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【感想】BPL Season2 -SDVX- セミファイナル 第2試合 振り返り

 こんにちは、T2-Kです。IIDXに負けず劣らず熱い試合の数々、何度も感動したボルテのBPLももうすぐ終わりと思うと、本当にあっという間だったなと感じています。
 今回もBPLS2 SDVXの感想をゆるりと述べていきます。それにしても高難易度譜面は見ごたえはあるのですが、これまで以上に理解できないスーパープレーが多くて、見ているこちらは「???」しか出なくなってしまいます。

※試合展開についてはTwitterに掲載したものになります。
また、SDVXでは楽曲予想は行いません。

試合展開予想

BPLS2 公式サイト

BPLS2 セミファイナル 第2試合

第2試合
APINA VRAMeS vs TAITO STATION Tradz

 負けなしの覇道を突き進むアピナと戦うのは、高難易度に驚異的な強さを誇るTradzです。実力・本番力ともに拮抗している2チームですが、まさかこのような結果になるとは全く予想していませんでした。

先鋒 -ONE-HAND-
PAPER. VS MURAKAMI

PAPER.
選曲 continew
MURAKAMI
選曲 Line 4 Ruin -kohumix-
試合結果
予想 MURAKAMI WIN
結果 MURAKAMI WIN!!

 PAPER.選手が選択したのは複雑なソフランに対応するのが非常に難しいcontinew。何度も速度が変わるソフラン譜面のため、予習必須ではあるもののMURAKAMI選手も対策はバッチリ。とにかく終始点差が5点もつかない大熱戦で激しく順位が入れ替わる対決となりましたが、最後はわずかにつけたリードを守り切ったMURAKAMI選手が3点差で勝利となりました。いきなり心臓の無い接戦に、画面の前で思わず叫んでしまいました。
 MURAKAMI選手が選んだのは混合フレーズにFXチップ絡みの鍵盤処理が難しいLine 4 Ruin -kohumix-。鍵盤の乱打がかなり押しづらく、S-CRITICALを出すのは至難の譜面だと思われましたが、MURAKAMI選手はほとんど完璧に光らせ、まさかのmax-7を叩き出して勝利となりました。そんな光るような配置じゃないと思うんですけどね…また、ここで2タテを受けたPAPER.選手を励ますEmoCosine監督の姿はとても印象に残りました。カッコイイアドバイザーやで…

次鋒 -MEGA MIX BATTLE-
KND*48TE VS WANIROU

試合結果
予想 KND*48TE WIN
結果 WANIROU WIN!!

 (怪我を押しての出場となった)KND*48TE選手は高い片手処理能力を要求される高難易度譜面を中心に選択してきました(まさかのかなでちゃん不在)。対するWANIROU選手はツマミ絡みをはじめとした予習しないと難しい譜面を揃えてきた印象です。パワーで押してくるKND*48TE選手と、技術で攻めるWANIROU選手と対照的な選曲になったのが面白かったです。
 試合はKND*48TE選手が開幕から4連続PUCで安定感を見せ、メガミックス無敗の強さを見せたのですが、5ターン目にWANIROU選手が灼熱Beach SIde BunnyをEXCEED GEAR Lv2で通すと怒涛の5連続ポイントを決めて差を離します。10ターン目にKND*48TE選手が神話に芽吹くでEXCEED GEAR Lv3を通して点差を一気に詰めたのですが、WANIROU選手がtake a step forwardをEXCEED GEAR Lv2で通して逃げ切りに成功。結果として19-20でWANIROU選手の勝利となりました。奇しくもレギュラーステージで戦った時とは真逆のポイントでの決着となり、WANIROU選手は完璧な形でリベンジに成功したといえますね。

中堅 -NOTES-
YU11 & PAPER. VS WANIROU & 350B1

APINA VRAMeS
選曲 Bigbang Faker
TAITO STATION Tradz
選曲 gigadelic (かめりあ's "The TERA" RMX)

試合結果
予想 DRAW
結果 TAITO STATION Tradz WIN!!

 アピナが選択した曲は、ピアノフレーズに合わせた鍵盤の処理が非常に難しいBigbang Fakerです。鍵盤力に自信のあるアピナらしい選曲であり、譜面もトリルや24分階段などの難所が多くあるのですが、ここで安定感のあるプレーを魅せたのはTradz上記の難所をことごとく正確に拾っていき、Tradzが16点差をつけてツインPUCで勝利となりました。
 Tradzは終始12分で降り注ぐ鍵盤を押し切る力が問われるgigadelic (かめりあ's "The TERA" RMX)を選んできました。(後から知ったのですが)YU11選手はS-PUCを達成しているにもかかわらず選んできたことから、相当な自信があったと思われます。いわゆる12分主体のガチ押し譜面ですが、今回のTradzのスコアがとにかく高すぎる。片手処理もツマミも縦連打も完璧にこなしていき、WANIROU選手はmax-14、350B1選手はmax-17と非常に高い精度を叩き出して勝利となりました(でもYU11選手がトップを死守したことにプライドを感じました)。

副将 -MEGA MIX BATTLE-
KND*48TE VS MURAKAMI

試合結果
予想 MURAKAMI WIN
結果 MURAKAMI WIN!!

 ここまでTradzが全戦全勝とあり、アピナはいよいよ後がなくなってきました。ここでぶつかるのは互いに高難易度譜面を得意とするKND*48TE選手とMURAKAMI選手。果たしてどのようなバトルになるのか、選ばれた曲を見てみると…まずKND*48TE選手は爆速トリル&変速変拍子譜面をそろえてきました。対するMURAKAMI選手は超高難易度の片手処理を求められる譜面を選択。そして選ばれた譜面をよくみてみると、10曲中8曲がLv19となっています。もうやだこの大怪獣バトル…
 試合はいきなりお互いの自選を通しあう展開から始まりました。4ターン目にMURAKAMI選手がNextaをEXCEED GEAR Lv2で通したものの、すぐにKND*48TE選手がFly Like YouをEXCEED GEAR Lv3で通して逆転。その直後にMURAKAMI選手がChrono Diver -PENDULUMs-をEXCEED GEAR Lv2で通して逆転すると、やはりKND*48TE選手がLast ResortをEXCEED GEAR Lv2で逆転。
 逆転に次ぐ逆転と忙しい展開の中、MURAKAMI選手が8ターン目のTHE凸GENERATORから連続でポイントを取り、10ターン目にセイレーン ~悲壮の竪琴~をEXCEED GEAR Lv3で通して逆転。そして11ターン目にKND*48TE選手が最後の逆転をかけてEXCEED GEAR Lv3で切ったЯeviveRをMURAKAMI選手がブロック。最後のNextaではKND*48TE選手がポイントをとったものの、17-23でMURAKAMI選手の勝利となりました。

大将 -TRICKY-
YU11 VS 350B1

YU11
選曲 Elemental Creation
350B1
選曲 INF-B《L-aste-R》
新曲 Glory of Fighters
試合結果
予想 YU11 WIN (YU11 5pt-2pt 350B1)
結果 350B1 WIN!! (YU11 3pt-4pt 350B1)

 YU11選手は高速で降り続ける鍵盤と中盤の長すぎる縦連打を正確に捌くのが難しいElemental Creationを選択。自選のYU11選手がとにかく安定のあるプレーを見せたのですが、中盤の縦連打直後に350B1選手が逆転。そこからYU11選手は追い上げを見せたのですが、最後はわずか1点の差で350B1選手が勝利を掴みとりました公式大会での実績豊富なYU11選手を超新星350B1選手が討ち取ったことは、ボルテの歴史に残る偉業と言えるのではないでしょうか。
 350B1選手はあまりにも早すぎる縦連と高密度鍵盤が難関のINF-Bを選択。自選の350B1選手は開幕の縦連から終始高精度のプレーを続け、途中の縦連で少し削られつつもmax-33の高スコアで余裕の勝利。いくらなんでも無茶苦茶です。
 あまりにも強すぎる350B1選手の姿、そしてTradzのパーフェクトゲームが見えてきた運命の最終戦。ラストを飾る初見勝負曲はRoughskreamzによるGlory of FightersあのBooth of Fightersの続編とあり、これまでにないほどの盛り上がりを見せたと思います。BPMは90~240、TRICKY課題曲とあり、間違いなくソフラン曲であり、かつ高密度の鍵盤曲であることは容易に想像できました。初見でやらせるにはかなり厳しい譜面ではあるものの、低速地帯にいち早く対応したYU11選手が大きくリードを稼ぎ、二重階段ラッシュも完璧に対応してあわやSの高スコアを叩き出して勝利となりました。最後にYU11選手がポイントを取ってTradzの完封を防いだ姿は、とても輝いて見えました。
 セミファイナル第2試合の結果は、APINA 3pt-16pt Tradzで、再びリベンジを果たしたTradzが悲願のファイナル進出となりました。IIDXの時からTradzを応援しているので、非常にうれしく思います。

 残す試合は3/21 (火) 13時に開かれるファイナルのみです。圧倒的な実力・本番力を見せたアピナを乗り越えたTradzが、いよいよ渋谷ヒカリエホールの地で未だ無敗のGiGOに挑みます。BPLS2から新規参戦した2チームが繰り広げる頂上決戦、非常に楽しみにしております。

 当日は私も現地で応援いたします。SDVXのBPL王者は、果たしてどちらのチームなのでしょうか。

がんばります