【感想】BPLS2[DDR] 各チーム振り返り 【TAITO STATION Tradz編】
こんにちは。音楽ゲームのグローバル化を意識した演出と、プロ選手による極限の戦いが幾度となく繰り広げられたDDRも終わってしまいました。
今回は不気味な戦略で相手をいやらしく攻めたTradzについて語りたいと思います。素人の戯言ながら楽しんでいただけたら幸いです。
The Party Rockers here to beat.
TAITO STATION Tradz
戦績
Regular Stage
GroupA 4位 勝ち点1[0勝1分2敗]23pt
決勝トーナメント
クォーターファイナル敗退
チームへのコメント
IIDX・SDVXのTradzのチームカラーを受け継ぎ、火力が高くトリッキーな戦略がとれるメンバーを揃えてきました。
①BOOST常備、トリッキーで高密度な譜面ほど実力を発揮する独自のスタイルで相手を翻弄するYUDAI選手
②中難易度帯においては圧倒的な防御範囲と火力の高さでチームの特攻隊長を務めるTHOR選手
③高難易度譜面を筆頭にどのジャンルも穴がなくこなせるオールラウンダーのMENN選手
全体的に高難易度譜面に強い選手が揃っており、SDVX同様決勝トーナメントを意識したメンバーという印象を受けました。またトリッキー譜面に強い選手が揃っており、解説のgahouさんに「パルプンテ」と言わせるほど何をしでかすかわからない危険さを持ち合わせていました。
とはいえ試合は初戦のシルクハットにこそ引き分けたものの、その後は思うように勝ちに繋がらず。得意の高難易度が解放されたクォーターファイナルでも勝ちきれず、全体を通して本番の魔物に泣かされたチームとなった印象です(もっとも、対戦相手もある意味Tradz対策で泣きたくなった気がしていますが...)。
ただ、優勝するには十分すぎるパワーがあるチームなのは確かです。来シーズンこそ、そのいやらしさを存分に発揮して勝利を重ねてほしいです。
各選手への寸評
ここからはチームの各選手へコメントをしたいと思います。
Dr. BOOST
YUDAI(ゆうだい)
出場回数
レギュラーシーズン 3回(2nd 2回 3rd 1回)
決勝トーナメント 2回(2nd 1回 3rd 1回)
獲得pt
レギュラーシーズン 6pt
決勝トーナメント 6pt
あらゆる機種で変な面白い遊びを追求するトリッキーな譜面を得意とする選手です。KACをはじめとする大会経験はもちろん、大会の運営経験もあることから、人前でパフォーマンスを発揮することに大きなアドバンテージを持っており、加えて大会での爆発力と人が嫌がる譜面が得意なことを高く評価され、Tradzのエースに抜擢されました。
ですが今回の結果は辛いものが多く、特に終盤で崩れてポイントを逃す場面が何度もありました。ストラテジーカードを使ったにもかかわらず2タテを喰らったゲーパニ戦もまさにその例であり、今期はBPLの魔物に尽く呑まれてしまいました。
ただメインフィールドであるLv18が開放されたクォーターファイナルでは日本最強のO4MA.選手と互角の戦いをしており、爆発力の高さを見事に見せつけました。だからこそ来期はトリッキーな攻め方で大暴れして欲しいです。
雷神
THOR(とーる)
出場回数
レギュラーシーズン 5回(1st 2回 2nd 1回 3rd 2回)
決勝トーナメント 1回(3rd 1回)
獲得pt
レギュラーシーズン 16pt
決勝トーナメント 0pt
Tradzの中難易度担当として指名された選手です。Lv15〜17のスコアに自信があり、高い密度の譜面でも高精度で捌き切る強みがあり、レギュラーステージでの活躍が期待されていました。
しかしTHOR選手の最大の強さはその圧倒的な勝負強さ。1st Matchで確実にポイントを持ち帰り、3rd Matchでは相手チームのエースと当たっても喰らいつく大活躍を見せました。極め付けはGiGO戦でKAC常連の強豪UN-LIM選手を2タテするといったやりたい放題の大活躍。気付けば2巡指名選手トップの16ptを獲得する大暴れっぷりでした。
高難易度が解放されたクォーターファイナルでは惜しくも0ptで終わってしまいましたが、期待された役割以上の結果を残したTHOR選手の今後の活躍は楽しみでしかありません。来期以降もその本番力で強敵を圧倒して欲しいです。
可能性は無限大
MENN(めん)
出場回数
レギュラーシーズン 4回(1st 1回 3rd 3回)
決勝トーナメント 1回(1st 1回)
獲得pt
レギュラーシーズン 1pt
決勝トーナメント 1pt
主に高難易度をメインフィールドとする選手で、どんなジャンルでも幅広く対応できる強さを持ち合わせています。Tradzのチームカラーにぴったりな破壊力と変幻自在の戦略で他チームを追い詰めるだろうと思われました。
レギュラーステージでは守備範囲の広さから主に3rd Matchを担当することになりましたが、結果は苦難の連続でした。(相手が本番で爆発していたこともありますが)開幕戦で1ptを取って以来、得意の高難度でもトリッキーな低難易度でもポイントに恵まれない状況が続きました。これほどまでにBPLの魔物に取り憑かれた中で戦いを続けるのは非常に苦しかったと思います。
ですがクォーターファイナルでは1点差で負けてしまったANTI ANTHEMの悔しさを払拭し、Ace outで勝利する活躍を見せました(この試合でプロ選手全員が「勝って」ポイントを得たことになりました)。無限大の可能性を見せつけたMENN選手の今後の活躍が楽しみです。
チームへの総評
ドラフト時点では何をするかわからない危険なチームと言われていましたが、本番では結果に繋がらない苦しい戦いが続きました。それでも「山賊」の呼び名に恥じない横暴とすら言えるトリックプレーを重ねてBPLの場を盛り上げてきたのは間違いないです。
また今回もチームの熱心なプロモーションにより、試合の外でも各選手の魅力を発信する機会が多かったチームでもありました。今後も時間と共に増えるサポーターを惹きつけるイベントの数々を楽しみにしています。
がんばります