偉い人と、偉い人の子どもへ。
偉い人へ。
あなたが嫌いです。
偉い人が嫌いです。
偉そうな人が嫌いです。
偉いんだか偉くないんだかわからない人が嫌いです。
社長。
社長の友達。
社長の友達の奥さん。
社長の友達の奥さんのいとこ。
ちょっとしか現場に顔を出さないのに、色々口を出す偉い人。
ゴミを自分で片付けない偉い人。
「そろそろ帰ってくれないかな」の雰囲気を感じ取れない偉い人。
偉いスポンサー。
偉い取引先の人。
総じて、お金を出してくれる偉い人。
お金出してくれるから、みんな何も言わない。
偉い人が、嫌いです。
偉い人は厄介ですが、
もっと厄介なのは偉い人の子どもです。
不思議なもので、親が偉いと子どもも同等の扱いを受けます。
丁寧に扱われ、チヤホヤされるのです。
ですが、偉い人と偉い人の子ども大きな違いがあります。
それは、「偉い理由」です。
偉い人は、「偉い人」たる理由を伴っていることが多いです。
人の上に立つ役職だったり、組織を束ねていたり、なにか成績を残していたりします。
ですが、偉い人の子どもは「偉い人の子ども」であるだけです。
それだけなのに、偉い人と同等の扱いを受けます。
ただ「偉い人の子ども」なだけなのに。
だからこそ、偉い人の子どもは、他の人より一層謙虚に居るべきです。
「自分自身は何者でもないんだ」と自覚しましょう。
偉い人の子どもへ。
コネや七光りはどれだけ使っても構いません。
生まれ持ってのアドバンテージです。
でも、それらを振りかざすのは良くない。
あくまでも、表向きは「いやいや、私なんて……。私は私、親は親ですから!」といったふうで。
普段は剣を隠し持ち、いざと言う時がきたらここぞとばかりに鞘から抜きましょう。
残念なことに、世の中には「あなたの親のことが嫌いだから、あなたのことも嫌い」という人がいます。
あなたがどんな人であろうと、無条件に嫌われてしまうのです。
これは、そういった人たちから身を守る方法でもあります。
理由もないのに自分を嫌ってくる人達に迎合する必要はありません。
ただひたすら、自分が傷つかないように、「親と私は関係ないフリ」をしてください。
けれど、「あなたの親のことが大好き!」という人が現れた日には、この人はもうこっちのもんだと思ってよいでしょう。
偉い人の子どもへ。
あなたは生まれ持ったその特性を活かし、でもあくまでも謙虚に、生き抜いてください。
くよくよ悩んでいる暇はありません。
そのアドバンテージを、生かすも殺すもあなた次第です。
偉い人の子どもである、私より。
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