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初めて性差を感じた時

初めて性差を感じたのは高校受験だ。
それまで何となく、女という性別に生まれたから家事を手伝わされたり、親戚の集まりで配膳の手伝いをさせられたりしていた。
(周りの男性は大人も子供もしていなかった)
でも、刷り込みなのか母が専業主婦で家事と育児を担ってたからか、それに対して疑問を抱かず成長していった。

高校受験。
私の内申点は5段階評価のオール4だった。
その時は前期試験という面接点と内申点をみる試験をまず受けることになっていた。
挑戦校ではなく確実に受かる自分の実力より少し下の高校を受けた。
どうしても公立高校に行きたかったからだ。私には弟がいる。私も弟も大学まで行くとしたら、お金が凄くかかると思ったからだ。
面接もきちんと練習したし、本番の受け答えもバッチリだった。
内申点も申し分ないところを選んだ為、絶対受かると思っていた。

しかし、落ちた。
驚いたが今年は例年よりレベルが高かったのかな?と思い、気持ちを切り替えて後期試験を受けるモードに切り替えた。

後期試験はテストの点数と内申点だ。
テストは5教科、50点満点。
私は本番に強かったらしく240点くらい取った。流石に受かった。
塾の先生にはもう2段階くらい上の高校もいけたのに、と残念がられた。

高校に入学してから、前期試験のことなんて忘れて楽しく部活動をして過ごしていた時、部活の男子が前期試験で受かったと話していた。
その子に内申点いくつだったの?私、落ちたんだけど、と話した。
私より全然下だった。面接内容が余りにも酷かったんじゃないか、とバカにされた。

悔しくて悔しくて顧問の先生(しかも、面接官だった)に確認したところ、こう言われた。
「お前みたいな内申点のやつは後期試験で絶対受かる。内申点の低い男子は後期試験に落ちるから受からせておかないと、女子ばっかりになっちゃうんだ。」
男女別に合格枠があるわけではなかった。
なのに、実際はそうやって操作されていた。
それがあまりにもショックで大学は女子大に行った。

それから、何となくこのことは忘れ去っていたが大人になり社会に出て、会社で働いてみたら、まだまだ男尊女卑が色濃く残っていた。
大人になり色んなことを知る中で、女性であることが不利になる場合があることを知った。
そして、過去にその目にあっていたことを思い出した。

これから大きく育つであろう子供たちにはそういう思いをしてほしくないと思う。
何が私たちにできるのだろうか。

もちろん、男性には男性の生きづらさがあるだろう。女性には女性の生きづらさがあるように。お互いが人間として生きやすい世の中にこれから少しでもなっていきますように。

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