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小さくて安心できる世界

緊急事態宣言中だったGW、東京都下に住む私たち家族は、休みイエーイと家でのんびりと過ごしていた。ふだん出たがりの私も、1人で食料の買い出しに行くぐらいで、家の片付けや掃除、庭の草むしりなどをして時間を過ごした。

子ども達は、ほとんど夫が外に連れ出してくれたのだが、1日だけ私が長男を連れて近くの公園に行った。長男と仲良しの女の子と遊ぶためだ。

その公園は狭いが、ちょっとした遊具と石のテーブルと椅子があり、幼児が遊ぶにはもってこいだ。その日も2人は遊具で遊んだり、保育園ごっこをして遊んでいた。私たち親は子どもに付き合いつつ、合間に日々の生活のことや保育園でのことなどを話す。子どもに会話をぶった切られることもしょっちゅうなので、話が途中になることも良くあるが、ゆるく話すその時間が私は好きだ。

子ども達を保育園に入れたとき、「ママ友」とかどうなるんだろう……とぼんやり考えていた。面倒なのは嫌だからとりあえず様子見よ、と思い始まった生活は、日々の送り迎えは時間との勝負で、最初の1年はほとんどすれ違い様の挨拶で終わり、「こんなものか〜」と少々拍子抜けしながらもほっとしていた。1年が過ぎる頃になると、皆さん行き帰りに自分の子どもの名前を気軽に呼んでくれるようになってきて、私も他の子達の名前を自然と覚え、長男と特に仲の良いその女の子のママから話しかけてもらったのがきっかけで今に至る。(受け身の友人作り)そのママ友はなかなか気が合うが、必要な時以外ほとんど連絡しないし、ずっと敬語で適度な距離感で良い関係を築けていると思う。お互いあまり人の噂話をしないところがいい。

子ども達は飽きもせず2時間以上遊んでいる。こんな小さなスペースでずっと遊べるなんて私からしたら驚愕だ。ここが世界の全てなんて!

たまに、ふと思うことがある。毎日同じような生活を送り、子ども達は幸せなのだろうか。もっとどこか特別な場所に連れて行った方が良いのか、体験したことないことを多く経験させるべきなのか。うちの経済状況で不自由はないだろうか。

しかし、考えたって結局、身の丈に合った生活をするしかないのだ。もちろん家計を見直すとかは大事だけど。(今年の目標)

自分の子どもの頃を思い出すと、やはり同じような生活を送っていて、じゃあ、何が幸せだっただろうと考えると、シンプルに、家族が笑って過ごしていることだった。

私たち夫婦が子どもにしてやれることは数少ないけれど、安心できる居場所を提供するのは一番欠かしてはならない親の責任だ。……それ以外はきっとゆるくて良し。

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