(16) -精神的抱擁-

今までに何度か、ここに居ていいからね、あなたが必要だから、と言ってもらったことがある。その人たちは私が密かに自分の居場所を見つけられていないことを感じ取ってくれたのだろう。

パート先の先輩が私の飲み物(ペットボトル)を自分のものの近くに置き直してくれた。私の周りにいてくれる人は言葉や行動でここにいていいんだよと示してくれる。疎外感を味わう私を撤回させてくれる。

その強い精神的な抱擁はとても有り難く、かけがえのないものだ。助けようと考えてくれたこと、助けようとしてくれたこと、決して忘れない。守ってくれて、気遣ってくれて、ひとりではないことを知った。ひとりではない。ひとりだと思ったとしてもそれは思い込みです。思い込みだと思えないとしても、それを覆す経験をこれまでにしていることを忘れているか、将来にきっとします。

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