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小倉とジャムは何故不仲なのか

終電がなくなった深夜2時、
なんばの街を1人寂しく歩きながら
今日の出来事を振り返っていると
脇本の発言が癪に触ったことを思い出す。

2時前まで続いたライブの打ち上げの解散時、
「一旦解散、まだ残りたい人は残りましょう」
という方向性になった。

明日も昼からライブだし帰るべきとは思いつつ
その一方でまだ少し残りたいという、
折角の週末を楽しみたい気持ちもあった。

そんなとき相方の脇本が
「俺まだ残ってもいい?」というような
そんな内容の発言をした。

まあ残るのは自己責任だしな、と思い
「まあいいけど、起きれるの?」というような
そんな内容の返答をした。

ふと「どうしよう、だったら私も残ろうかな」
とボヤいたら
「いや、お前は帰れ」と即答された。

.
.
.
は?なんで私はダメなんですか???
寝坊で遅刻したことないですよね?

私は月曜から金曜までせっせと働いて
お金稼いで貯金も作って普通の生活をして
せっかくの華金だから遊びたくって。

まともな理由もないままに
「帰れ」と命令されるのが腑に落ちなくて
本当にモヤモヤしています。

冗談とかじゃなくてマジのトーンだったのが
普通に嫌だった、なんなんだ。



こんな風に仲の悪い我々なので、
この機会に"何故不仲なのか"を
分析してみたいと思います。

まず大前提として、
コンビを組む前から友達として仲良い人だった
ということが大きく関係していると思います。

それを踏まえたうえで
私が考えた原因は大きく分けて2つ。

まず1つ目は、
お互いの地雷を踏み合っていることです。

人は誰しも"地雷"というやつがあります。
"地雷"というのは、
「これを言われると怒る」というやつです。
どれだけ寛容な人にでも地雷はあります。

我々は何でも話せるほどに仲良しなので
お互い一切地雷を気にせず喋ります。
結果、お互いに地雷を踏み合って怒ります。

私が脇本の地雷を踏んでいるか、というのは
当人でないためわかりませんが
脇本にはめちゃくちゃ地雷を踏まれます。
私も脇本との会話ではほぼ配慮してないので
多分踏んでいるんじゃないかな、と思います。

地雷の話をしすぎると
私と会話するときに気を遣われそうで怖いので
あまり言いたくないのですが、
「ファン上がりの芸人」と言われると
かなりモヤモヤしてしまいます。

好きな芸人さんへの憧れから
お笑いを始めたというのは本当ですし、
今はネタを書いていないので
ネタを書いている相方からしたら
「やる気がない」と思われてしまうのも
致し方ないとは思います。

だけど、私だってピンでしっかりネタを書いて
頑張っていた時代がありました。
(勿論頑張っているのは今も頑張っていますが)

極端な話ですが、
売れたくて頑張っている私に対して
「でもそれ有名な人に会いたいだけでしょ?」
「会えたらそれで満足なんでしょ?」
「売れる気なんてないんでしょ?」って
そんなことを言われているような気がします。

「有名な人に会うためにお笑いしてる」
みたいな風に言われてしまうのは、
その当時1人で力強く踏ん張っていた自分も
初めて賞レースを通過したあの日の自分も
真摯にネタへ向き合い続けた自分自身も
全部を否定されてしまう気がしてツラいです。



そして私が考える原因2つ目は、
お互いが相手を見下していることです。

22歳と23歳、
実年齢も精神年齢も比較的若い2人なので
お互いが相方のことを
「ポンコツ」だと思い込んでいます。

脇本はネタを書くので
ネタを書かない私のことを
ポンコツだと思っていて、

私は会社員で貯金を意識しているので
ニートでクレカが止まりそうな脇本のことを
ポンコツだと思っています。

これは2人の悪いところであり
良いところでもあると思います。

客観的には2人ともチビでアホでザコなので
ザコ同士が見下しあっている
本当に意味のわからない図になります。



そんなこんなで
めちゃくちゃ喧嘩する小倉とジャムですが、
最近は比較的穏やかに過ごしているので
暖かく見守っていただけますと幸いです。

最後に1つ補足しておくと
私は、お笑いに関していえば
脇本のことをめちゃくちゃ尊敬しています
(私生活は、本当に早くバイト見つけてほしい)

脇本が書くネタは本当に綺麗で面白くて
私が書くネタでは到底敵わないです。

この先将来どうなるかはわからないけれど
暫くはこの人についていくつもりです。



ちなみに脇本はお金がないので
東京遠征とかはヒッチハイクで行き来します。
見かけたら乗せてあげてください。

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