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2023年今年読んで面白かった本

どうも、なつめぐです。2023年に読んで面白かった本を紹介します。

世界に学ぶ自転車都市のつくりかた: 人と暮らしが中心のまちとみちのデザイン


ぼくは構造的に物事を考えていくよりも、いっぱいの事例を頭にいれてそこから自分なりの考えをつくることが好きなので本は事例が多くなってます。

都市だったり空間に関して知りたいなーと思ってた時に出会った1冊。たしか電動キックボードのLUUPが大型調達とかした時に「いやそもそもLUUPいらんやろ」って思って調べたくて出会った本。

ぼくが都内での移動はなるべく自転車で移動したいマンなので、自転車で住みやすい都市ってどんな感じだろうなーって思いながら読みました。

ギャル電とつくる! バイブステンアゲサイバーパンク光り物電子工作 [プリント・レプリカ]


電子工作×ギャルという新しいジャンルが面白くて読んだ。

「【作品例】光ON/OFF バイブスもON/OFF☆ スライドスイッチ付き光るデコサンバイザー」とかあって面白い。正直別に買って読まなくていいと思う。工作系だともっといろんな本があります。

でもこっちは面白い世界を垣間見える。昔どこかで日本の暴走族がアメリカでかっこいいって言われてたって聞いたことある。たしかに光って音が派手で〜ってのは日本より海外で流行りそうな気もする。

日本は意味わからんものを輸出するより、派手なギャルを世界に輸出しよう。ギャルは世界を救う。ちなみにオタクに優しいギャルは存在しないらしい。

大蛇全書

これめっちゃ面白かった。爬虫類好きな人にはおすすめ。蛇がいい感じに掲載されてる図鑑を探していたら見つけた。ぼくは蛇が何かを食べてる動画とかすごく好きでYou Tubeでいつも見てるんですが、この本には蛇がいろんなのを食べてるすげー「よく見つけてきたな」的な写真が豊富で面白い。

1番感動したのは「ワニを食べたけどワニが大きすぎて、お腹の中で腐敗が進んで腐敗したガスで爆発した蛇」とか載ってて感動した。自分の体重100%以上のごはんを食べるのすごい。ぼくが60kgのステーキを一口で食べる感じ?無理やろ。

図解 パブリックスペースのつくり方: 設計プロセス・ディテール・使いこなし

別にパブリックスペースを作る機会は今までもこれからも全くないんだけど、プロダクトの購入導線を妄想するの好きだし、人がどう動くのか考えるの好きでなんとなく気になって読んだ1冊。事例がすごい。南池袋公園の椅子の大きさをmm単位で書かれてたり、超具体的な事例ばかりで見ていて面白い。空間を作ろうとする人には勉強になること間違いなし。

パブリックスペースって簡単に見えて適当につくると誰にも使われていないものやターゲット外の人たちが集まって意図してない使われ方をして奥が深い。

クジラと話す方法

おもしろかった。クジラやイルカって賢いから頑張れば人間と話せる気がするんだよね。Netflixのウヨンウ弁護士でクジラの描写がいっぱい出てきてからクジラに興味をもって読んだ本。クジラってすごいよね。

国際的評価の高い映像作家である著者が、生物学の世界で起こる革命をおったドキュメントであり、Amazon Books編集部が選ぶ「ベスト一般向け科学書2022」のTOP10、『ニューヨーカー』誌が選ぶ「必読書2022(ノンフィクション部門)」に選出されてるらしいよ。

黒人の歴史 30万年の物語

「生まれた所や皮膚や目の色で いったいこの僕の何がわかるというのだろう」ってブルーハーツが歌ってたけど、なんで黒人が差別されてるのか知らなかったから読んだ本。16世紀以降、サハラ砂漠以南のアフリカ人は一括りに「黒人」と呼ばれるようになった。

みんな由緒ある古代文明の末裔なのに、大西洋奴隷貿易に携わる商人やヨーロッパの植民地主義者は彼らを「劣等」と決めつけ、差別することを正当化した話。友達に黒人が多いからこそ知っておきたい。

無人防衛 ~ディフェンステクノロジーの最前線~

仕事でドローンに関わってたけど、ロシアウクライナ戦争がはじまってから正直ドローンへの愛が嫌いに変わりつつある。ドローンは戦争のゲームチェンジャーになりつつあるんだけど、自分が関わっていたモノが戦争で使われているのは正直いやだ。そのためには詳しくなっておきたいと思って読んだ本。
ドローンの軍事利用はガンガン進んでいて、キヤノンが真っ暗な中で数km先の不審物検出できるカメラをつくったり、三菱重工がほぼ軽トラのドローンを飛ばしてる。ちなみにヘリコプターとの違いは無人でネット通信によってプログラミングで動かせるのがドローン。無人で遠隔地からの操作だから本当にシューティングゲームのノリで人々を殺すことができる。怖い。

ラグビーと南アフリカ(ワールドカップ王者のたどった光と影)


今年2023年にラグビーワールドカップを優勝したのが南アフリカ。興味ない人は全然興味ないと思うけど歴史として南アフリカの優勝はめちゃんこおもしろいんですよ。

南アフリカはアパルトヘイトで黒人を合法的に差別しまくってた。アパルトヘイトがなくなって黒人はじめての大統領ネルソンマンデラが誕生した時、黒人と白人が喧嘩してる中で最初にやったのは「スポーツで国を1つに」って言ってラグビーワールドカップで優勝を目指した。

んでしっかり優勝して国民の心を1つにした(これは映画にもなってるよ)ネルソンマンデラは大統領になる前は27年も牢獄に入ってた。ラグビー南アフリカのユニフォームにはその時の囚人番号46664が入ってるとか。ちなみにネルソンマンデラが亡くなった時に、でたらめの手話のひとがでてきて話題になった。


言語学的ラップの世界

友達が韻の研究科をやってて、その流れから興味をもって読んだ1冊。ラップが言語芸術でアンダーグラウンドなイメージがあるけど短歌とか詩歌と同じで芸術的な言語学ってのは面白かった。ラップできる人すごいよね。詳しくはこっちのYou Tubeがオススメ。


北欧の幸せな社会のつくり方


北欧の選挙や学校の事例がいっぱい載ってる。紹介文を引用すると、

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150点以上の写真とともに、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、デンマークの選挙の様子、各政党の青年部の活動、小学生から高校生までのシティズンシップ教育、大学での選挙活動などをレポート。
そこから見えたのは、自由で楽しい政治と、議論のなかで認めあい信頼しあう市民の姿、若者の政治参加を促進し、声を聞こうと努力するおとなたちの姿だった。
18歳選挙権が導入された日本の、これからの政治のあり方の道標にしたい北欧ドキュメンタリー。
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ノルウェーでは市長が市民とチェスしながら政治について話してたり、小学生が政党に質問しにいく授業があったり、選挙演説ってのがなくて普通にカフェを無料で出して市民と雑談したり。

選挙ポスターに落書きすると日本だと逮捕されるけど、北欧では落書きに候補者が落書きで返していたりしててプロトコルが違うというか、日本と文化が全然違って面白かった。写真がいっぱいで現地でちゃんと取材してきてるからどこぞの知らん人の解釈ではなく事実が見えて面白い。事例がいっぱい載ってるの好き。これはNEW PEACEって会社やってる高木新平とか、広告代理店の人たちは読むと面白いよ。

「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー―(新潮文庫)


最近知り合った友達がモデルになったと聞いて購入しました。東大合格数最多148人の超進学校、開成高校が甲子園を目指す物語。練習場所もまったくない、練習時間は週に数時間しかない。みんな勉強が忙しい。そんな中で実力はないけど戦略で強くなる物語。お金がないベンチャー社長とかは、これを読んで大企業に勝つ戦略を考えるといいかもね。

雑草はすごいっ!


安住紳一郎のラジオでゲストにでてた人の話が楽しかったから読みました。雑草は踏まれても強くて生き残る健気な努力家って印象があるけど実は戦略化。人の足の裏にタネをくっつけて運んでもらうことを前提とした戦略だったり、けっこうずる賢いらしい。

これらの話をなぜか小島よしおと話してる本。このひと安住紳一郎のラジオに出てた時に「論文書くの忙しいからあまり番組に出たくない」って言ってて面白かった。

漫画

トリリオンゲーム(8) (ビッグコミックス)

この本はスタートアップ企業をヤバイやり方で躍進していくおもしろ会社経営物語。今年ってわけじゃなくて前から読んでるけど最新刊の8巻が最高だった。
軽いネタバレをすると上場を目指す際に取締役の議事録とかをいろんなやり方で進めていく時に「この物語はフィクションです」って、しつこいぐらい表示されるのが最高だった。

小説

○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫) 

最近読んだミステリーの中で記憶に残っている1冊。ぼくはこんな感じのミステリーは好き。使い古されたミステリーが二重三重にメタっぽくなっててそれはそれで楽しめる。

僕が愛したすべての君へ (ハヤカワ文庫JA)

有名ポッドキャストrebuildでhigeponさんがおすすめしてたから購入した1冊。今年読んだ小説ベストかもしれない。二部作になってるんだけどどちらから読んでも大丈夫で二部が入り組んでいる面白い作品。SFってくくりになるのかな。読むならぜーーったいに両方読んでほしい

番外編:ポッドキャスト

今年はポッドキャストをよく聞きました。

コテンラジオ

言わずもがな。ポッドキャストとはなにかわからん人はとりあえず、これを聞いておけばポッドキャストの楽しさとか、雰囲気がわかると思う。歴史に詳しくなれるラジオ。ぼくのオススメは高杉晋作がラップバトルしてた回が好き。

ドングリFM

ぼくがやってるポッドキャスト。なんと2023年Appleが選ぶポッドキャストに選ばれました。やったー!近況をゆるく話す雑談ポッドキャストです。興味あればぜひ聞いてください。

こんな感じで2023年読んだ本でした。みなさんのオススメの本があったら教えてください!来年もおもしろい年になりますように!



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