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【感想】BPL Season2 -DDR- Regular Stage Round1・Round2 振り返り

 こんにちは、T2-Kです。いよいよDDRのBPLが開幕しましたね。海外のプレーヤーを意識した演出が見られて、BPLがワールドワイドなものになってきたなと感じてきました(あと森一丁さんがいなくてなんとなく寂しい...)。
 もちろん、試合はDDRの開幕を飾るのに非常に相応しい壮絶な戦いでした。BPL DDR部門の成功は間違いないと思います。

※試合展開についてはTwitterに掲載したものになります。
また、DDRでは楽曲予想は行いません。

BPLS2 公式サイト

BPLS2 Regular Stage 第1試合・第2試合

Round1 -A group-
TAITO STATION Tradz VS SILK HAT

 初戦はIIDX、SDVXで数々のドラマチックな戦いを生み出してきた伝統のTAITO STATION Tradz vs SILK HAT。高難易度型の選手が揃うTradzの猛攻に対し、シルクハットは精度勝負を仕掛けてくるといった対照的な攻め方が非常に面白いと思いました。

1st match -CLASSIC STANDARD-
THOR VS GINXYASU

選曲(太字がpickされた曲)
THOR
・ビューティフル レシート (激13)
繚乱ヒットチャート (激13)
・Colors ~for EXTREME~ (鬼13)
GINXYASU
ORION.78~civilization mix~ (激13)
・Votum stellarum -forest #25 DDR RMX- (激12)
・Xepher (激13)
試合結果

予想 THOR WIN
結果 DRAW

 開幕戦の第1試合はLv12-14のCLASSIC STANDARD。つまり正統派譜面のぶつけ合いとなりました。TradzからはTHOR選手、シルクハットからはGINXYASU選手と互いに精度に自信がある選手が出場しており、初めからハイレベルな戦いが始まることを確信しました。
 THOR選手の課題曲(全部他機種からの移植!!)から選ばれたのは曲のリズムの合わせた8分の配置と高速の地団駄の精度が求められるビューティフル レシート。お互い早めのタイミングでPerfectが出てしまったのはBPLの魔力を感じましたが、とにかくずっと差がつかない。1点差が終始続いていきましたが、THOR選手がPerfect4個、GINXYASU選手は6個と2個差でTHOR選手が逃げ切りに成功。初戦にしてあまりにもハイレベルな戦いに、理解が追いつきませんでした。
 GINXYASU選手の曲から選択されたのは合わせるべき音のフレーズがところどころ入れ替わるXepher。曲に対してMarvelousが出るタイミングを注視すると酔ってしまいそうな譜面ですが、こちらもお互い差がつかない超ハイレベルなものに。最後でTHOR選手が5点差のリードを保っていたものの、BPLの魔物に呑まれ、GINXYASU選手が1点捲り上げて逆転に成功。あまりにも心臓への負担が大きい初戦は引き分けとなりました。

2nd match -WHITE TRICKY-
YUDAI VS KANAME

選曲(太字がpickされた曲)
YUDAI
・Destination (激15)
・MAX.(period) (激16)
・Pursuer (激17)
KANAME
・IMANOGUILTS (鬼15)
・Squeeze (激15)
・Another Phase (鬼16)
試合結果
予想 YUDAI WIN
結果 DRAW

 (誰もが嫌がる選曲ばっかりしてきた)YUDAI選手の選曲からpickされたのは変則的なリズムにタイミングが覚えづらい停止が混じるDestination(なんとKANAME選手は自選候補だったらしいです)。YUDAI選手はBOOSTを使っており、画面が非常に酔いそうになりましたかなり独特な画面となっていました。勝負のほうはお互い停止タイミング・低速をほとんど完璧に対応しており、Lv15だろうが点差がつかない展開となりました。1回目の低速はKANAME選手が6点のリードを作りましたが、最後の低速でYUDAI選手が一気に差を詰め、2点差で逆転となりました。この結果に崩れ去るKANAME選手は本当に悔しそうでした。
 TRICKYの中では(YUDAI選手と比べたら多少は)おとなしい選曲をしたKANAME選手の課題曲から選ばれたのは正統派の物量譜面に時々入る停止で精度を崩しやすいIMANOGUILTS。自選のKANAME選手はなんと340ノーツ付近までMFCペースと驚異的な本番力を発揮し、YUDAI選手を一切寄せ付けず。Perfect6個と次元の違うプレーを魅せて勝利となりました(最後のフリーズを踏み逃したのはお茶目)。レベル帯が上がっても極限の勝負を見せるとんでもない戦いが続いた2nd Matchは引き分けとなり、勝負の結果は3rd Matchのタッグバトルに委ねられました。

3rd Match -GOLD STANDARD-
THOR&MENN VS KANAME&ABETAKU

選曲(太字がpickされた曲)
TAITO STATION Tradz
・BITTER CHOCOLATE STRIKER (鬼17)
・ALPACORE (鬼17)
・Jucunda Memoria (激17)
SILK HAT
・GHOST KINGDOM (激14)
・PANIC HOLIC (激16)
・Good Sound United (激16)
試合結果
予想 SILK HAT WIN(Tradz 3-9 SILK HAT)
結果 DRAW(Tradz 6-6 SILK HAT)

 DDRのタッグバトルは選べる難易度の幅が非常に広いため、各チームの戦略がハッキリと分かれる選曲になったと思います。
 Tradzはわかりやすく高難易度寄りの選曲で、3曲ともLv17でも屈指の重物量譜面でしたが、その中から選ばれたのは入り足を間違えると一瞬で崩れる配置が頻発するALPACOREでした。MENN選手はVIVID、ABETAKU選手は肩書に反してBOOSTを使わないなど情報量の多い画面となりましたが、勝負は高難易度を得意とするKANAME選手が圧倒的な実力でPerfect20個のPFCを達成(しかも初PFCらしいです)して1位に。自選のTradzは2, 3位を維持しましたが(THOR選手はPerfect23、miss3とヤベェスコアです)、本当に最後の最後まで試合が分からなくなりました。
 シルクハットの選曲は比較的対照的ですが、それでも3曲中2曲がLv16と少々高難易度寄りに。ただし選ばれたのは唯一のLv14で、ハネたリズムと捻りで精度を取るのが難しいGHOST KINGDOMでした。1曲目と異なり急激に精度勝負に移るため非常に判定を合わせるのが難しかったと思いますが、ここでもTHOR選手、KANAME選手が高い精度を発揮しました。最後はわずか3点の差でTHOR選手が1位、シルクハットが2, 3位を維持することとなりました(ABETAKU選手とMENN選手も、この精度難の曲で7点差と拮抗していました)。

 激しい戦いの結果、初戦はTradz 9-9 シルクハットとなり、引き分けとなりました。DDRプロのレベルの高さはもちろんですが、タッグマッチの展開の読めなさ・面白さを引き出した非常に面白い戦いとなりました。TradzはTHOR選手の安定感、MENN選手の立ち上がりの速さ、そしてYUDAI選手の悪さを発揮しており、今後も他のチームを翻弄し続けると思います。シルクハットはエースKANAME選手の強さが遺憾なく発揮されていながらもGINXYASU選手、ABETAKU選手の安定感が出ているので、今後の試合も脅威として居続けるのかなと思います。

Round2 -B group-
LEISURE LAND VS APINA VRAMeS

 第2試合は実績と守備範囲がとんでもないレジャランvs本番力が非常に高いアピナの対決となりました。互いにできる譜面の範囲が非常に広いため、正統派譜面よりも尖った譜面が飛びやすいかなと思ってみていました。

1st match -CLASSIC TRICKY-
YUK1-S VS PO

選曲(太字がpickされた曲)
YUK1-S
・サナ・モレッテ・ネ・エンテ (激12)
・MAKE IT BETTER (So-REAL-Mix) (鬼12)
・S・A・G・A (激13)
PO
・AM-3P ("CHAOS" Special) (鬼14)
・桜 (激13)
・CHAOS (激14)
試合結果
予想 PO WIN
結果 PO WIN!!

 Round1と異なりこちらはいきなりCLASSIC TRICKYと尖ったジャンルとなっており、選曲の傾向がだいぶ尖ってくるだろうと感じていました。
 YUK1-S選手の選曲からpickされたのは序盤の加速地帯の対策と比較的速いBPM8分を踏み続けるスキルが問われるS・A・G・A。低難易度の対決らしく序盤の加速はYUK1-S選手がわずかに先行しましたが、大きく点差はつかず。中盤の8分ラッシュで少し前にでたPO選手が終盤まで高い精度を維持し、YUK1-S選手がPerfect8個、PO選手が7個と超ハイレベルな戦いを制したPO選手が先制点を決めました
 TRICKYの中でもヒドい譜面が並んだPO選手の課題曲から選ばれたのは、しつこいほど停止する譜面の視認が困難なCHAOS。プロともなると停止は当然覚えていますが、PO選手が全く崩れないとんでもない精度力を発揮。気付けばPerfect14個でPFCという有り得ない記録を叩き出して2タテを達成しました(しかもPO選手は本番で自己ベストを叩き出しています)。

2nd match -WHITE STANDARD-
RIN-GO!! VS NOTTY

選曲(太字がpickされた曲)
RIN-GO!!
・HAPPY☆LUCKY☆YEAPPY (激16) ※ストラテジー
・Illegal Function Call (激16)
・IX (激17)
NOTTY
・chaos eater (激16)
・めうめうぺったんたん!! (鬼16)
・轟け!恋のビーンボール!! (激16)→ストラテジーにより無効
試合結果
予想 RIN-GO!! WIN
結果 DRAW

 BPLS2 DDRではIIDX以来となるストラテジーカードがあります。コストの都合上各チーム1回しか使えない「切り札」を惜しげもなくレジャーランドは切ってきました。結果としてパワー系譜面が並ぶNOTTY選手の選曲は無効となり、RIN-GO!!選手の(キワモノ揃いのトンデモねえモノばっかりの)選曲から2曲選ばれることになりました。
 1曲目はIIDXでも様々なプレーヤーが苦しめられたあの譜面を再現するかのような複雑な配置に2度の低速地帯で精度を取るのが困難なIllegal Function Call(あと譜面の開始タイミングがちょっと変です)。RIN-GO!!選手は上位プレーヤーには珍しいノンバー(筐体の後ろにあるバーを持たない)プレーをしており、次々来る難所を軽々と踏みこなしていますがそこはオールラウンダーNOTTY選手。全く差をつけずに食らいついていき、最後の8分ラッシュでNOTTY選手がわずかに前に出て勝利となりました。
 とはいえ後攻も2回目のRIN-GO!!選手の選曲です。選ばれたのは重めの16分ラッシュが絡む配置のほとんどを低速でプレーすることを強いられるHAPPY☆LUCKY☆YEAPPY。多くのプレーヤーはNOTTY選手のようにSUDDENを使って攻略するのですが、RIN-GO!!選手はまさかの低速にハイスピードを合わせ、高速地帯を完全に暗記するスーパープレーを披露魅せる戦いとしても華麗だったRIN-GO!!選手が12点差で勝利となり、2nd Matchは引き分けとなりました。

3rd match -GOLD TRICKY-
NAYU&RIN-GO!! VS MAMURU3&NOTTY

選曲(太字がpickされた曲)
LEISURE LAND
・Ace out (鬼14)
・ANTI ANTHEM (激15)
・THIS IS MY LAST RESORT (激15)
APINA VRAMeS
・chaplet (激17)
・Deep tenDon Reflex (鬼17)
・最小三倍完全数 (激17)
試合結果
予想 LEISURE LAND WIN(LEISURE LAND 8-4 APINA)
結果 DRAW(LEISURE LAND 6-6 APINA)

完全に感覚がおかしくなっていますがTRICKYにしてはマシな曲がならんだかなと思いました。
 レジャーランドの選曲から選ばれたのは高速BPMのラッシュに時々来る減速への対応力が問われるTHIS IS MY LAST RESORT。自選のレジャーランドは流石の精度力で先行していましたが、徐々にアピナの2人が追い上げており、RIN-GO!!選手を5点捲り上げたMAMURU3選手と、そこに1点差でついていったNOTTY選手が2,3位を勝ち取りました(NAYU選手はしれっとPerfect10個でPFCを達成していますが、なんだかよくわかりません)。
アピナの選曲から選ばれたのは未来配置ともいえるフリーズアロー絡みが難解なDeep tenDon Reflex。アピナの2人は当然完璧に対応していますが、ここで意地を見せたのはNAYU選手。難所のフリーズアローや24分交互もものともせず、Perfect14個でPFCを飾り1位に。ですがMAMURU3選手、NOTTY選手が2,3位を維持したことにより、3rd Matchは引き分けとなりました。

 結果、レジャーランド 8-10 アピナでアピナの勝利となりました。PO選手の2タテとストラテジーカードを跳ね返したNOTTY選手、そしてタッグマッチで確実にポイントを取ったMAMURU3選手のバランスの良さがもたらした勝利だったと思います。とはいえレジャーランドはRIN-GO!!選手が消耗したものの見せ場を確実に作っており、YUK1-S選手の精度力も発揮されています。なによりNAYU選手がまだ温存されているので今後の展開はまだわかりません。

 次回の試合は5/17(水) 21:00~です!残る4チームの初戦の結果がどうなるか非常に楽しみですね!熱き戦いはまだまだこれからも続いていきますので、引き続き追いかけていきたいと思います。

各チームの振り返り配信はこちら!

【BEMANI PRO LEAGUE】第一回APINA VRAMeS DDRチーム振り返り配信【23.05/10.23:00~(予定)】

【舞台裏映像あり】レギュラーステージRound1 VS TAITO STATION Tradz戦 振り返り配信

Tradz ラジオ #54


がんばります