カタツムリ


ここ最近、性別のことを考える日が多かった。

地球に生まれた以上、
男か女かの区別からはみ出すことができないと
感じていて、それが窮屈だった。

周りの大人達にきいてみた。

いつから自分の性別を認識してるのって。

小さいときからなんとなくそうだった
なんとなく性に沿って育てられた
そういうものだと思っていた。

深いところから目に見えるものまで、
いろんな性を聞かせてくれた。

いろんな話を聞いて思った。

大人になると、性を持たなければいけない
場面が増えるのか。

体の作り、思考、関係性、

ほぼ全てにおいて他者との違いを認識しなければ
大人として生活できないのだ。

そうか。
わしは、性にこだわっていたのと同時に
大人でいなければならないことも
いやだったんだ。

カタツムリにでもなりたいな。

昔からなんだかカタツムリがすきだった。

語呂もいいし、見た目もすき。

あのゆるさが欲しい。

会話の中で、つい自分を女性にしてしまう。
その方がスムーズにコミュニケーションを
取れることを知っているから。
そのたびに、自分を蔑ろにした気分になって
悲しくなる。

これは、性別に限らずわしがやってしまいがちな
コミュニケーションなんだけれど。

こう言ったらこういう会話になるっていう
パターンがわしの頭にあって、
その平均的な会話を展開しておけば
当たり障りなくやり過ごせる。
そんなつまらない思考で会話しがちだ。

性別以前に、自分を大事にしていないのかも。

際限なく人に合わせてしまう。

全部、他人基準。

いやになっちゃうね。やめよ。

にんげん、やーめた。

もーやめだやめだ。

こどもでいたい。

こどもを見ていると、
自分は自分です!って素直に生きているのが
よくわかっていい。
こどものときに子どもでいられなかったわしには
よくわからない感覚だ。

素直に生きたら、わしが人の目に触れることは
なくなるだろう。
バイトも、人に頼まれた分しかしなくなるし、
3日に1度は寝たきり生活をする。
絵を描くためだけに体調を整えて、
スーパーに行くのを週の楽しみにして
いっぱい料理をする。
あとはゲームをしてたくさん寝る。
犬を撫でるだけの時間もいっぱい作って
2匹とお昼寝をする。

要は隠居したい。

まだどこにも出ていないけど、
どこかに隠れたい。

さとうなつみの形を隠して
人間なのかなんなのかわからないくらいの
謎の生き物にもどりたい。

妖精とか天使とか、
性別があるのかないのかわからないくらい
不思議な存在でいたい。
地球で1番それに近い存在が、
こどもなんかなって思っている。

ずっとこどもでいたい。

何もしりませんって顔して、

大人が何かしてるなー。
まあ、わしには関係ないけど。

ってマインドで眺めたい。

そうしたら、性別なんてなくなって
なっちゃんはなっちゃんだよねって
自然と大事にできる気がする。

今日からでも、そういうマインドになれるかな。

_φ(・_・

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