すれ違ったマサヤに笑われた俺と笑われなかったお前

どうやら僕は自己肯定感高い奴が苦手らしい。
なんでそんな自己評価高いんだよ、そんな上等な人間じゃないだろと思ってしまう。きっと自己評価高い人って親とか周りの人から褒められ続けてきたんだろうなぁ、挫折とかしたことないんだろうなぁって偏見で見てた。きっと、どっちが楽な人生とかはなくてどっちみち茨の道なんやろうけども。ただ、よく考えてみたら僕自身も親から否定されてきたみたいな悲しい人生じゃないし、大した挫折を経験したわけでもない。まぁ平々凡々な人生でございって感じなわけだ。ならばなぜ僕はこんなにも自己肯定感が低いのだろうと考えてみると、それは自分で自分を否定しているからだと考えついた。他の誰でもなく自分だった。あらゆる自分の行動を背後から見ている自分がいて、冷笑している。そんな臆病な自尊心と尊大な羞恥心を持っているからだろう。自己肯定感は低いけど、自尊心は高いっていうところが悪さしてる気がする。
この肥大した自尊心を守るために稀代のうつけ者を演じているのが今の自分かな。うつけ者と言うか道化を演じてたほうが楽なんだよな。背後から観てる自分はそれを本当の自分とは思ってないから、言い訳ができるから。冷静に考えたらいつまでそんな子供じみた事してんだって、気になるな…。

そういうことで、自己肯定感高いやつ見ると羨ましく感じて、転じて嫌に感じるんだろうな。この感情を表に発露してしまえば、これは本当に虎になってしまうのだろう。

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