そうなものから試すことにした。
パンツの横から金玉を掴み引っ張り出した。
だらしなく伸びており、こうして金玉を触ったのもおそらく小さい頃が最後だっただろう。
改めて手の中で転がしてみると丸々とずっしりとした玉が2個あるのが袋越しに分かった。
くすぐったかったのか父親が腰をくねらせた。
起きるとマズイと思い実験を開始した。
はじめての注射、人の体に針を刺すというドキドキで手が震えていた。
金玉が逃げない様にしっかりと固定して金玉袋に先端を押し当てるが簡単には入らなかった。
少し力を入れて押し当てると袋を貫通して金玉の白膜をプツッと通過する瞬間が伝わってきた。
その時、父親は違和感を感じたのか呻き声を少し出したがそれ以上の反応はなかった。
そして金田の真ん中くらいまで刺したところで食塩水を注射した。
スムーズに入らず少し抵抗があったがそれでもピストンの部分を力を入れて押し込むと注射器内の液体を全て金玉に入れる事が出来た。
針を抜くと少し液が漏れたのか金玉が濡れていたが血は出なかった。
液を注入していない金玉と比べると大きさは一回り大きくなっていた。
その様子を見て一安心できたので金玉をパンツの中に戻し1回目の実験は終了した。
翌朝、父親の様子を確認したが特に気にしている感じがしなかったので改めて安心した。

2回目
次の機会はすぐ訪れた。
3日後の夜、家でお酒を飲んでおり日が変わるくらいの時間にベットに入って寝ていた。
私は音をたてない様に寝室に入り父親の場所を確認した。
今回は近くに母親もいる為、気づかれないように気をつけないといけなかった。
夏ということもあり薄い寝巻きに毛布も一枚だったので簡単に金玉を取り出す事が出来た。
今回打ち込むのは食紅で色をつけた水だ。
しかも一個ずつ違う色を注入する。
右の金玉には赤色、左の金玉には青色を注入する。
これで精子が作られたら紫色になるのかなぁという短絡的な発想だった。
前回の経験での慣れもありスムーズに2個の金玉に注入する事が出来た。
翌朝、父親は少し違和感を感じているのか股間を触る頻度が多かった。

3回目
次はあれから1週間後になった。
あれから射精をしたのか気になったが父親にそんな事は聞けなかった。
娘から急に『紫色の精液でた?』なんて聞かれたらどんな顔をするのだろう。
まぁ私も聞けないのだが‥。
前回同様、家で飲んでベットで寝ているところにお邪魔した。
金玉を確認すると前回に比べて大きくなっていた。
腫れているのか、まだ前回の液が残っているのか‥。
これもちゃんと記録しておこう。
今回打ち込むのは私のオシッコにした。
採取するのが嫌だったが、元々この金玉から私は作られてるし遺伝子的に拒絶されにくいだろうと思って試したかった。
違いを見るために今回は一個の金玉に注入した。
翌朝はなんともなかったが夜に仕事から帰ってくると体調が悪そうで熱があると言ってすぐ寝室に入って横になっていた。
母親から聞いた話だと金玉も痛むらしい。
私はそれを聞いてそろそろヤバいのかな?と思ったし私のオシッコがダメだったの?とちょっとムカついた。

4回目
あれから父親はまる1日寝込んでおり翌日病院に行くことになった。
寝付けないということで睡眠薬を飲んで今は寝ている。
私はこれが金玉で実験が出来る最後のチャンスだと思った。
最後という事で私は1番試したかったものを選んだ。
それは『デスソース』である。
見るからにアウトなものなだけにもう少し後を考えていたが、金玉がもたなそうなのでしょうがない。
母親は父親の原因がわからない事から感染する事も考えて別室で寝ていた為、寝室には入りやすかった。
私は寝ている父親から金玉を取り出すと金玉がゆで卵サイズまで腫れていた。
弾力は最初の頃と比べて少し落ちており触ると父親は苦しそうにしていた。
私は父親の金玉に向かって一言声をかけた。

『今まで実験に付き合ってくれてありがとうね。もうこれで終わりだから。壊れていく様子、楽しみに見てるからね。』

そして2個の金玉に注入した。

反応はすぐに起きた。
父親は目を見開き大声を上げて股間をおさえながらベットの上をのたうち回っていた。
アツイ!イタイ!アツイ!と叫び苦しそうだった。
その声を聞いて母親が来ていることに気づいた私はベットの下に身を隠した。
駆けつけた母親が父親の様子をみるとすぐに救急車を呼んだ。
私は救急隊員に父親が運ばれたのを見て寝室から抜け出し母親に合流した。
病院に着く頃には金玉はメロンサイズまで腫れており父親は気を失っていた。

後日、お医者さんから聞いた話だと、父親の金玉は組織がぐちゃぐちゃに壊れており、最終的に父親自身が痛みのあまり金玉を握り潰していたという。
金玉袋を切開して確認する頃には金玉は変色して原型を失っていたらしい。
私はそれを聞いている時何故か興奮していた。

父親は命に別状はない様で1か月程で退院することになった。
どうして金玉があんな事になったのか、原因が分からないとのことだったがそれもそうだろう。

私はこの貴重な体験をしっかりとノートに残しておく事にする。
また実験が出来る日が来ることを楽しみにしながら‥。

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