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【感想】BPL Season3 -SDVX- Regular Stage 第10試合・第11試合・第12試合 振り返り

 こんにちは、T2-Kです。今週もゲームパニック大須でパブリックビューイングがあったらしいですが、大好評の満席だったようです。行きたかった…

BPLS3 公式サイト

BPLS3 Regular Stage 第10試合・第11試合・第12試合

第10試合
GAME PANIC VS APINA VRAMeS

BPL SDVX初の全タテを達成したゲーパニに挑むのは、前回痛い敗北をしたアピナです。なんでもござれの器用なメンバーが揃う両チーム、ここで勝ち星を取るのはどちらでしょうか。

先鋒 -MEGA MIX BATTLE-
PURAIMU VS YU11

試合結果
YU11 WIN!!

 先鋒戦はメガミックス3連投となるPURAIMU選手アピナの絶対的エースYU1選手となりました。PURAIMU選手は珍しくすべてXCD譜面かつツマミがトリッキーな曲をメインに据えてきたのに対し、YU11選手は速くて片手処理が難しい曲を切ってきました。これまで以上に攻撃的な武器が揃う両選手の狙いはハマるでしょうか。
 今回は珍しく通常スコアでもスコアが入る展開が続きましたが、試合が大きく動いたのは5ターン目にYU11選手がtrea→journeyをEXCEED GEAR Lv3で撃った…時にまさかの試合中断に。オプションの不具合による中断で仕切り直しが発生したところでしっかりYU11選手が通してポイントを獲得しました。しかし返しのターンでPURAIMU選手がThe Sampling Paradise (P*Light Remix)をEXCEED GEAR Lv3で返し一気に平たくなるとその後も膠着状態に。終盤までどちらが勝つかわからない状態でしたが、11ターン目にFl0ating:でリードを取ったYU11選手が最後の雲の彼方も押し切り、13-19で勝利となりました。トラブルにも惑わされずすぐに持ち直したYU11選手のメンタルの強さはエースらしいと思いました。

中堅 -ONE-HAND-
KANEKO & KN5 VS YU11 & PAPER.

選曲
GAME PANIC:機械仕掛けの魔法使い
APINA VRAMeS:sink into the dream

試合結果
DRAW

 中堅戦はフルパワーのゲーパニ鍵盤最強コンビのアピナとなりました。どの選手も鍵盤・ツマミともに自信あり、何を切ってもハイレベルな争いになること間違いなしです。
 ゲーパニの選曲はハネたリズムにズレや縦連・見切りづらいツマミが厄介な機械仕掛けの魔法使いとなりました。ただここでYU11選手が驚異的な精度を発揮しS-CRITICALを出しまくる信じられない展開に。曲が終わった時点でCRITICALがわずか3個という信じられないスコアを叩き出してしまいました。そしてそこにつられるかのようにPAPER.選手もMAX-10とよくわからないスコアを出し、アピナがカウンターを決めてきました。ゲーパニ側も途中でミスがあったとはいえ、この結果は流石に聞いてないのでは…
 そんな猛攻を仕掛けるアピナは休憩の無い鍵盤がひっきりなしに降り注ぐsink into the dreamを選択。アピナはともにMIRRORを選択しており研究十分でしたが、今度はお返しとばかりにゲーパニの2人がとんでもない精度を発揮。しかし中盤のトリルで点差が縮まると一気に差が平たくなる心臓爆発必至の勝負に。最後は1点差を守り切ったゲーパニがカウンターを決め、中堅戦はクロスカウンターで引き分けとなりました。しかし精度勝負は見ているだけでも怖い…

大将 -TRICKY-
KANEKO VS KND*48TE

選曲
KANEKO:Fl0ating:
KND*48TE:混乱少女♥そふらんちゃん!!⇒ストラテジー⇒You Are My Best RivaL!!
新曲:花火のおもちゃ箱
試合結果
KANEKO WIN!!

 大将戦のジャンルはTRICKY。ゲーパニからはハイパーオールラウンダーKANEKO選手、アピナからはトリッキー譜面の申し子KND*48TE選手が登場となりました。TRICKYでKND*48TE選手ということは…?
まずKANEKO選手は変拍子でつかみどころのない曲調に何度も縦連が絡むFl0ating:を選択。開幕の縦連で少しKANEKO選手が前に出てから信じられない精度で縦連、高速鍵盤、ロング絡みをこなし、差を詰められることなくMAX-15で勝利となりました。これそんなに安定するような譜面じゃないと思いますが…
 KND*48TE選手はもちろん曲名に違わぬTHE・ソフラン曲の混乱少女♥そふらんちゃん!!を選択しましたが、当然ストラテジーの餌食となりました。代わりに出てきたのは高速の鍵盤に中盤に長い縦連が襲い掛かるYou Are My Best RivaL!!。ストラテジーは想定内といったKND*48TE選手、曲が変わっても余裕の表情です。しかしこちらも開幕からKANEKO選手がエンジン全開で飛ばしまくり、高速階段や縦連をバッチリ攻略。気付けばMAX-33で差し切りに成功となりました。KND*48TE選手も検討したものの、ここまでやられるとは思っていなかったと思い餡巣。
 最終課題曲はYu-dachiさんによる花火のおもちゃ箱。BPM変化がないにもかかわらずやたらTRICKYに伸びたレーダーに不穏な様子が伺えましたが、当然変拍子に縦連初見でやらせてはいけない仕上がりとなっていました。しかしなぜかお互い余裕で攻略するにわかに信じがたい展開となりましたが、道中の精度を保ったKANEKO選手が勝利となりました。ただ一方のKND*48TE選手も終盤までUCを保っており、見事な対応力を見せてきました。

 どちらに転ぶかわからない壮絶な激戦の結果は、8-4でゲームパニックの勝利となりました。やはり大将戦におけるKANEKO選手の3連勝は目が引くものでしたが、YU11選手相手に臆せず攻めたPURAIMU選手や、中堅戦で見事な精度を見せたKN5選手とチーム全員が見せ場を作ったうえでの勝利であるのも大きかったです。一方のアピナも結果は敗北ではありますが内容は決して悪いものではなかったため、次回以降の試合でも変わらず脅威になるでしょう。

第11試合
LEISURE LAND VS ROUND1

思わぬ連敗で苦境のレジャランが挑むのは、驚異的な実力を見せつつもまだ勝ち星がないラウンドワンとなりました。浮上のきっかけを掴むため、是が非でも勝ちを取りたいと望む2チームの対決は壮絶なものでした。

先鋒 -MEGA MIX BATTLE-
PICOLTEX VS XD*POTE.

試合結果
XD*POTE. WIN!!

 先鋒戦は武器の豊富さ天下一同士の対決です。両者とも経験・器用さともにプロの中でもトップクラス、選曲も尖り要素が強そうです。実際にPICOLTEX選手はソフランを含む変則リズム譜面、XD*POTE選手はBPLS2曲を中心に様々な尖り要素のある譜面を選択してきました。並の選手ならその場で帰りたくなるクセスゴ対決の行方は果たして…?
 試合展開は5ターン目にXD*POTE.選手がEXCEED GEAR Lv3で放ったIce FortressをPICOLTEX選手がカウンターし、返しのターンでEXCEED GEAR Lv3で放ったΜοῦσαを区間S-PUCしたことで大きく差がつきました。しかしXD*POTE.選手が自選のSharkbait、Paradigm Shift、SuddeИDeathで3連続EXCEED GEARを決めたことで大幅加点に成功。ラストターンはPICOLTEX選手に譲ったものの、結果は19-21でXD*POTE.選手の勝利となりました。PICOLTEX選手相手に、1回目のEXCEED GEARのカウンターにめげずに取り切ったXD*POTE.選手の粘り強さが光る試合でした。

中堅 -TSUMAMI-
PICOLTEX & PNT*EEB VS BOLL & REIK

選曲
LEISURE LAND:GODHEART
ROUND1:All Clear!!
試合結果
ROUND1 WIN!!

 中堅戦、レジャランはPICOLTEX選手にPNT*EEB選手と精度お化けコンビ、ラウンドワンからはツマミの帝王BOLL選手とどんな譜面も正確無比に捌くREIK選手が出場となりました。ジャンルはTSUMAMIと精度勝負必須ですが、全員勝負強さ抜群のこの試合もCRITICAL1つが明暗を分けそうです。
 レジャランの選曲はわかりにくいリズムのツマミ複合を叩かせるGODHEARTとなりました。PICOLTEX選手はMIRRORを選択となりましたが、ここでラウンドワンが凄まじい精度を発揮。特にREIK選手は中盤まで理論値ペースで走り、結果はBOLL選手がMAX-7、REIK選手がMAX-5で勝利となりました。レジャランの安定感は高かったはずなのに…
 ラウンドワンの選曲はツマミだけでなく鍵盤や複合処理のスキルも高い水準で求められるAll Clear!!を選択。わずかにリードするラウンドワンをレジャランが終始追い続ける展開となりましたが、終盤の鍵盤精度でわずかに上回ったラウンドワンが勝利となり、中堅戦はギリギリの戦いを乗り切ったラウンドワンが2タテとなりました。それにしても心拍数が上がりすぎる…

大将 -ONE-HAND-
KAWACH VS REIK

選曲
KAWACH:nostos -ark remix-
REIK:Ghost Trigger
新曲 :イグジスター
試合結果
KAWACH WIN!!

 レジャランからは窮地を救うべく立ち上がる大将KAWACH選手が登場。対するラウンドワンからは中堅戦で勢いに乗るREIK選手が登場となりました。チームのピンチを幾度となくひっくり返してきたKAWACH選手相手に、REIK選手は守り切れるでしょうか。
 KAWACH選手は細かいズレ鍵盤と中盤の微妙なBPM変化が厄介なnostos -ark remix-を選択。点差がほぼ動かない拮抗勝負ながら中盤の低速地帯でKAWACH選手が少し前に出ると、そのまま丁寧に取り切りMAX-12で勝利となりました。REIK選手も必死に食らいつきましたが、KAWACH選手の研究量には惜しくも及びませんでした。
 REIK選手の選曲は高速の鍵盤に中盤の低速が厄介なGhost Trigger。こちらは中盤の低速で点がつかなかったものの、道中の鍵盤精度で上回ったREIK選手が勝利となりました。終盤までどちらに転ぶかわからない展開でしたが、ここで差し切ったREIK選手、本当に凄かったです。
 さて、第11試合の締めくくりとなるのはSDVX初登場となる東雲蛍さんとはぁちさんによるイグジスターとなりました。ノーツレーダーは比較的おとなしそうに見えますが、別にそうでもない容赦ない出張がバシバシ飛んでくる譜面となっていました。そんな中でも最後まで繋ぎ切ったREIK選手…を終盤で2点かわしたKAWACH選手が意地の勝利を決めてきました。なんじゃこりゃ…

 結果は4-8で、ラウンドワンがSDVXにおいて初の勝利を勝ち取りました。昨シーズンの悔しさや初戦の悔しい敗戦をを乗り越え、チーム一丸となってようやくつかんだ勝ち星。ラウンドワンにとってこれほどうれしいものはなかったと思います。一方のレジャランは未だ逆風がやみません。残りの試合でなんとかこの流れを止めるきっかけをつかみたいです。

第12試合
TAITO STATION Tradz VS SILK HAT

 前回の勝利でとうとう完全に目を覚ましてしまったTradz、次なる獲物は凄まじい強さでBPLを荒らすシルクハットとなります。シルクハットは前回の敗北を吹き飛ばし、山賊軍団Tradzを返り討ちすることができるでしょうか。

先鋒 -MEGA MIX BATTLE-
350B1 VS STR

試合結果
STR WIN!!

 シルクハットのメガミックスバトルといえばSTR選手というのが定番になってきましたが、ここで立ちはだかるのは若き鍵盤お化け350B1選手。パワーvsパワーのぶつかり合いとなる怪獣バトルが繰り広げられます。
 350B1選手はとにかく高難易度の事故必至鍵盤を選択、一方のSUPER STARSTR選手は高速鍵盤にツマミを混ぜる、自身の強み+350B1選手を意識した選曲をしてきました。この選曲に頭が痛くなる350B1選手ですが、うまく跳ね返せるでしょうか。
 試合はまず4ターン目で350B1選手がEXCEED GEAR Lv2で夢幻泡影を通すと、次のターンでSTR選手がShe is my wife すーぱーアイドル☆ミツル子RemixちゃんをEXCEED GEAR Lv3で通して逆転。その後7ターン目にMAYHEMを区間S-PUCしてEXCEED GEAR Lv2のダメ押し、さらに8ターン目にIce Fortressを区間S-PUCでカウンターと何が何だかよくわからないことになりました。そして10ターン目の天穹のアルカナビットをカウンターしたことで点差を守り切り、NOT YOUR IDOLのダメ押しも相まって15-25でSTR選手の勝利となりました。解説を以てしても衝撃映像と言わしめるSTR選手の信じられない強さ、思わず引いてしまいます。

中堅 -ONE-HAND-
XD*LEVI. & MURAKAMI VS DAIKI. & 082

選曲
TAITO STATION Tradz:Line 4 Ruin -kohumix-
SILK HAT:おーまい!らぶりー!すうぃーてぃ!だーりん!
試合結果
DRAW

 衝撃映像の次もまた怪獣大戦争となりました。Tradzからは高難易度お化けのXD*LEVI.選手とMURAKAMI選手、シルクハットからは正確性の鬼DAIKI.選手と082選手が登場。中堅戦はLv17が対象なのでシルクハットが少し有利に思えますが…?
 Tradzの選択はかなり片手処理に特化したLine 4 Ruin -kohumix-となりました。試合は序盤の直角ツマミでTradzが大幅リードしたものの、トリルで一気に横一線に。しかし片手処理の鍵盤地帯で再びリードし、そのまま勝利となりました。DAIKI.選手はかなり健闘しましたが、082選手が刺さってしまったのとTradz2人の安定感が上回ったのが大きかったです。
 シルクハットからはBPM170の綺麗な鍵盤に混ざるツマミ複合の精度が問われるおーまい!らぶりー!すうぃーてぃ!だーりん!を選択。こちらはほぼ横一線の戦いとなりましたが、中盤のフレーズでシルクハットが一気にリードし勝利となりました。こちらはDAIKI.選手がMAX-4、082選手がMAX-5と凄まじいスコアが出ており、シルクハットの底力を見せつける結果となりました。

大将 -PEAK-
350B1 VS STR

選曲
350B1:We Go Down
STR:Bl∞min'
新曲 :La Nostra Storia
試合結果
DRAW

 大将戦は先鋒戦のリベンジマッチとなりました。ジャンルはPEAKとお互いが最も得意とする領域、リミッターを外した両者の全力のぶつかり合いが再び始まります。
 350B1選手の選曲は事故必至のツマミ複合二重階段ラッシュが恐ろしいWe Go Downとなりました。序盤からSTR選手優位で曲が進んでいきましたが、最後の難所も軽々と抜けていき350B1選手がMAX-8を出したにもかかわらず4点差でカウンターとなりました。MAX-4…ってこの譜面でしれっとだしていいんでしたっけ?
 猛攻が止まらないSTR選手の選曲は高速の鍵盤と中盤の低速地帯が難しいBl∞min'となりました。ただ今回は序盤から350B1選手がリードし、階段も速度変化もほぼノーミスで攻略。ただ最後の最後のトリルで映像が中断同点となり、SDVXでは珍しい引き分けで決着となりました。この諦めない心はSTR選手の強さですね…
 さて、本配信最後の楽曲となるのは配信のOPENING ACTも務めたpolyshaさんとボーカルのmikanzilさんによるLa Nostra Storiaとなりました。BPM246でPEAKに振り切れているという嫌な予感しかない曲ですが、明るい曲調に似合わないかわいさのかけらもない譜面となっていました。そんな曲でさえ平然とこなす両者ですが、点差が開かない大接戦に。ただ後半まで精度を保ち、MAX-20でUCを決めた350B1選手が魂の勝利をもぎ取り、大将戦は引き分けで幕を閉じました。

 大接戦の第12試合は先鋒戦の影響で6-8でシルクハットの勝利となりました。シルクハットはレギュラーシーズン通過の目安となる3勝を達成し、最高の形で首位に立つことができました。Tradzは接戦の末の敗北とあり、内容に反して悔しさは非常に大きかったと思います。ただこの敗戦を乗り越え、この後の試合で大爆発を起こしていくと思います。

 次回のYoutube配信は2/28(水) 19:00~。試合も半分を過ぎると徐々に各チームの明暗が分かれていきます。少しでも上の順位に行こうと戦う各チームの姿を引き続き楽しみにしています。

がんばります