#デンマークつれづれ日誌その4

さすが電子政府世界一 / ワクチン接種 in Denmark 

3月30日の朝、携帯を見たら、デンマーク保健庁からショートメッセージが入っていました。「とうとうワクチン接種の案内が!」と、ワクワクしながら開けると、「COVID-19 ワクチン接種の知らせ。e-Boxに入って情報を得てください。」と、記されています。e-Box とは、電子上の郵便箱で、行政や医療関係からのお知らせが先ずここに入ってきます。e-Box を開けるには、顔認証か暗唱番号であけることができ、e-Box にはいると、国立血清研究所から「COVIT-19のワクチンを受けることができます。NemIDからVacciner.dk に入って日時とワクチンを受ける場所を予約してください。」という内容の手紙が入っていました。NemID は2010年に導入されたインターネット上でのID制度で、行政のみならず銀行サービスや一部の民間サービスでも使用されます。
私は、直ぐにその手順で、一回目と3週間後の2回目の接種日と場所を予約しました。すると、すぐ、予約確認のショートメッセージを受け取り予約完了です。 やれやれこれで一安心です。

さすが国連電子政府ランキング2020で第1位になっただけあります。インターネットで通知を受けとり、予約という過程をパソコン上で処理する事ができます。もちろん、インターネットを利用してない超高齢者やNemIDをダウンロードしていない市民もいます。その場合は、郵便で通知が送付され、電話で接種日と場所を予約することができます。また、自力で会場にいく手段がない市民は、自治体に連絡し送迎サービスを利用することが可能のようです。

この電子化社会の基盤となっているのは、1968年に導入された中央個人登録・社会保障番号制度で、通称”CPR”と呼ばれている番号です。CPRは、子どもの誕生後、病院から自治体に通知され、自動的に子どもにお誕生日+4桁のCPR番号が付与されます。この番号は、今後、身分証明としてながいお付き合いとなります。
このCPRは、個人のデータが管理されているので、持病を含む医療履歴が読み取れ、ワクチン接種のグループ分けや順番の基本となっています。

4月14日現在、デンマークは、人の集まりが5人以内と制限されています。 私は、日本の歌を楽しむコーラスグループに参加していますが、皆さんバリバリの70歳代です。数日前、集まって歌えないうっぷんをZoomに委ねて2時間のおしゃべりを楽しみました。話題は、やはりワクチン接種。全員、インターネットを無理なく使いこなしている女性です。「ショートメッセージの着信を見逃さないよう携帯を離さないように。」「予約するのに待ち時間が何分と出るから長い場合は、一度切って夕方か夜にするといい。」「ラッキーで直ぐに予約サイトに入れた。」と、いう話に始まって、第一回目のワクチン接種を数日前に終えた先輩女性からは、「CPR番号の確認があって、アレルギー症状は、あるか、どっちの腕がいいか、などを聞かれた。」「一日半、接種した腕がだるかった。」と、「ああしろ、こうしろ」のワクチン接種談義に花を咲かせました。
デンマークでは、昨年12月27日にナーシングホーム入居者から始まり、6月には全国民の接種を完了する予定です。
後は、インターナショナルコロナパスの発行を待つのみ。 コロナパスをもって隔離されることなく早く日本に帰国したい、とその日を一日千秋の思いで待っています。   14/04/2021


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