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入道雲について語るときに僕の語ること
入道雲とは
積乱雲・雄大積雲の俗称で、雷や激しい雨を降らせる雲。晴れた日の日射によって暖められた空気が上空へ昇り、空気の中に含まれていた水蒸気が冷やされ、水滴や氷の粒に変化する。それが積雲となり、積雲が発達したものが入道雲になる。日差しが強い時期によく目にする。
語源は入道(仏寺の坊主)から由来しており、坊主頭に似ていることからこの名称になっている。
私は小さいころから入道雲が好きだった。
おそらく「天空の城ラピュタ」のせいだろう。作中でラピュタは、竜の巣と呼ばれる巨大な積乱雲の中にあるとされていて、パズーとシータはそこを目指して冒険していく。
この映画を観た少年少女は現実世界で、入道雲に伝説の王国を夢見るのだ。「銀魂」の神楽のように。
しかし、ジブリ好きというだけでは入道雲好きかということ説明しきれない。「エモい」という言葉で片づけても良いのだが、私はこの言葉に対してある種のアレルギー反応を起こすのでそれはしない。故にここであえて自分なりの言葉にしてみたい。
恐らく大きな要因は諦観である。入道雲は言うまでもなく自然、地球のシステムの産物である。しかしその鮮明な境界線と不規則な造形は人間が作り出した芸術品よりも美しく我々の目に飛び込んでくる。まじまじと巨大な空のアートを観測していると、「なんてオレはちっぽけな人間なんだ」とひたすら膝をついて崇拝するしかなくなる。一種のフェティシズムに近いのだろうか。(ここで述べたフェティシズムは元々のフランス語の意味である「呪物崇拝」のニュアンスで、倒錯した性的嗜好について言及したいわけではないのであしからず)
正直今回はそこまで長く書くことが無い。だからここではあまり多くは語らず、最近撮影した入道雲の写真を置いておく。iPhoneSEで撮ったものなので画質は保証できない。
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個人的に一番入道雲が一番美しく見える時間は、この時期だと16時半頃だ。この時間になったら空を見上げて人間のちっぽけさを味わってみよう。おせっかいだが入道雲を見ながら聞くとマジックポイントが回復する曲を紹介してこの話は終わる。
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