見出し画像

【感想】第6回 べあー杯 振り返り(タッグバトル編)

 こんにちは、運営スタッフとして筐体周辺をうろちょろさせていただいた、Tradzの服を着ている男のT2-Kです。レジャーランドでのイベントなのに別チームの服着てすみません…
 早速ですがBPLの登竜門的大会としてすっかり定着した第6回 べあー杯の試合の感想について語っていきます。こちらの記事ではタッグバトルの振り返りをしていきたいと思います。長文になってしまいますが、お付き合いいただければと思います。

第6回べあー杯 出場者紹介

第6回 べあー杯 について(べあーさんのnote)

【感想】第6回 べあー杯 振り返り(チーム戦編)
こちらも併せて読んでいただけると嬉しいです。

Day2:タッグバトル

beatmania IIDX 大会 第6回 べあー杯 タッグバトル戦 in 神奈川レジャーランド厚木店

 今回はべあー杯初のタッグバトルとあり、前例がほとんどないルールの中で各チームがどのような戦略で挑むのか、かなり難しかったと思います。参戦が決まったチームはDAY1以上にバリエーション豊かになっており、選曲もカラーがハッキリと出たものになりました。
 その中でも優勝候補はやはりBPLプロ選手2人からなる帰ってきた腕押しブラザーズだと予想していました。また、守備範囲が広いExceptional Proficiencyも優勝争いに入るだろうと思いました。

予選

第1試合
ALIVE vs 真 46 FAN BOYS

選曲
WAKAME:SWEET LAB
EGPT:RISLIM -Remix-
46FAN:世界の果てに約束の凱歌を -ReUnion-
NO46TK:Catch Our Fire!
試合結果:真 46 FAN BOYS WIN!! (ALIVE 4-9 真 46 FAN BOYS)

 初戦で当たるのは単発系に強いチームALIVEと、全レベル帯・ジャンルに隙の無い真 46 FAN BOYSです。得意フィールドが分かれていることもあり、一戦目にして早くも戦略がハッキリと分かれた試合となりました。
 WAKAME選手は得意のスクラッチ・ガチ押しスキルを存分に活かせるSWEET LABを選択。WAKAME選手の十八番と言える必殺の武器ですが、中盤でNO46TK選手が捲り上げてそのまま逃げ切りに成功し1位を奪取WAKAME選手は46FAN選手に1点差まで迫られたものの2位を死守しました。
 続いてEGPT選手はハネたリズムで来る縦連、スクラッチを処理する力が問われるRISLIM -Remix-を選択。EGPT選手・WAKAME選手両者の強さを活かせる選曲となりましたが、序盤から細かく順位が入れ替わる激しい戦いに。最後の最後まで誰が1位になるかわからない中、自選のEGPT選手がトップ、そしてWAKAME選手と46FAN選手が同点2位でフィニッシュ(なんとNO46TK選手も2位と2点差と僅差でした)。同率2位でポイントを取った真 46 FAN BOYSはいい形で自選のターンを回すことに成功しました。
 物量系に強い真 46 FAN BOYSですが、選んできたのはKACテーマソング2連発。1曲目は高速の同時押し・スクラッチ複合・階段・チャージノーツを捌くスキルを要求される世界の果てに約束の凱歌を -ReUnion-
真 46 FAN BOYSの2名は序盤からバチバチに光らせてきており、ALIVEに一切差を詰めることを許さぬまま、両者3800overでワンツーフィニッシュ。持ち前の物量スキルを見せつける形となりました。
 続く2曲目は独特なトリル絡み・スクラッチ複合・階段状の乱打が続くCatch Our Fire!こちらも序盤から真 46 FAN BOYSが飛ばしてきており、どんどん差を広げていって再びワンツーフィニッシュに成功しました(しかもNO46TK選手は自己ベスト+7点です)。
 第1試合の結果は、ALIVEの得意分野を跳ね返し、自選を2曲とも取り切った真 46 FAN BOYSが4-9で勝利となりました。初戦にして他選を取り切ることの重要さがわかったいい試合でした。

第2試合
Level 8 vs ビジネスフレンド

選曲
PICO:Blue Bird feat. Kanae Asaba
NAGACH:lights
NORI:罪過の聖堂
U76NER:ピアノ独奏無言歌 ""灰燼""
試合結果:DRAW (Level 8 6-6 ビジネスフレンド)

癖の強いズレハネ系に自信のあるLevel 8と、ソフラン等の研究必須譜面に強みを持つビジネスフレンドの対決です。どちらもトリッキーな譜面を得意としているので、ここで選ばれた譜面はどれもやりたくないですね…
 PICO選手は独特の変則リズムで集中してノーツを捌く力が問われるBlue Bird feat. Kanae Asaba。PICO選手はMIRRORを選択しており、研究量の多さが伺えました。ハネリズムに強いLevel 8の2名は終始安定させて光らせ続けてワンツーフィニッシュを決めました(PICO選手に至ってはMAX-9を叩き出しています)。
 続くNAGACH選手の選曲はハネリズムで丁寧にノーツを拾うスキルが問われるlights。自選のLevel 8は正規系を選択しており、相当な自信があることが感じられました。とにかく光らせづらい(はずの)譜面ながら、Level 8は完璧に光らせ切って再びワンツーフィニッシュに成功。Level 8は幸先のいい出だしとなりました。
 しかしここからはビジネスフレンドのターン。選んだのは当然しりとり得意のソフラン曲の中でも特に研究が必要な2曲。まず初めに飛んできたのはIIDX30屈指の癖の強さを誇る新世代ソフラン曲の罪過の聖堂。やはりビジネスフレンドの研究量は尋常でなく、ミスなく完璧に捌き切って上位を独占(NORI選手に至っては2048点を叩き出しています)。お手本のような完璧なプレー、見事でした。
 そしてエグいソフラン曲2つめは細かい縦連交じりの乱打に加速トリルと光らせる気がない譜面のピアノ独奏無言歌 ""灰燼""。こちらもまたビジネスフレンドの研究の成果が遺憾なく発揮されており、Level 8をどんどん突き放して余裕のワンツーフィニッシュ(NORI選手のお茶目な同点狙いは失敗)となりました。
 試合の結果、全選手に3ptずつ入ったことで引き分けとなりました。というわけで、べあー杯名物「サドンデス」のお時間です。

サドンデス
PICO vs U76NER

選曲:minimalian
試合結果:PICO WIN!!

 サドンデスで選ばれたのはBPM141で繰り返し配置を確実に光らせる集中力が求められるminimalian。お互い癖曲・単発系の実力が高く、しかも譜面は2P RANDOMで全く同じ条件。古い曲らしいいやらしい譜面でしたが、集中して捌き切り、MAX-6を叩き出したPICO選手が勝利となり、Level 8が勝ちぬけを決めました。

第3試合
H2O vs ふたりはプリキュア CoCo壱は2辛

選曲
TIN3TO:TIEFSEE
86*:THE F∀UST
WELLOW:BLACK.by X-Cross Fade
ENMT!!:真 地獄超特急 -HELL or HELL-
試合結果:ふたりはプリキュア CoCo壱は2辛 WIN!! (H2O 2-10 ふたりはプリキュア CoCo壱は2辛)

鍵盤譜面に強みを持つH2Oですが、いきなり尖った武器を持つオールラウンダーコンビであるふたりはプリキュアと当たることになりました。
 H2Oは2曲とも自身の強みを活かせる鍵盤譜面を選んできました。まず選んできたのはトリル交じりの中速乱打が2分間続くTIEFSEE。このレベルのプレーヤーは確実に僅差となる精度勝負を仕掛けましたが、まずは86*選手が順調な滑り出し。ところが中盤でWELLOW選手が捲り上げるとそのまま1位をキープ。86*選手は2位を死守したものの、自選を取られる少し痛い展開になりました。
 続くH2Oの2曲目は、曲が進むにつれて鍵盤の密度が上がっていくTHE F∀UST。H2OはRANDOM、ふたりはプリキュアはMIRROとチームごとにオプションが分かれましたが、RANDOMが片側に寄る厳しい配置にそんな譜面でも86*選手は自己ベスト-5点の好プレーながら、MIRRORでMAX-76を叩き出したWELLOW選手が1位を奪取することになりました。
 鍵盤で攻めたH2Oに対し、ふたりはプリキュアの選曲はスクラッチとなりました。1曲目はキュアブラックWELLOW選手が得意とする16分スクラッチ複合譜面のBLACK.by X-Cross Fade。WELLOW選手はRANDOM、86*選手は正規、TIN3TO選手とENMT!!選手はR-RANとオプションが分かれましたが、ここは自選のプリキュアがワンツーフィニッシュを決めました。WELLOW選手に至っては大台の3400を一発で乗せており、とんでもない実力を遺憾なく見せつける形になりました。
 続くキュアホワイトENMT!!選手が出した曲は脱法チャージでお馴染みのスクラッチ譜面である真 地獄超特急 -HELL or HELL-。H2Oは正規、WELLOW選手はRANDOM、ENMT!!選手はR-RANとオプションが分かれましたが、自選のプリキュアはどんな配置だろうとお構いなしで光らせ続けてワンツーフィニッシュ。WELLOW選手は自己ベスト-6点という安定性の高さが恐ろしかったです。
 結果、H2Oの選曲を跳ね返して自選を確実に決めたふたりはプリキュア2-10で勝利となりました。H2Oの2選手もかなり良いプレーだったのですが、プリキュアの勢いが凄まじかったです。

第4試合
一蓮托生 vs アツアツの🍢🍲

選曲
RENNE:音楽
TAKWAN:ピアノ独奏無言歌 "灰燼"
STYU--:Outbreak
ODEN.:Emera
試合結果:DRAW (一蓮托生 6-6 アツアツの🍢🍲)

 曲者大好きな一蓮托生と、正統派譜面に強いアツアツのおでんシチューの対決です。一蓮托生は自選を通す力がかなり強いですが、防御力の高いアツアツのおでんシチュー相手にどう挑むのか注目でした。
 一蓮托生はチームコメントに書いた通り、得意科目の音楽を選んできました。ソフラン力に長けている一蓮托生の両選手はズレ・高密度・縦連を悉く光らせ、ソフランもお構いなし。両者とも2700overを出して1位、2位を独占してきました。
 そして2曲目は同じくソフラン・縦連・トリルがやりたい放題譜面のピアノ独奏無言歌 "灰燼"。一蓮托生はともにMIRRORで対策してきており、難所をしっかりと攻略して余裕のワンツーフィニッシュ。アツアツのおでんシチューはRANDOMに恵まれなかったのも痛かったと思います。
 キワモノ譜面が続いた後は、素直な正統派譜面のターンです。1曲目はSTYU--選手の得意とする同時押し主体の高速乱打とスクラッチ複合譜面のOutbreakを選択。最初は横並びが続いたものの、徐々にODEN.選手・STYU--選手が少しずつ差をつけていき、ワンツーフィニッシュに成功。TAKWAN選手は自己ベストを出していますが、STYU--選手が自己ベスト-1点、ODEN.選手はMAX=28とハチャメチャなスコアを出しているのが強かったです。
 続くODEN.選手の選曲は、突然降ってくる縦連・3連符への対応力が問われるEmera。TradzのDDRアドバイザーでもあるODEN.選手らしい選曲ですが、なんとここでTAKWAN選手が驚異的な精度を発揮。終盤まで1位を保っていたものの、終盤の3連符でODEN.選手・STYU--選手ともに前に出て逆転に成功。まさかの終盤での逆転により引き分けが確定。よって再びサドンデス突入となりました。

サドンデス
TAKWAN vs STYU--

選曲:True Blue
試合結果:TAKWAN WIN!!

 サドンデスでU76NER選手が引き当てたのは、正統派16分乱打譜面のTrue Blue。ここにきて精度勝負となり、選手としてはかなり嫌な選曲になったと思いました。
 当然ながら両選手ともほとんど横並びで続いていきましたが、少しずつTAKWAN選手が前に出てくる展開に。最後は1桁差まで迫られたものの、自己ベスト+1点を叩き出して7点差で逃げ切りに成功。強敵STYU--選手を下し、一蓮托生が2回戦進出となりました。

第5試合
たべもの兄弟 vs 帰ってきた腕押しブラザーズ

選曲
JAGAO0:POSSESSION
SSM:罪過の聖堂
ANSA:ALBA -黎明-
KCHP72:Carry Me Away
試合結果:帰ってきた腕押しブラザーズ WIN!! (たべもの兄弟 4-8 帰ってきた腕押しブラザーズ)

 両チームともオールラウンダー寄りですが、その中でも癖曲を好むたべもの兄弟ガチ押し寄りの正統派譜面に強い帰ってきた腕押しブラザーズ兄弟対決となりました。得意傾向がハッキリと分かれているということは…
 たべもの兄弟の選曲はTHE・SOF-LAN。DDRも得意としているJAGAO0選手はソフランの対応力と同時押しの精度が求められるPOSSESSION。たべもの兄弟はソフランをギアチェンなしで、腕押しブラザーズは皿チョンを使って対処しましたが、SSM選手が特にうまく攻略する中、なんとANSA選手が2位に浮上。そしてラストの同時押しラッシュでANSA選手が1位なり、最後の最後でさらにKCHP72選手が一気に1位までごぼう抜きを果たし、1曲目はまさかの腕押しブラザーズがカウンターとなりました。
 が、タダで負けないのがたべもの兄弟。2曲目は悪夢のソフラン曲である罪過の聖堂。KCHP72選手はMIRRORを選び、他3選手はRANDOMとなりましたが…結果としてどの選手も程よく事故を起こすとんでもない戦いになっちゃいました(ある意味今大会のハイライト)。その中でも着実に対応できたJAGAO0選手が1位、前半のミスをすぐに立て直したSSM選手が2位でワンツーを決めました。
 続く腕押しブラザーズのターンですが…これ腕押しか?と言わんばかりの中高速譜面を選択してきました。1曲目はANSA選手・KCHP72選手ともに得意とする中高速で乱打・チャージ絡みが降るALBA -黎明-を選択。とはいえ点差がほとんどつかない接戦が続きましたが、後半につれて少しずつ腕押しブラザーズが差をつけていき、ワンツーフィニッシュに成功KCHP72選手はMAX-36と驚異的なスコアを叩き出しています。プロコワイ。
 第5試合の締めくくりは曲特有のリズムで降る乱打に程よくスクラッチが絡むCarry Me Away(ボルテ初出なのは知りませんでした)。自選のKCHP72選手は一切崩れないすさまじい精度を発揮しており余裕の1位となりましたが、ここでSSM選手がANSA選手にしっかりと食らいつき、4点差で2位を奪取。試合の結果は4-8で腕押しブラザーズが勝利となったものの、たべもの兄弟は見せ場を作ることに成功しており、非常に良い試合だったと思います。

第6試合
Exceptional Proficiency vs kansai EVOLVED

選曲
KEEL:BLACK.by X-Cross Fade
PHN!X:Lords Of The Roundtable
DIVVV.:apo:llioth
TAKA.S:Blaze it UP!
試合結果:Exceptional Proficiency WIN!! (Exceptional Proficiency 9-4 kansai EVOLVED)

 1回戦最終試合は、地方代表選手勢揃いと言わんばかりの対戦カードとなりました。すべてのジャンルにおいて隙の無いExceptional Proficiency相手に、鍵盤力トップクラスのkansai EVOLVEDがどう挑むのか注目でした。
 全ジャンルの中でも特にスクラッチに強いExceptional Proficiencyの選曲は怒涛のスクラッチ祭り。1曲目は重いスクラッチ複合譜面のBLACK.by X-Cross Fade。やはりKEEL選手が飛びぬけて強く3348点でフルコンボを決めて余裕の1位。そして意外にも(?)TAKA.S選手が必死に食らいついたものの、PHN!X選手は決して2位を譲らずにフィニッシュ。流石のスクラッチテクニックでした。
 続く2つ目のスクラッチ譜面は、速いBPMでひっきりなしに飛んでくるスクラッチ複合が容赦ないLords Of The Roundtable(PHN!X選手の曲名発音は必聴)。全員のオプションが分かれた上に、Exceptional Proficiencyの画面が遅れる非常に観づらいものとなってしまいましたが、こちらもまたPHN!X選手、KEEL選手とも余裕で走り切ってワンツーフィニッシュを決めました。
 重いスクラッチのターンが続きましたが、ここからはkansai EVOLVEDのターン。選曲はDIVVV.選手の強みがフルに発揮できる☆11を2つ出してきました。1曲目は高速のスクラッチ複合が難しいapo:llioth(ボルテで戦いませんか?)。前半はkansai EVOLVEDの2選手がリードをしていましたが、スクラッチ力に自信のあるExceptional Proficiencyがどんどん巻き上げていき、DIVVV.選手を6点抜き去り同点2位。TAKA.S選手が3点差を制して1位を奪取したものの、非常に痛い結果となりました。
 1回戦の締めくくりとなるのは、中高速のスクラッチ複合を捌く力が求められるBlaze it UP!。こちらは終始PHN!X選手とTAKA.S選手の激しい鍔迫り合いが繰り広げられ、PHN!X選手は自己ベストを8点伸ばしたものの、7点差でTAKA.S選手が1位を守り切りました
 圧倒的なスクラッチ力と守備範囲の広さにより、9-4でExceptional Proficiencyが勝利となりました。kansai EVOLVEDは戦略はハマっていたもの、KEEL選手・PHN!X選手の防御の固さが光った試合でした。

敗者復活戦 Aグループ
たべもの兄弟 vs ALIVE vs ビジネスフレンド

1曲目:Macho Gang
試合結果:1st-U76NER, 2nd-SSM, 3rd-WAKAME
2曲目:金野火織の金色提言
試合結果:1st-NORI, 2nd-JAGAO0, 3rd-EGPT

 強者揃いのタッグバトル、タダで敗退するには惜しいチームばかりです。べあー杯名物「ランダム選曲」による課題曲抽選で敗者復活が行われました。
 敗者復活Aグループは全体的にトリッキーな低難易度譜面に自信があるメンバーが揃っています。そんな中選ばれたのは、まず縦連祭りに変則的なリズムで降るスクラッチが厄介なMacho Gang。いかにも全員得意そうな選曲となりましたが、やはり序盤から順位が激しく入れ替わる展開となりました。そしてブレイク時点ではSSM選手がU76NER選手に4点差をつけて先行していましたが、ラストのフレーズでU76NER選手が捲り上げ、5点差で勝利となりました。
 続いて選ばれたのは、瞬間密度がとんでもない超高速曲の金野火織の金色提言。重めの選曲ともあり、高難易度にも強いJAGAO0選手が先制したかと思いきや、ここでNORI選手が意地を見せてきました。1桁差の接戦が続く中、NORI選手は最後のフレーズで崩れず逃げ切りに成功。ビジネスフレンドが4ptで敗者復活となりました。

敗者復活戦 Bグループ
H2O vs アツアツの🍢🍲 vs kansai EVOLVED

1曲目:Smashing Wedge
試合結果:1st-TAKA.S, 2nd-STYU--, 3rd-86*
2曲目:Agnus Dei
試合結果:1st-ODEN, 2nd-TIN3TO, 3rd-DIVVV.

 敗者復活Bグループは鍵盤力に自信のある選手が揃いました。内心スクラッチ曲が出てほしいと思いながらどの難易度帯もこなせる選手が揃っており、自分の実力をどこまで出せるかが勝負の分かれ目になると思いました。
 1曲目に選ばれたのはBPM215の超高速で絶え間なくラッシュが降るSmashing Wedge。86*選手、STYU--選手、TAKA.S選手いずれも高速高密度鍵盤は得意としているものの、やはりTAKA.S選手が頭一つ抜ける形に。曲が進むにつれてどんどん差をつけていき、気付けば3745点でぶっちぎりのトップ。そして2位争いもかなり激しかったのですが、序盤から判定合わせに成功したSTYU--選手が逃げ切ることになりました。
 続く2曲目は傾向がガラリと変わり、微妙なBPMの揺れとズレ配置が難しいAgnus DeiDay1でも名勝負を作った曲ともあり、敗者復活戦にピッタリのものになりました。やはりどの選手もほぼ横一線の戦いとなりましたが、減速に上手く対応しきったODEN.選手が1位、続いて全体的に安定させてフルコンボを達成したDIVVV.選手が2位となりました。
 ここでアツアツのおでんシチューとkansai EVOLVEDが3ptずつで同点となり、敗者復活戦もサドンデスに突入となりました。

サドンデス
ODEN. vs TAKA.S

選曲:CaptivAte~裁き~
試合結果:ODEN. WIN!!

 サドンデスで選ばれたのは、速めのBPMで横に広い配置が多いCaptivAte~裁き~となりました(Agnus Deiと2連続でギタドラからの選曲となったのは、U76NER選手のパワーでしょうか)。☆9と低難易度譜面ということもあり、点差がつかずほぼ横ばいの戦いになりました。中盤のブレイク後は徐々にTAKA.S選手が先行しましたが、最後の乱打でODEN.選手が大逆転!激闘の末、アツアツのおでんシチューが敗者復活となりました。

2回戦

第1試合
Level 8 vs ふたりはプリキュア CoCo壱は2辛

選曲
PICO:ANEMONE
NAGACH:恋はどう?モロ◎波動OK☆方程式!!
WELLOW:Confiserie
ENMT!!:EMERALDAS
試合結果:ふたりはプリキュア WIN!! (Level 8 6-7 ふたりはプリキュア)

 いよいよ2回戦。どの組み合わせも強者揃いですが、第1試合は得意傾向が全く異なる2チームでの対戦となりました。先鋒はもはやお互いわかり切っているため、如何に他選を喰えるかが注目ポイントでした。
 単発に強いLevel 108が選んできたのはまさに心臓勝負と言わんばかりの2曲。まず1曲目は落ち着いたボーカル曲のフレーズを丁寧に捌く力が求められるANEMONE固定オプションの魔術師PICO選手はここでMIRRORと珍しい選択をしています。この曲が大差など付くわけがなく、特にPICO選手とWELLOW選手が激しい争いを繰り広げ、1点差でPICO選手が勝利となりました。とはいえ他選で2位を取ったWELLOW選手はLevel 8にプレッシャーを与えることに成功したのではないでしょうか。
 続いて投げてきたのは、曲名とは反対に終始ガチ押しする力が問われる恋はどう?モロ◎波動OK☆方程式!!。自選のLevel 8は正規系を選択しており、相当の自信が伺えました。とはいえやはり全員の水準が非常に高い勝負となり、点差が全然つかない試合となりましたが、ここで自選のLevel 8が揃ってMAX-16を出して1位。まさかの奇跡にびっくりするしかありませんでした。
 単発が続いた後は、プリキュアによる激しい攻撃のターンです。まず手始めに選ばれたのは高密度鍵盤がずっと降り注ぐConfiserie。高難易度譜面を得意とするWELLOW選手、ENMT!!選手がアクセル全開で突き進み、全く点差を詰められることがないまま余裕のワンツー。WELLOW選手に至っては3500overでフルコンとやりたい放題でした(譜面ハズレだと思ったんですけどね…)。
 猛攻を続けるプリキュアがとどめを刺さんとばかりに投げつけたのは、階段・乱打・チャージ・ソフラン・BSS・スクラッチ複合とありとあらゆる要素が詰まったEMERALDAS。こちらもプリキュアの2人が容赦なく飛ばしており、序盤の低速からバッチリ光らせ、崩れることなくそのまま快勝。WELLOW選手はここでも3500overと異次元スコアを出していましたが、NAGACH選手に迫られつつもしっかりと逃げ切ったENMT!!選手も素晴らしかったと思います。
 結果、6-7とわずか1ptの差でプリキュアが準決勝進出を決めました。Level 8の精度力はすさまじいものでしたが、それをプリキュアが圧倒する形となりました。

第2試合
一蓮托生 vs 帰ってきた腕押しブラザーズ

選曲
RENNE:ワルツ第17番 ト短調”大犬のワルツ”
TAKWAN:二人ノ廃城幽踊宴
ANSA:50th Memorial Songs -Flagship medley-
KCHP72:TRIUMPH
試合結果:帰ってきた腕押しブラザーズ WIN!! (一蓮托生 4-9 帰ってきた腕押しブラザーズ)

 第2試合もまた得意傾向が全く異なる2チームです。一蓮托生のメインフィールドとなるソフランは腕押しブラザーズが少し苦手としていることもあり、腕押しブラザーズがうまくカウンターできるかが見所でした。
 一蓮托生はやはりソフランを選んできました。1曲目はTAKWAN選手のリーサルウェポン、そしてRENNE選手も得意としているズレ・トリル・縦連祭りのワルツ第17番 ト短調”大犬のワルツ”。序盤から一蓮托生の2人はしっかりと判定を合わせてきており、難所のトリル・縦連を全く崩さずほぼ完璧なプレーを披露。ANSA選手も必死に追いかけてきたものの、圧倒的な譜面への理解でワンツーフィニッシュ。RENNE選手は3155、TAKWAN選手に至っては3206と無茶苦茶なスコアを叩き出してしまいました。
 続いてのソフラン曲は何故かSOF-LAN課題曲じゃない変拍子にズレだらけでスコアを出すことが難しい二人ノ廃城幽踊宴。今までの一蓮托生の選曲と比べてマシなこともあり、序盤から順位が激しく入れ替わる忙しい展開となりましたが、後半でRENNE選手がSUDDENを吹っ飛ばす痛恨のミス。ここでKCHP72選手が前に出たと思いきや、すかさずTAKWAN選手が追い越した…はずが最後はANSA選手がトップでフィニッシュ。激しく順位が入れ替わる大混戦の末、ANSA選手が1位、TAKWAN選手が2位となりました。
 ソフラン曲が続きましたが、腕押しブラザーズの1曲目もまたメドレー曲特有のソフラン対策が求められる50th Memorial Songs -Flagship medley-ANSA選手必殺の武器ではあるものの、どの選手もしっかりと光らせてきていました。ただ後半につれて自選の腕押しブラザーズの対策力の高さが光り、なんとMAX-27で同点1位を達成しました(しかもANSA選手は自己ベストタイです…安定感おかしい)。
 最高の状態で迎えた腕押しブラザーズの最後の1曲は、腕押し譜面スクラッチ・チャージ複合がしつこく絡んでくるTRIUMPH。やはり自選の腕押しブラザーズが強みを発揮してきているのですが、中でもKCHP72選手が頭一つ抜けて高い実力を発揮。ANSA選手もTAKWAN選手との接戦を制し、腕押しブラザーズは揃って3300overを叩き出してワンツーを決めました。
 結果として4-9で腕押しブラザーズが準決勝進出を決めました。他選のカウンターと自選で同点1位を決めたのが非常に大きかったですが、一蓮托生も必殺の武器出見せ場をしっかり作っており、非常に観ごたえのある試合でした。

第3試合
アツアツの🍢🍲 vs Exceptional Proficiency

選曲
STYU--:月とミルク
ODEN.:Night Sky
PHN!X:New Castle Legions
KEEL:真 地獄超特急 -HELL or HELL-
試合結果:アツアツの🍢🍲 WIN!! (アツアツの🍢🍲 9-3 Exceptional Proficiency)

 この試合は全員が高水準オールラウンダーとなっており、どのジャンルも広くこなせるため、戦い方が全く読めない試合だったかなと思います。
 先攻のアツアツのおでんシチューは精度勝負を仕掛け、正規系が押しやすい☆11の高速鍵盤曲を選択してきました。1曲目はアツアツの選曲BPM190でトリルや乱打を捌き続けるNight Sky。当然全員固定オプションを選んでおり、序盤からほぼ横一線の戦いとなりました。その中でもODEN.選手が序盤から高い精度力を発揮し続けて上位をキープ。そして後半につれてどんどん順位を上げてきたSTYU--選手がODEN.選手を追い越し、2点差でSTYU--選手が1位、ODEN.選手が2位となりました。アツアツのおでんシチューの凄まじい安定感をいきなり見せつけられる形となりました。
 続いて出てきたのはBPM190の階段・交互押しが続く月とミルク。こちらも同じく全員正規系となり、またもODEN.選手、STYU--選手が抜群の安定感を発揮STYU--選手がMAX-11(自己ベストタイ)、ODEN.選手がMAX-14ととんでもないスコアを叩き出して上位独占となりました。
 なんとか挽回したいExceptional Proficiencyはそれぞれの武器曲をぶつけてきました。まず初めに選んだのはPHN!X選手が得意とするタイミングの読みづらい速度変化への対応力が問われるNew Castle Legions。ただしここにいるのは全員が高水準オールラウンダー。特にSTYU--選手が序盤から素早く判定を合わせ、ソフランへの対応も完璧に決めて1位をキープ。ODEN.選手、PHN!X選手も善戦しましたが、最後はKEEL選手が2位に滑り込みに成功しました。
 Exceptional Proficiencyの最後の切り札はKEEL選手が得意とする脱法CHARGEのスクラッチ譜面である真 地獄超特急 -HELL or HELL-。全員固定オプションを選択しましたが、やはりKEEL選手が頭一つ抜けて高精度を発揮してきました。しかしスクラッチを得意とするSTYU--選手も序盤こそ崩れたもののしっかりとついてきており、PHN!X選手に迫られたものの意地を見せて2位を死守。とはいえあわや3300を叩き出したKEEL選手が1位を取りました。
 しかし結果としては9-3でアツアツのおでんシチューの勝利となりました。それぞれが必殺の武器を揃えてきましたが、やはり大会において圧倒的な安定感を見せることの強さと難しさが見えた試合だったと思います。

第4試合
ビジネスフレンド vs 真 46 FAN BOYS

選曲
U76NER:op.31 叙情
NORI:The Chase
NO46TK:Confiserie
46FAN:がっつり陰キャ!? 怪盗いいんちょの億劫^^;
試合結果:真 46 FAN BOYS WIN!! (ビジネスフレンド 5-7 真 46 FAN BOYS)

 2回戦の締めくくりとなるのはキワモノ大好きビジネスフレンド vs 高火力オールラウンダーの真 46 FAN BOYSです。癖譜面が刺さりにくい真 46 FAN BOYS相手にビジネスフレンドはどこまで刺しに行けるか楽しみでした。
 ビジネスフレンドは1曲目に伝家の宝刀となるソフラン曲のop.31 叙情を選択してきました。数々の大会でNO46TK選手が何度も武器として投げており、46FAN選手もまた得意としている曲ゆえに叙情とは思えないほど僅差の戦いとなりました。とはいえ安定感で上回ったビジネスフレンドが僅差でワンツーを守り切りました
 続いては不規則スクラッチについてくるトリルが厳しいThe Chase。U76NER選手が得意とする不規則スクラッチ曲ながら、スクラッチ譜面に高い耐性を持つNO46TK選手がU76NER選手と激しい1位争いを繰り広げてきました。ところが最後にNO46TK選手が崩れてU76NER選手に1位を譲ったものの、46FAN選手がカバーして2位に滑り込みに成功。チーム戦ならではの面白い決着となりました。
 癖曲が続いた後は、真 46 FAN BOYSの名の通り激重PEAK譜面2連発となりました。まず飛んできたのは本日2回目のConfiserie。再びRANDOMが微妙な配置でしたが、やはり高密度鍵盤は46FAN選手が圧倒的な火力を見せて3500over、余裕の1位となりました。2位は後半にU76NER選手が追い上げをみせたものの、15点差をつけてNO46TK選手が守り切ることに成功。真 46 FAN BOYSが自選を取っていきました。
 続いてもまた高い密度の鍵盤とスクラッチの複合が辛いがっつり陰キャ!? 怪盗いいんちょの億劫^^;(曲順が入れ替わるトラブルがありましたが…Confiserieとこれならどっちも変わらないですね)。ここでもやはり46FAN選手が序盤から飛ばし続け、中盤の難所で少し崩れたものの1位をキープ。2位は大きく崩れずに走り切ったNO46TK選手が取っていき、再び自選でワンツーを決めてきました。
 これにより5-7で真 46 FAN BOYSがビジネスフレンドを下し、準決勝進出を決めました。どの曲も非常にいい勝負でしたが、わずかな安定感の差で真 46 FAN BOYSが上回ることとなりました。

準決勝

第1試合
ふたりはプリキュア CoCo壱は2辛 vs アツアツの🍢🍲

選曲
WELLOW:冥
ENMT!!:音楽
STYU--:Victory of Ravers
ODEN.:3V0
試合結果:DRAW (ふたりはプリキュア 6-6 アツアツの🍢🍲)

 準決勝まで来ると本当に曲ごとに自分の実力を出し切れた選手が勝つだろうと言わんばかりのメンツが残っていますね。
 そんな準決勝の1試合目はプリキュアvsアツアツのおでんシチュー(珍しく全員が2Pサイドです)。そして各チームの戦略もまたこれまで同様のものとなりました。
 ふたりはプリキュアが引っ提げてきたのはジャンルSOF-LANの中でも、地力を要求される譜面でした。まず1曲目はおなじみIIDXのボス曲である冥。RANDOMの中では割と良配置となりましたが、やはり高密度譜面に強みを持つWELLOW選手が開幕から飛ばしまくり、3743点を叩き出して余裕の1位2位以下は中盤の加速地帯で大きく入れ替わった末、STYU--選手が前に出てAAAを出してフィニッシュ。1曲目から混戦模様となりました。
 2曲目に選んだのはこちらも本日2回目となる音楽。自選のENMT!!選手は珍しくMIRRORを選択しており、かなり自信があることが伺えました。こちらもWELLOW選手とSTYU--選手が激しい争いを繰り広げてきましたが、徐々にWELLOW選手が離して1位を獲得。とはいえSTYU--選手は他選で2位を取っており、ますますこの後の展開が読めなくなりました。
 重い譜面を投げられたアツアツのおでんシチューですが、ここからは復讐のターンです。まずはこれまで同様☆11で正規系当たりの、中高速のスクラッチ複合の精度が問われるVictory of Raversを選択。全員MIRRORで真っ向勝負となりましたが、やはり全員がハイレベルすぎる戦いに。その中でも圧倒的な安定感で最初から走り切ったODEN.選手がMAX-14で1位、2点差でSTYU--選手が2位と見事なワンツーを決めました。WELLOW選手もMAX-18と迫ってはいたのですが…ここはアツアツのおでんシチューが強すぎました。
 いい流れを呼び込んだアツアツのおでんシチューですが、2曲目はこれまでの攻め方とは少しアプローチが異なり、高速の鍵盤ラッシュを丁寧に捌くスキルが求められる3V0を選択してきました。比較的高密度の譜面でオプションもかなり分かれましたが、ここでもWELLOW選手とSTYU--選手の激しい争いが繰り広げられました。本当に最後までどちらが勝つかわからない試合となりましたが、最後の最後で2点捲り上げたWELLOW選手が1位を勝ち取ることに成功しました。
 この結果によりチーム戦の成績は6-6で引き分けとなり、準決勝第1試合はサドンデスに突入することとなりました。

サドンデス
WELLOW vs STYU--

選曲:Change Yourself
試合結果:WELLOW WIN!!

 サドンデスで選ばれたのは、壮大なメロディーに合わせた中速乱打が続くChange Yourself。解説陣がパッと出ないほど大会では見かけない選曲であり、かなりシブい選曲になったなと思いました。WELLOW選手はMIRRORに対しSTYU--選手はRANDOMとオプションが分かれましたが、序盤はこの手の譜面を得意としているSTYU--選手が先行。しかし後半につれて徐々にWELLOW選手が追い上げを見せ、わずかにつけたリードを守り切って勝利となりました。まさに全力のプレーを見せたWELLOW選手は思わずへたり込んでしまうほどでしたが、この結果によりふたりはプリキュアが決勝進出を決めることとなりました。

第2試合
帰ってきた腕押しブラザーズ vs 真 46 FAN BOYS

選曲
ANSA:State Of The Art
KCHP72:うさ☆かめ 大戦争!
46FAN:ラクエン
NO46TK:灼熱Beach Side Bunny
試合結果:帰ってきた腕押しブラザーズ WIN!! (帰ってきた腕押しブラザーズ 7-5 真 46 FAN BOYS)

 準決勝第2試合は高性能オールラウンダーチーム同士の対決です。鍵盤力が高い選手が揃っているため、正統派の鍵盤譜面での対決が見たいという気持ちがありましたが…両チームともちょっと意外なところから攻めてきました。
 腕押しブラザーズは☆11で、大会でなかなか選ばれない曲を選択してきました。まずは中速乱打譜面のState Of The Art珍しく腕押しブラザーズらしい選曲となりました。全員が固定オプションを選択しており、1位から4位まで点差が大きくつかない接戦が続きましたが、KCHP72選手がNO46TK選手に4点差をつけて1位をキープ。しかしNO46TK選手は他選でポイントを取ることに成功し、腕押しブラザーズを牽制してきました。
 そして腕押しブラザーズ2曲目の選曲となったのは、BPM210のハネリズム・変拍子・スクラッチ複合を丁寧に捌く力が求められるうさ☆かめ 大戦争!。厚木レジャが凄いシュールな空気に包まれる選曲ながら、こちらも1曲目と同様接戦が続きました。そしてここで序盤から判定をガッチリ合わせたNO46TK選手が接戦を制して1位をキープ。2位争いもかなり激しくなりましたが、後半のフレーズで46FAN選手を抜き去ったKCHP72選手がNO46TK選手に3点差で2位に滑り込み。46FAN選手とは6点差であり、非常にギリギリの戦いとなりましたが、腕押しブラザーズとしては自選でNO46TK選手にポイントを取られたのが痛かったと思います。
 続いては真 46 FAN BOYSのターンですが、ここで切ってきた選曲はスクラッチ。まず1曲目はハネた鍵盤に絡むスクラッチとソフラン対策が厄介なラクエン。オプションが全員バラバラとなりましたが、なんとここで腕押しブラザーズが驚異的な精度を発揮元々癖のある譜面への対応力が高いANSA選手だけでなく、ソフランやスクラッチを苦手としている(はずの)KCHP72選手までも序盤から驚異的な精度を発揮して他選をワンツーでカウンターANSA選手に至ってはMAX-59でフルコンというわけのわからないことをしてしまいました。
 思わぬカウンターを受けてしまった真 46 FAN BOYSの最後の切り札はスクラッチとトリルの複合が非常に難しい灼熱Beach Side Bunny。序盤は真 46 FAN BOYSが先行してきましたが、ANSA選手が徐々に差を詰めてきました。後半に進むにつれて誰が上位に行くかまったくわからなくなりましたが、ラストのフレーズで46FAN選手が一気に前に出たものの、ANSA選手はNO46TK選手に5点差まで迫られたものの、2位を決して譲らず守り切りました
 最後の最後まで誰がポイントを取るかわからない勝負が続きましたが、結果は7-5で腕押しブラザーズが勝利し、決勝進出となりました。真 46 FAN BOYSもかなりの強さを見せましたが、わずかに本番力の差で腕押しブラザーズが上回ったかなと思いました。

3位決定戦
アツアツの🍢🍲vs 真 46 FAN BOYS

選曲
ODEN.:Steel edge
STYU--:Super Rush
46FAN:IMPLANTATION
NO46TK:Y&Co. is dead or alive
試合結果:真 46 FAN BOYS WIN!! (アツアツの🍢🍲4-8  真 46 FAN BOYS)

 当初予定にはなかったものの、あまりにも熱い戦いが続いたため急遽3位決定戦が開かれることになりました。そして対決するのはここまで数々の熱戦を繰り広げてきたアツアツのおでんシチューと真 46 FAN BOYS。最後の最後に勝利で終わりたい両チームのプライドをかけた戦いは、非常に熱いものとなりました。
 3位決定戦は☆12限定となりましたが、アツアツのおでんシチューは今まで通り固定オプションで捌きやすい曲を選択してきました。まず1曲目に選択したのはスクラッチとチャージの絡みを丁寧に捌く力が求められるSteel Edge。やはり全員が僅差の戦いとなり、1位から4位までほぼ1桁差しかつかない戦いとなりました。しかし最後の最後でODEN.選手が一気に前に出て1位。そして46FAN選手はどうにか2位を死守することに成功しました。STYU--選手は惜しくも3位となりましたが、上位3名が1点ずつしか離れていないとんでもない接戦に、会場の熱気が上がってきたことが感じられました。
 続いての選曲はBPM190の同時押しラッシュを正確に捌く力が求められるSuper Rush。こちらも先ほどと同様に接戦の混戦となり、ブレイク時点で1位から4位まで12点差となりましたが、後半の24分で崩れなかったSTYU--選手とNO46TK選手が1桁差のデッドヒート。最後は8点差を制したSTYU--選手が1位となりましたが、他選でNO46TK選手が2位につけたことで、真 46 FAN BOYSは余裕をもって自選のターンに臨めたと思います。
 真 46 FAN BOYSの選曲は必殺の武器曲2連発となりました。まず初めに選んだのは不規則リズムの縦連がしつこく絡むIMPLANTATION。(NO46TK選手だけ何故かLEGACYをつけていますが)全員S-RANでガチ押し勝負となりましたが、やはり真 46 FAN BOYSのガチ押し力は高かった。ここにきて両者揃って2300overでワンツー独占をしており、46FAN選手とNO46TK選手の恐ろしさが現れた瞬間でした。
 3位決定戦の締めくくりはすっかりべあー杯のテーマと化した緩急の激しいソフランへの対応が問われるY&Co. is dead or alive。ゲストDJのY&Co.さんへのリスペクトの意図もあり、曲発表時に思わず会場が湧きあがっていました。試合は前半こそアツアツのおでんシチューにリードを許したものの、やはり中盤のソフランで真 46 FAN BOYSが一気にリード。そのままワンツーフィニッシュを達成していきました(2人とも自己ベスト付近の安定感抜群スコアを出しているのが怖いです)。
 この結果により4-8で真 46 FAN BOYSが3位決定となりました。アツアツのおでんシチューも安定感抜群のプレーを披露したものの、ここにきて真 46 FAN BOYSが他選でポイントを取って自選でワンツーを決める理想的なプレーを披露したことが決め手となりました。

決勝戦
ふたりはプリキュア CoCo壱は2辛 vs 帰ってきた腕押しブラザーズ

WELLOW:BEAT PRISONER
ENMT!!:Lethal Weapon
KCHP72:Initiation
ANSA:TOGAKUSHI
試合結果:DRAW (ふたりはプリキュア 6-6 帰ってきた腕押しブラザーズ)

 アツアツの戦いを繰り広げた3位決定戦の後は、いよいよ第6回 べあー杯の締めくくりとなる決勝戦です。実力は言うまでもない4人が揃っており、この日最高の戦いが繰り広げられることが約束されていました。
 先攻はふたりはプリキュア、まず初めに選んできたのは高密度の鍵盤にスクラッチやチャージノートといったこぼしやすい要素が絡むBEAT PRISONER。この難易度帯の譜面ですら大きな差がつかないほどの勝負ですが、ここはCHARGEを得意とするKCHP72選手が先行し、最後はWELLOW選手が迫ってきたものの5点差を制して1位を死守(3600点出して負けるんか…)。プリキュア廃いきなりカウンターを決められることとなりました。
 2曲目は決勝戦にふさわしい突発で来る24分とスクラッチ絡み・ソフランの理解力が求められるLethal Weapon。ここはWELLOW選手とKCHP72選手が序盤から争ってきましたが、なんと低速地帯でENMT!!選手がKCHP72選手を抜き去りましたここでつけた点差を最後まで守り切ることに成功し、ふたりはプリキュアがワンツーフィニッシュに成功。プリキュアの必殺の武器が刺さる形となりました(WELLOW選手はMAX-54…?)。何気に腕押しブラザーズは仲良く同点です。
 とはいえまだまだ腕押しブラザーズ優勢には変わりないです。ここで差をつけるべく投げたのは高密度の中速乱打を休みなく叩かされるInitiation(実は事前練習でKCHP72選手がヤバいスコアを出していました)。腕押しブラザーズらしい選曲ですが、この曲はWELLOW選手も得意とするフィールドのため、KCHP72選手とWELLOW選手の一騎打ちとなりました。中盤で差が縮まったものの、後半の乱打をしっかりと叩き切ってKCHP72選手が逃げ切りに成功。WELLOW選手は3926点を出したにもかかわらず2位となりました(なんで?)。
 決勝戦最後の課題曲はSPEEDY CAT中速乱打に複雑なチャージノートの処理が求められるTOGAKUSHI。R-RANの配置が少し外れているものの、自選となるKCHP72選手がリードをしっかり守ってきました。そして徐々にWELLOW選手が迫ってきたものの、最後の乱打で崩れずに1点の差を死守して1位でフィニッシュとなりました。
 途中で筐体リセットが入り点数計算がごちゃごちゃとなってしまいましたが、なんと結果は6-6で引き分けとなりました…ということは、決勝戦の決勝戦、サドンデス突入です。

サドンデス
WELLOW vs KCHP72

選曲:ALTERNATOR
試合結果:WELLOW WIN!!

 数々の珍選曲ドラマを生み出したべあー杯のサドンデス、そのランダムセレクトで引いた楽曲は高速の鍵盤・トリル・スクラッチ・BSS複合が襲い掛かるALTERNATOR決着をつけるのにぴったりな楽曲ともあり、会場から歓声が上がるほどでした(GAHOUさんは日頃の行いがいいんだなぁ…)。両者ともRANDOMの真っ向勝負、そして序盤からしっかりと判定を掴んできました。中盤のブレイク時点では10点ほどKCHP72選手がリードしていましたが、後半のBSSラッシュで点差が一気に縮まりましたそして最後のフレーズを崩さずに捌き切ったWELLOW選手が8点差の接戦を制することに成功。ハイレベルすぎる戦いの結末は、ふたりはプリキュアの優勝で幕を閉じました。おめでとうございます!

最後に

 6回目の開催となるべあー杯、今回も非常に熱い戦いの連続となりました。約7時間の大会が2日連続と非常にボリュームのあるものでしたが、この最高の戦いの場に立ち会えたことは、非常に光栄に思っています。
 そして最高の戦いを魅せていただいた選手の皆様、観客としてお越しいただいた皆様、スタッフの皆様、本当にありがとうございます。これからもIIDXを盛り上げ、プレーヤーのアピールの場として長く愛される大会であってほしいと思います。

 長くなりましたが、以上で第6回 べあー杯DAY2 タッグバトルの感想を終わります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

beatmania IIDX 大会 第6回 べあー杯 Day2 タッグ戦 ハイライト


がんばります