【戦国武将討死列伝(自害・刑死アリ)】⑩山本勘助

列伝其の十『山本勘助<ヤマモトカンスケ>』

(1561年)「我が策やぶれたか!」
 啄木鳥戦法は上杉謙信(この当時は別名)には通じなかった。眼前に迫る上杉軍を目の当たりにした我は呆然と立ち尽くす他なかった。
 しばらくして戦況は悪化し、お屋形様の実弟・典厩信繁様までもが討死される事態となった。もはや我に策を論じる資格なし。今後の武田家に居場所無し。
「この命、この身、この生涯はここで潰えようぞ。死するべき他無し。」

『山本勘助』討死