無から出て来る赤ちゃん

「ぐえーーーーん！うえーーーーん！！」

胸にゴーーーン！と丸太をぶつけられる様な
強烈な夜泣きとともに私の朝は始まります。

毎晩？毎朝？大体3時から4時の間に泣いて
ミルクをやり、寝れないのでスマホを手にします。

「くっそー、まだ寝かしてくれよ」

と、思うのが本音。

まあ、そんな日々が始まり早、8ヶ月経つのだが。

ふと、不思議な気持ちになる。

娘をみて
「こやつは、どこからやってきたのか…はて」

当たり前に私からなのだが。

無の状態から8キロにもなる生命体を
生み出したことに感慨を覚える。

地球上にあるエネルギーを食べては排出し、
誰かが作った製品の羽織り、
息をする毎日を積み重ねている。

常に地球上にある誰かや何かが生み出したものを拝借しながら生きてきた。

自分で何かを生み出した事などない。

けど、ここにいる！
初めて生み出したものが！

つい、1年半前までは無だった。

これってエネルギーの循環の一部？

彼女がこれから生きて、
例えば誰かに優しい言葉をかけ、
そのかけられた人が誰かに優しくすると
優しさのエネルギーが伝達していく。

無の状態からエネルギーを産むって。
考えると胸がギュッとなる。

まあ、負のエネルギーという逆も然りなのだが。

でもね、
笑顔で。いや。笑顔じゃなくても。
そこにいるだけであったかい気持ちになるんよ。

無からできたこの生命体。

本当に不思議。
大切に育てていきたい。