第34話 ご飯を美味しそうに味わってるのを見たことがないの?大丈夫?

「モピ夫!すごく会いたかった!!♡♡」

「モ、モピ子!?」

急に抱きつかれたモピ夫はとてもびっくりした。

「なんか…いつもとテンションが違うねべいべ」

「そうかしら?」

テンションのおかしいモピ子に、教室のみんなもザワザワし始めた。

「それにしても、だいぶ遅れて登校してきたね。どうして遅れてきたんだい?すごく珍しいけど。」

「あら!今日はね!朝ごはんが美味しすぎてゆっくり味わって食べていたら遅くなっちゃったの!」

「あ、朝ごはんが?そうなのかい?」

モピ夫は、モピ子の言動に大変違和感を感じた。モピ子は今まで一度も遅刻してきた事がないし、第一、ご飯をそんな美味しそうに味わってるのも見たことがない。そもそも、会いたかった♡と一度でもデレてきたこともないし、むろん抱きついてきたことなんて地の果てレベルでない。これは、怪しい。もしかして、モピ子が何らかの病にかかってしまったのではないか…?と思った。

「モピ子…、病院に行った方がいいんじゃないのかい?!」

「えー?何で病院?私は普通…というかむしろとても元気よ!すごく息もしやすいし、気分も上がってる!」

「それも逆に怪しいのさ。よし、病院に連れていくよ!」

モピ夫は、抱きついてきているモピ子を剥がして手を握るー。

「いいのにー!」





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