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ポスター制作力向上道場

◆やること

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◆やったこと

歴史から紐解く「HELVETICA」と「GARAMOND」の魅力

「HELVETICA」「GARAMOND」が選ばれた理由には、おそらくローマン体、サンセリフ体をそれぞれ代表する書体

●ローマン体を代表するのは、「GARAMOND」。サンセリフ体を代表するのは、「HELVETICA」

GARAMONDに代表されるローマン体は、文字のストロークの端に飾り(セリフ)があることから、セリフ体とも言われます。一方、HELVETICAのようなセリフのない書体はサンセリフ体、またはグロテスク体と呼ばれ、和文ではゴシック体がこれにあたります。

セリフ体は、文字のストロークの端にセリフがある
●サンセリフ体は、セリフがない
●「GARAMOND」は、ローマン体であり、セリフ体でもある
●「HELVETICA」は、サンセリフ体であり、グロテスク体でもある
●ストロークとは、骨格線のこと
(参照元:ストロークフォント,フォント用語集,株式会社モリサワ)

活字としてのローマン体が生まれたのは1465年頃で、その後グーテンベルクの弟子と言われているヴェネチアのニコラ・ジェンソンが1470年頃に製作したものが、現在の一般的なローマン体のベースと言われています。イタリアで生まれたローマン体は、フランス、ドイツ、オランダ、そしてイギリスにわたり、いわゆるオールド・ローマンという、より洗練された形になっていきます。そして、その原型とも言える基本的な書体をつくったのが、フランス人の活字父型彫刻師、クロード・ギャラモンです。その後、ローマン体はより精緻で縦横比のコントラストの強いローマン体になっていきます。その中では、1790年頃にジャンバチスタ・ボドニが制作した「BODONI」が、モダン・ローマンを代表する書体として有名ですね。

●ローマン体は1465年頃に誕生
●ローマン体のベースは1470年頃に誕生
●ローマン体のベースは、ニコラ・ジェンソンが製作
●ローマン体はイタリアで誕生
●ローマン体は、イタリア→フランス→ドイツ→オランダ→イギリスに渡る
●ローマン体は、洗練された形に変化
●洗練されたローマン体は、「オールド・ローマン」と呼ばれる
●ローマン体は、縦横比のコントラストが強くなる

サンセリフ体は、19世紀初頭に生まれました。サンセリフは、チラシなどに使われる広告用の書体としてつくられたものでした。20世紀に入り、産業だけでなく、芸術や音楽などあらゆる分野が近代的な表現に移行していくなかで、バウハウスなどを中心にモダンデザインの流れが興ってきます。そのなかでも、モホリ=ナジ、ヤン・チヒョルトといった芸術家やタイポグラファたちが、宗教性や民族性をまとったローマン体ではなく、それらを削り落とした機能性を重視したサンセリフ体を使っていくことを提唱します。それまではあくまでも広告用、あるいはテキストのサブの書体として使われてきたサンセリフ体ですが、「FUTURA」などに代表される新しい書体が次々と開発されていくようになっていきます。

●サンセリフ体は、1800年代のはじめに誕生
●サンセリフ体をつくった目的は、広告のため
ローマン体は、宗教性や民族性をまとっている
サンセリフ体は、機能性を重視
●サンセリフ体の使用は、モホリ=ナジヤン・チヒョルトが提唱

◆次にやること

・ヤン・チヒョルトの参考文献を検索して、ここにまとめる
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