まだ見ぬ世界を求めて

ポケモン好きな私であるが
1番感動したゲームは、と問われると
実はポケモンではない。

あまり表には出さないが、
FF(ファイナルファンタジー) Xのストーリーが
他人にも勧めたいくらいに
それはもうめちゃくちゃに好きなのだ。

私が遊んだゲーム内では圧倒的に素晴らしく、
最後のボスを倒して物語が終焉に向かうとき
涙がボロボロと溢れて止まらなかった。

こんなに儚いRPGがあるのか、というほど
とても切なくて簡単に壊れてしまいそうで
何より美しい物語だった。
登場人物もBGMもグラフィックも
すべてが愛おしくてたまらなかった。

クリアしたのは2年ほど前の話であるが
今でも自分の心の中に留まり続ける
私にとって大切なゲームである。

そんななか、
いつも通りにインスタグラムを見ていたら
ふと古市憲寿さんの投稿が目に留まった。

FF Xの舞台である「ザナルカンド」の
モデルとなった土地「サマルカンド」へ行った
という内容である。

この投稿を見たとき、まず真っ先に
「推しが私の好きなゲームを好いている」
という事実に衝撃を与えられた。

そして衝撃から冷静になったあと
「FF Xの舞台となった街が存在する」
という事実に更なる衝撃を与えられた。

投稿された写真に映る風景は
本当にザナルカンドそのもので
こんなにも綺麗な世界が実在するのか、と
未だにその街の存在を信じられないでいる。

いつか絶対にこの街を訪れる、と決めた。
物語の中の彼らがここで何を感じたのか、
その結論を自分で見つけにゆく。

私は昔から英語がめちゃくちゃ苦手で
一生日本国内から出るつもりがなかった。
だけど大人になって広い世界を見て
その価値観が少しずつ変わり始めた。

まだ知らぬ場所を知れるのが
人生の醍醐味の1つだと思っている。


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ちなみに、まだ日本から出たことはない。