サレ妻の13年①

某城下町で育った私。見所も何もないし田舎だし地元が嫌だった。高校で行った南国が忘れられず移住することを決意。
学校を出た私は念願叶って南国へ移住。地元にいた時から付き合っていた彼氏(旦那)は南国出身だった。
南国で楽しいシングルライフを満喫、2年目に妊娠が発覚しそのまま結婚。
その時旦那は無職であった…。
今の私だったら絶対結婚せずシングルの道を選んでいただろうが、脳内お花畑だった。子供たちに出会えた事だけは感謝申し上げたい。
私はその時からフルで働いていたが運悪く転職したてだった。ほぼクビ同然に田舎に左遷。家族3人で引っ越しして田舎で一年半過ごす。これはこれですごく楽しかった。
夏には街灯にカブトムシがとんできたり、夜道はミミズクが鳴いていた。雪も凄かったし、寒かったが楽しかった。実家も近かったので週に一回は顔を出していた。病気になる子供の迎えを祖父母に頼んだり、子育ても割としやすかった思い出がある。
その田舎で旦那は南国好きなSさんと出会う。
Sさんは当時40代の男性で、いつか南国で店を出すのが夢と語っていた。何度か旦那と遊んだ後、Sさんは交通事故に遭ってしまう。生死を彷徨い、意識は戻ったが半身不随になったしまった。
保険金がガッツリおりたSさんは旦那に南国で店を出すから店長になって欲しいと頼んだ。
旦那は単純な男なので、店長になる事を決意。
家族3人で南国へまた戻ることになる。
そこから始めよう。

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