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バージョンアップ

これはある授業で描いた、私が生まれてから現在までの幸せ度のグラフ。点線が0,線の上を行けばプラス、下を行けばマイナスになるように描いてと指示された。
描いたグラフについてクラスメートや先生とディスカッションするんだけど、マイナスの時期がほとんどないわたしのグラフを見た彼らは「奇抜だね」「幸せな人生だね」と次々言う。

みんなこんなもんじゃないの?

でもたしかに他の子のグラフを見ると点線の辺りを中心に、大きくプラスやマイナスに振れてる。
別にわたしは奇抜じゃないし、みんなもわたしと同じくらい幸せなんじゃないかな…と思ったけど、しばらく話していて幸せの基準の微妙な違いに気づいた。


知らないことばかりに囲まれている幼い頃、毎日がハッピーだった。
小3になった9歳の時。幼い頃人見知りだった私にも友達が出来はじめた。
中学生になった13歳、高校生になった16歳、大学生になった20歳。より多くの同世代の子に出会った。いろんな子と仲良くなった。吹奏楽に出会った。茶道に出会った。ジャズに出会った。


知らなかった世界に触れて視野が広がったときに私の幸せ度グラフは上昇してるみたいだ。


浪人を機に東京に出てきた19歳。
私の世界は一気に広がった。予備校にも大学にも通っていない、学生じゃない1年は最高に面白かった。好きな時に好きな場所に行って、いろんな人に出会った。大学生、高校生、浪人中の子、フリーター、芸人、社長、公認会計士、趣味に大金つぎ込む人、面白い考えを持つ人…知らない世界が、最高に面白かった。
勉強が大好きだった高校生の私には信じられないほど勉強しなくなった。ある意味受験からの”逃げ”だけど、全く後悔していない。


毎日同じ友達と過ごしていた中2,3は停滞期。楽しかったけど、今こんな形で振り返ると幸せ度はプラスでもマイナスでもない、ただ楽しいだけの日々。

唯一点線を下回るのは高校2年から3年。とにかく勉強が好きで、高校の授業がつまらなかったから一人で家とか図書館で勉強してた、ひたすら自分(の答案)と向き合っていた時期。生まれてから現在までの人生の“成長度”グラフを描くならこの時期がピークだけど…
今振り返ると心は病んでたし、全然ハッピーじゃなかったな。


現在。大学2年生になった。新しいサークルに入った。新しい友達がたくさん出来た。長岡研究室に入った。目まぐるしくて目新しい毎日!幸福度は上昇してる気がする。

…なのにゼミ生や先生の話を聞いてるとなんだか自分の人生に満足できなくなってくるのは、今まで記憶を記録してこなかったからかな。
これまでもたくさんの人に出会っていろんな話をしてきたけど、その記憶は記憶のままその場に置いてきてしまった感覚。
越境して、体験して、”振り返って記録する”。ここまでできる人になりたい。
記録することで、体験とそこで感じたことを自分の中で客観的な経験に落とし込む。そうすれば未来のわたしはもっと満足できるし、もっと成長できるんじゃないかなあ。

かなりハードル高いけど、少しづつ出来るようになればいいし。少しづつ、自分の満足できる文章を書けるようになりたい。


あとは、広く浅く開拓していくだけじゃなくて、興味分野に少し深く首を突っ込みたい。
わたしの知らない世界は横方向にも縦方向にもずーっと広がってる!
その分わたしの幸せ度も上昇する余地が大いにある!

わたしにとっての幸せ度が右肩上がりになるように、停滞しない。

これから奇抜で幸せな人生をバージョンアップしていくぞー


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